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グラファイトデザイン最新シャフト「ツアーAD HD」を野村タケオがレビュー

グラファイトデザインのツアーAD HDが気持ちよく振り切れていい感じ!

2021/02/08 ゴルフサプリ編集部

野村タケオのゴルフ実験室タイトル画像

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。

テレビ中継を観ていると、プロがどんなクラブを使っているかって、とても気になります。特に好きなプロや活躍しているプロが使っていると、自分でも使ってみたくなるものです。

シャフトでいえば、飛んでるプロが使っていたり、多くのプロが使っていると本当に気になる。男子ツアーを観ていると、手元がしましまになってるシャフトを使っているプロが多いですよね。そう、グラファイトデザインのシャフトです。松山プロも石川プロもグラファイトデザインのシャフトをずっと使ってるしね。

そのグラファイトデザインから新しい「ツアーAD HD」というシャフトが発売されたので、さっそくコースで試してみました!

撮影/野村タケオ

ツアーAD HDってどんなシャフト?

野村タケオがシャウトを持って立っている写真

新素材カーボン「トレカ®M40X」を先端から中間部に、さらに先端部には「トレカ®T1100G」を使用することで先端から中間部の剛性をアップし、安定した先端挙動でインパクト時のパワーロスを極限まで軽減。ミスヒットしても安定したスピン量で飛ばすことが出来ます。

また、最近の重心距離が長く高慣性モーメントの大型ヘッドでも、インパクト時にしっかりとヘッドが戻り、ヘッドの特性を活かせるシャフトとなっています。手元側が少し太くなっており、切り返しが強いタイプのゴルファーでも暴れることなく気持ちよく振り切れます。

最新素材を組み合わせることにより、叩ける弾き系シャフトに仕上がっています。

白ベースにきれいなブルーの文字。とても爽やかな感じのコスメ。

ツアーAD HDはクセのない振りやすいシャフト

まずは練習場で軽く打ってみました。ヘッドはキャロウェイのマーベリックサブゼロ。僕が使っているのは66gのHD-6のフレックスS。このHDは40g台のHD-4から80g台のHD-8までラインナップされています。

まず打ってみての感想は、けっこうしなりを感じるな~ってこと。柔らかいという感じではなくて、切り返しから中間あたりがグッとしなって、インパクトでしっかりと戻ってくる感じ。ヘッドが走るというイメージはないけど、スピード感は感じます。

先端部分はしっかりしていて、ヘッドが勝手に返ってしまうような動きはなく、引っかかる心配がないので思い切って左に振っていけますね。

打つ前はけっこうハードなのかと思っていましたが、打ってみると、しなりがしっかり感じられて打ちやすかった。もしかしたらHD-5のXもアリだったのかな?と思ったり。たぶんSのほうが気持ちよく振れて、シャフトも仕事してくれるのでしょうが。

僕だと(ヘッドスピード42m/s前後)、このHD-5 Sあたりがちょうど気持ちいいです。

ツアーAD HDを使ってコースで打ってみた!

やっぱりクラブとかシャフトをテストするのはコースでラウンドしながらじゃないとね。プレッシャーのかかった場面で打ったときにどうなるかってのが大事ですから。

で、コースで打っても練習場と印象はあまり変わらず。どちらかというとフェードヒッターの僕が打って、ほぼストレートから軽いフェードって感じ。僕ではドローは打てませんでした。

でも全く捕まらないシャフトと言う感じではなく、ヘッドのコントロールをやりやすいシャフトだと感じましたね。僕の場合だとフェードを打とうと思えばちゃんと打てるし、少し捕まえに行けば真っ直ぐな球が出ました。

引っかかるような感じはコースでも無かったので、左が怖い人には良さそうです。しっかりと振り切ったほうがしなりを使えて、曲がらず飛ばせると思います。

先端がしっかりしているので、当たり負けがなく、多少打点がずれてもヘッドがブレずにボールを前に押し出してくれる感じです。スピン量も少なめですね。弾道は特に上がりやすくもなく、上がらないわけでもないので、ヘッドの性能やスイングによって高さは変わると思います。

僕はこのシャフトで6ラウンドほどしていますが、かなり飛距離が出ていて満足感が高いです。タイミングが取りやすいので振り切りやすく、方向性がかなりいいんですよ。弾道も僕の場合で中高弾道。とても気持ちのいい球が出ていました。

裏挿しすると、構えたときにちょっと寒々しい感じがします。夏にはいいかも(笑)

ツアーAD HDはどんなヘッドやゴルファーに合うの?

クセのないシャフトなので、どんなゴルファーにも合うとは思います。ただ、捕まりが良いわけではないので、シャフトに捕まりを求めている人には少ししんどいかと。

でもヘッドの特性がしっかり生きるシャフトだと思うので、捕まりの良いヘッドにすれば少し捕まると思うし、左が嫌な人は捕まりが弱めのヘッドにすれば良いんじゃないでしょうか。先端がしっかりしているので、大慣性モーメントのヘッドにも合うと思います。どんなタイプのヘッドでも使えるシャフトだと感じました。

重量的には40g台から80g台まで、フレックスもいろいろと用意されているので、できればしっかりと試打をして自分が使いやすいものを選んだほうがいいと思います。

ツアーADの「AD」って「ACCURACY & DISTANCE」なんですね。

グラファイトデザインのTour ADシリーズって、男子プロの使用率が高いから少しハード目のシャフトなのかな~なんて思ってる人も多いかもしれませんが、全くそんなことはないんです。特にこのHDはクセがなく、とても振りやすいので、一度試してみるといいかもしれませんよ。

<取材・文>ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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