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石川遼が“デシャンボー化”!? 大胸筋・腹筋・僧帽筋・上腕三頭筋etcがひと回りサイズアップ

コンパクトになったトップ。理想のインパクトを得られるスイングに一歩前進

2021/04/15 ゴルフサプリ編集部

日本男子ツアーの2021年の国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」が、いよいよ初日を迎えた。今大会においての注目選手といえば、アジア人初のマスターズ制覇を成し遂げた先輩・松山英樹(LEXUS)の快挙に刺激を受けた金谷拓実だろう。だが今週、編集部が最も注目しているのは、石川遼(CASIO)だ。その理由は、昨年に比べてひと回りサイズアップした石川遼の“アスリートボディ”を見てもらえればわかるはずだ。

肉体改造した? 「いいえ、特別なトレーニングはしていませんよ」

4月14日(水)、国内男子ツアー・東建ホームメイトカップ(東建多度カントリークラブ)の練習日。この日、18ホールの練習ラウンドを行った石川遼の“変わりぶり”に驚いた。昨年に比べて体のサイズがひと回り大きくなっていたからだ。特にこの日の石川遼のウェアは、体にピタッとフィットし、体のラインがわかりやすい半袖タイプのモックネックシャツ。記者でなくとも、変化した肉体に気付けるほどだ。

厚みを増した胸板、肩周りの僧帽筋や三角筋、そして背中・肩甲骨付近も明らかにバルクアップしている。また、腹筋は力強く盛り上がりつつ、“6パック”を示す“縦線”が腹筋中央に走っていることが、服の上からでもわかる。相当に鍛えなければ、あのような腹筋は作ることができないはず。

そのため、練習ラウンドを終えた後の囲み取材は、「オフの間によほどのトレーニングをしたのでは?」という、逞しさを増した石川遼の肉体に対する質問から始まった。だが、その質問に対する回答は意外にも、
「そうですか? 本当に何もしてないんですけどね。体重も増えてないはずですよ」というものだった。しかし、もともと体重は増減しやすいタイプだと認識しているとしたうえで、このように話を続けた。

「体重が多ければ多いほど良いというわけではないということはわかっているんですけど。でも、今までシーズン中に痩せてしまって、筋肉や関節に負担がきてしまうということはあったので、今年はそういうふうにならないように。心技体の、体の部分では、怪我しないということが大事だと思うので、そこは考えていますけど。特に(特別なことは)やってないです」

コンパクトになったトップオブスイング「400日くらいかけて、今の状態に」

とはいえ、あきらかに肉体は変化している。それはスイングにも違いを出しているような気がしてならない。そして、練習ラウンド中のスイングを見ていて特に目を引いたのが、トップオブスイングがコンパクトになったということ。このトップの変化については、

「やはりスイングプレーンは、コーチとも最優先して取り組んできていることで、再現性という意味ではダウンスイングの軌道を重視しているので。なるべく良いところから“入れられるようなトップ作り”というのを、2020年3月からやってきているので、いきなり変えたというわけではなく、徐々に徐々に、400日くらいかけて今の状態という感じですかね」

そして「このコンパクトなトップで、落ち着くと思う」とのことで、石川遼が理想とするスイングに一歩近づいたと言えるようだ。この石川遼のスイングは、後日改めて別の記事にて触れていきたいと思う。

左が2020年のトップ、右が昨日のトップでその差は明らか。上体の捻転度合いや肩の回転度合いに大きな変化は見られないが、トップはコンパクトになっている。

理想的なインパクトを得るためのトップであり、ダウンスイング

「理想のインパクトがあるので、そこにいかに高い確率で入れてこられるか。それを作るダウンスイングで、それを作るトップという感じですかね。まだまだなんですけど、良いときは徐々に増えてきているので、あとは試合でどれくらい出せるのか」

トップがコンパクトになったことで、いわゆる再現性が向上。石川が理想とするインパクトを高確率で得られるようになったとなれば、試合結果も自ずと良くなっていきそうだ。

また、もともとアプローチショットのスピンコントロールは抜群に上手い選手ではあるが、昨日の練習ラウンドでのアイアンショットを見る限りでは、スピンコントロールに磨きがかかっているように見えた。そのことを感じさせたのが、376ヤード・パー4の15番ホール、フェアウェイからのセカンドショット。東建ホームメイトカップならではの“硬いグリーン”においても『ドンッ、トンッ』と、ワンバウンドしただけでピタリと止めてきていた。

ショットの計測データを見ながらの練習は楽しい

そして、そんなアイアンショットを弾道解析機器である「GCQuad GC4」をコースに持ち込み、詳細にチェックしていた。計測データのどの点に注目してチェックしているのか、囲み取材の際に聞くことができた。

「キャリーとスピン量ですね。特に風の時、150ヤード残っていたら、自分は何ヤード打つべきかは風の読みと弾道で決めて、低い球だったら影響を受けないし、高い球だったら影響を受けるので。高い球だったら15ヤード読もうとか、低い球だったら5ヤード読もうとかしながら、155ヤードを低い球で8番アイアンで打って、キャリーが155ヤードと出て、その球がピンハイに行っていれば風の読みとか、自分の弾道のジャッジは正解だったとわかるし。答え合わせをできるので、最高に楽しいです」

また、ショートアイアンでは1ヤード、2ヤード単位で距離感を調整するため、自分が狙ったヤーデージを出せているかを計測データから確認している、と楽しそうに説明してくれた。

昨日の練習ラウンドと冒頭に触れた肉体を見た限りでは、開幕から良い結果を出してくれそうな雰囲気がある。長年愛用していたスプーン(キャロウェイ・XR)をEPIC SPEED(3+)に変えるなどもしており、心技体に加えて仕事道具も新たにしつつある石川遼の開幕戦、ぜひ注目していただきたい。

東建ホームメイトカップ
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