予約殺到!? よりやさしくなったフォーティーンの新ウェッジ「DJ-5」をスピード試打!

アマチュアゴルファーのことだけを考えて開発されたフォーティーンのDJシリーズの最新モデル「DJ-5」が、2021年12月10日に新発売された。“DJシリーズ史上最もやさしい”とされる性能とは? さっそく「DJ-4」と打ち比べてみたぞ。
グリーンまわりのベタピンアプローチを「おまかせ」できちゃうやさしさを追求

アマチュアゴルファーにとってやさしいウェッジとは?
それはやっぱりミスをしにくいウェッジということになるのではないだろうか。そして、そのミスというのはリーディングエッジがボール手前の地面に刺さってしまう「ざっくり」であろう。「今日こそ80台が出そうだ」という時に限って出る「ざっくり」とオサラバできるとなれば、ありがたいことこのうえない。
フォーティーンの人気ウェッジ「DJ」シリーズは、そんなアマチュアゴルファーがやさしくアプローチできる性能を追求してきた。そして、その最新作「DJ-5」が12月10日に新発売されたのだが、これが「道具にできることは道具にまかせる」というキャッチコピーが物語るとおり、すごいやさしそう。
そんな「DJ-5」のポイントはどこかというと、前述した「ざっくり」を回避しやすくなるリーディングエッジにある。ソールからリーディングエッジにつながる部分に面を持たせ、これが車でいうところのバンパーの役割を果たすのだ。そして、このリーディングエッジの面と前作「DJ4」から踏襲したユニバーサルソールの働きによって、打ち込んでもライをしっかりと受け止めて「ざっくりせずに振り抜ける」というわけだ。
だが、アマチュアのミスは入射角が鋭角すぎることによる「ざっくり」だけではない。アマチュアは、常に芯をとらえられるわけではなく、打点が不安定。そのため、左右の打ち出し方向がバラけたり、意図した距離が打てないといったこともある。さて、この点について「DJ-5」ではバックフェースの形状を進化させることで対応したのだ。ここも「DJ-5」の大きな特徴。
バックフェースをスケートリンク状に広げ、外周域全域に渡ってボリュームを持たせた「リンクブレード設計」とすることで、慣性モーメントを向上。ミスヒットに強い「ぶれないウェッジ(ヘッド)」とした。ちなみに、このバックフェース形状にしたことで、芯を外してもイヤーな打感とはならず、フェースの広い範囲で心地よい打感が得られるようにもなっているという。
さて「ざっくり」と「バラける打点」を回避しやすいとなれば、グリーンまわりは「DJ-5」におまかせ! と安心してアプローチができそうである。取り急ぎ、インドア打席で試打してみた感想をお届けする。
DJ-5
■ヘッド:S20C軟鉄鍛造(超高精度・ミラー鍛造スコアラインフェース)
■仕上げ:ニッケルクロムメッキ・パールサテン&ミラー仕上げ (2021年12月10日発売)
■仕上げ:ライトブラックメッキ仕上げ(2022年3月18日発売予定)
■シャフト(スチール):N.S.PRO DS-91w(WEDGE/96g)/ N.S.PRO DS-91wBK*
■シャフト(スチール):N.S.PRO TS-114w(WEDGE/125g)
■シャフト(カーボン):FT-62w(WEDGE/ 65g) , FT-52w(WEDGE/ 55g)
*N.S.PRO DS-91wBKはBLACK Edition専用シャフト。
■価格:¥26,400/本(税込)
フォーティーン公式
前モデル「DJ-4」よりもスピン量が増えたぞ

編集部員Kが試打。相変わらず下手くそそうな構えである。だが、やさしい性能を体感するにはうってつけの(ミスショットを自然に打てる)試打者である。
さて、まずは外見から。新作の「DJ-5」は、少しシャープになった印象があるが、面取りがなめらかなのでやさしそうな雰囲気はそのままだ。商品名の「DJ-5」はブルーでデザインされていて、スポーティさを感じさせる。構えると、適度なオフセットで「シンプルに打ちちやすい」イメージを持たせてくれる顔だ。
フェースに刻まれたスコアラインを凝視してみると「スピンかかりそう」な印象を受ける。実際、超高精度な鍛造製法によって形成された溝なので、従来の彫刻溝製法の溝よりもスピンはかかりやすいはず。
では、打ってみよう。「DJ-4」と「DJ-5」での比較試打だ。
まず、打った感触としては「DJ-4」よりも打感が軟らかく感じられる。ソールの抜け感は、下が滑りの良いマットなのでアマチュアの腕前と感覚では比べることはなかなか難しいが、つっかかることなくサクサクと打つことができたことはたしかだ。「DJ-5」と「DJ-4」ではソールの幅に大きな違いはないが、同じロフト角でもバンスは1度違う。どちらもワイドソールなのでロフト角に対するバンス角の設定は従来ウェッジよりも低めだ。「DJ-5」が8度(58度)で、「DJ-4」が7度(58度)。
データ測定すると、まず「DJ-4」よりも「DJ-5」のほうがスピン量が多い。同じような飛距離(45ヤード前後)を打って、大きく差が出た一球を取り上げると
「DJ-4」=「打ち出し角/35度」「バックスピン/4572rpm」「サイドスピン(左)/262rpm」
「DJ-5」=「打ち出し角/31度」「バックスピン/5184rpm」「サイドスピン(左)/74rpm」
こんな感じである。何度か交互に比較してみたが、どれも同じような結果となった。「DJ-5」のほうが「DJ-4」に比べて打ち出しが2〜4度ほど低くなり、バックスピンが500〜600rpmほど増える。また、サイドスピンは「DJ-5」のほうが少なかった。
正直、「DJ-4」でも「十分、やさしいウェッジ」と感じられる結果だったのだが、スピン量や安定感という面で比較すると、たしかに「DJ-5」のほうがやさしいウェッジと評価すべきだろう。
芝の上、ラフ、バンカーなどで打ってみないことには、その真価は語れない。だが、スピン量があきらかに多い。グリーンでキュキュッと止まるボールを想像しつつ、ゴルフ場での試打を楽しみにしたい。

【2024年】ゴルフ初心者向けウェッジおすすめ10選|選び方も解説
この記事では、ゴルフ初心者におすすめのウェッジ10選を紹介します。 単品のウェッジを買うなんて上級者だけのように思わ...

【2024年】レディースウェッジおすすめ人気ランキング9選
2024年最新のレディースウェッジおすすめ人気ランキングを発表! ゴルフ初心者・中級者はもちろん、上級者からも人気のレ...