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メジャー男、ケプカが全英オープンの本命に名乗り!

2021年全英オープンガイド

2021/07/09 ゴルフサプリ編集部

今年最後のメジャーとなる「全英オープン」は7月15日に開幕。おそらく公式サイトの優勝候補No.1は「全米オープン」で優勝して世界ランク1位になったジョン・ラームだろうが、実は“メジャー男”ブルックス・ケプカも優勝候補に名乗りを上げてきた。

GOLF TODAY本誌590号/65〜67ページ

メジャーでは8戦4勝! ケガから復活

かつて4大メジャーで圧倒的な強さを誇ったブルックス・ケプカ。17年に「全米オープン」でメジャー初優勝を飾ってから、19年の「全米プロ」でメジャー4勝目を挙げるまでメジャー大会8戦4勝という驚異の勝率を誇っていた。

しかし、その後はケガがあり、20年以降はメジャー優勝だけでなく、PGAツアーでの優勝もなかった。そんなケプカだが、今年は本調子を取り戻して2月に「フェニックスオープン」で復活優勝を果たすと、5月の「全米プロ」でも2位、6月の「全米オープン」でも4位と2試合続けて最終日まで優勝争いを展開。明らかにメジャーでの強さを取り戻しつつあり、世界ランキングも8位までカムバック。「全英オープン」では優勝候補の本命とも言えるだろう。

また、ケプカ以外にも最近のメジャーで絶好調なのが南アフリカ出身のルイ・ウーストへーゼンと2020に「全米プロ」で優勝したコリン・モリカワ。ウーストへーゼンは「全米オープン」でも「全米プロ」でも2位になっていて、コリン・モリカワも2試合連続でトップ10。大舞台で結果を出している2人も「全英オープン」タイトルに近い存在だろう。

メジャーで2試合連続のトップ5

ブルックス・ケプカ
今年の全米プロ選手権で2位、全米オープンでは4位Tだったケプカ。3月に手術を受けた右ヒザの状態は万全とはいかないようだが、5度目のメジャーを獲る可能性は非常に高い。

この2人もメジャーで好調

ルイ・ウーストヘーゼン
写真左)2010年に「全英オープン」を制したウーストヘーゼン。12年の「マスターズ」、15年の「全英オープン」ではともにプレーオフの末に敗れて2位となり、今年のメジャーでも2試合連続で2位。

コリン・モリカワ
写真右)昨年の「全米プロ」でメジャー初優勝を飾ったコリン・モリカワは、今年に入ってからも好調で世界ランキングも4位。「全米オープン」では最終日まで優勝を争った末に4位だった。

南の「セント・アンドリュース」と呼ばれる名門

今年の「全英オープン」の舞台となるロイヤル・セントジョージズGCは、「全英オープン」開催コースのなかで最も南にあるコース。南イングランドのサンドイッチという街にあり、ドーバー海峡に面したリンクス。ちなみに今年で15回目となる開催回数は「セントアンドリュース」「プレストウィック」「ミュアフィールド」に次ぐ4番目。南イングランドでは最も名門のリンクスであり、100年以上にわたって「全英オープン」を開催しつづけていることから“南のセント・アンドリュース”とも呼ばれている。

コースの特徴としてはドーバー海峡から海風が吹きつけてくるだけでなく、ホール毎にティーショットを打っていく方向が違うので、全方位からの強風に対応して距離感を出さないといけない。最難関ホールは、名物の巨大バンカー(写真上)がある4番パー4。このバンカーを超えるにはキャリーで270ヤードが必要になる。無風なら全く問題ない飛距離だが、「全英オープン」特有の強風がアゲインストで吹きつけると、急に難易度が高くなるのだ。

ちなみに前回、ロイヤル・セントジョージズGCで開催された2011年の「全英オープン」では当時42歳のダレン・クラークが2位に3打差をつけてメジャー初優勝。北アイルランド出身のクラークにとっては20度目の「全英オープン」だったが、見事に風を読み切って最終日の7番ホールではイーグルをとるなど、ベテランらしい強さを見せた。ちなみに2位タイにはフィル・ミケルソンとダスティン・ジョンソンが入り、今年もベテランと飛ばし屋の優勝争いとなるかもしれない。

全英オープン開催コースで最も南にあるリンクス。全方位から吹く強い海風と巨大バンカーが名物

ロイヤル・セントジョージズGC
1887年に開場し、その7年後にはじめて「全英オープン」を開催。全長7204ヤード(パー70)。

10年前は42歳のダレン・クラークが優勝

2011年大会は強風の影響でアンダーパーが4人しかいない厳しい展開。42歳のダレン・クラークが5アンダーでメジャー初優勝。

日本人選手は金谷、今平など計5名が出場予定

日本人選手はマスターズを制した松山英樹をはじめ、金谷拓実、今平周吾、木下稜介、稲森佑貴の計5人が出場する予定になっている。昨年、はじめて「全英オープン」に出場した金谷と今平はともに予選落ちだっただけに、今年はリベンジがかかっている。

松山英樹の全英オープン成績

2019予選落ち
2018予選落ち
201714位タイ
2016予選落ち
201518位タイ
201439位タイ
20136位タイ

松山英樹
全米オープンでは星野陸也とともに通算3オーバー、26位Tではあったものの、日本人初のマスターズ覇者に期待せずにはいられない。

メジャーの中では最も予選落ちが多いけれど… 。松山英樹との相性は70点!?

メジャー2勝目の期待がかかる松山英樹は「全英オープン」では2018年と2019年と2年連続で予選落ちが続いていて、過去7大会中3試合と、他の海外メジャーと比べても相性が良くない。しかし、ロイヤル・セントジョージズGCは、これまで松山英樹が出場していたリンクスとも少し違い、フェアウェイは起伏があり、傾斜から打つ2打目のアイアンがスコアメイクのカギになる。そうなるとアイアンが得意な松山英樹との相性も悪くはないだろう。

昨年は新型コロナウィルスの影響によって中止となった「全英オープン」だが、今年は1日3万2000人まで観客を入れることも発表。ほぼ満員となるギャラリー数はコロナ渦以降でのメジャーでは初。ギャラリーの大声援がある中で、日本人選手の活躍を期待したい。

過去10年間の全英オープン優勝者

2019シェーン・ローリー(アイルランド)
2018フランチェスコ・モリナリ(イタリア)
2017ジョーダン・スピース(米国)
2016ジョーダン・スピース(米国)
2015ザック・ジョンソン(米国)
2014ローリー・マキロイ(北アイルランド)
2013フィル・ミケルソン(米国)
2012アーニー・エルス(南アフリカ共和国)
2011ダレン・クラーク(北アイルランド)
2010ルイ・ウーストヘーゼン(南アフリカ共和国)

ロイヤルセントジョージズGCでの優勝者


2011ダレン ・クラーク(北アイルランド)
2003ベン・カーティス(米国)
1993グレッグ・ノーマン(オーストラリア)
1985サンディ・ライル(スコットランド)
1981ビル・ロジャース(米国)
1949ボビー・ロック(南アフリカ連邦)
1938レッグ・ホイットコーム(イングランド)
1934ヘンリー・コットン(イングランド)
1928ウォルター・ヘーゲン(イングランド)
1922ウォルター・ヘーゲン(イングランド)
1911ハリー・バードン(ジャージー島)
1904ジャック・ホワイト(スコットランド)
1899ハリー・バードン(ジャージー島)
1894ジョン・H・テイラー(イングランド)