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手を飛球線方向に出すだけじゃダメ!正しいハンドファーストはヘッドがターンする!

勝又優美は見た!「そのスイング改造、いりません」Case.23

2025/08/08 ゴルフサプリ編集部

勝又優美

これまで大勢のゴルフ大好きおじさんたちをレッスンした勝又優美コーチが見てきた「本当は必要のなかったスイング改造」と、その解決方法を紹介するシリーズ。ゴルフが好きだからこそ陥りがちな”スイング改造の落とし穴”。今回のテーマはハンドファースト。プロはアイアンをハンドファーストに打っているが、そうならないアマチュアが多く、中にはずっとこの課題に取り組み続けているのにままならない人も。そんなおじさんは一生ハンドファーストに打てないまま終わるのか!?

腕が左にターンすれば自然とハンドファーストになる

ご承知のとおりハンドファーストインパクトとは、スイングを正面から見た時に、手がボールの真上よりやや飛球線側にきたところでインパクトを迎える現象のことです。あえて"現象"としたのは意図的に作るものではなく、そうなってしまうものだからです。

とかくアイアンショットのイメージが強いハンドファーストですが、正しくスイングできると番手を問わずハンドファーストになります。ショートアイアンでは体の真ん中寄りにあるボールを打つので結果的にハンドファーストが10度程度と強くなります。ボールの位置が左寄りの番手ではハンドファーストの度合いが緩やかになり、ドライバーでは平均2度程度です。つまりダウンスイングでは例外なく手元がクラブよりも先に下りてくるのです。

アイアンでハンドファーストにインパクトしようとしてもできない人の多くは、インパクトの瞬間だけを切り取ってスイングに当て嵌めようとしています。単純に手元を飛球線方向に出してインパクトしているわけです。これだと気分的にはハンドファーストでも球がつかまりません。手元だけが前に出てフェースが開く一方だからです。シャンクが出て止まらなくなる人も結構いるので、手を単純にスライドさせる似非ハンドファーストは百害あって一利なしです。

勝又優美
手だけが飛球戦方向に出た似非ハンドファースト。フェースが開いてボールがつかまらないだけでなくシャンクするリスクも高い。

正しいハンドファーストはダウンスイングからインパクトで腕が左にターンすることでなされます。前腕が左にターンしないと右手のひらが正面を向いたままになるためフェースが閉じません。

ダウンスイングで手首の角度をキープしたまま前腕をターンさせると手元とクラブは遅れて下りる、すなわちインパクトでスナップを使う(効果的にリリースする)準備が整います。これがハンドファーストの正体です。

勝又優美
リリースすることなく前腕部が左にターンするとクラブが遅れてハンドファーストのインパクトになる。

前述したように手を前に出してしまうと前腕はターンできません。また、早いタイミングで手首の角度が解けるとアーリーリリースになって、これまたハンドファーストインパクトには持ち込めません。逆に言えば、手首の角度をキープしつつ腕を左にターンさせれば勝手にハンドファーストになるということ。手をクラブの一部と考えて腕を左にターンさせると手とクラブは遅れて下りてきます。これは地面に向かってボールを投げるのと同じ動きなので、そのイメージでダウンスイングするといいでしょう。

勝又優美
手首の角度を保って前腕をターンさせると自然とハンドファーストに。これは地面に向かってボールを投げるのと同じ動き。
勝又優美

勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。

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