パターはどうやって打つ?
今日はグリップのお話をするわけですが、その前に。
「そもそも、パターをどうやって打ちますか?」と聞かれたら、皆さんどのように表現しますか?
●パチンとインパクトする
●撫でるように
●フォローで運ぶように
●上からダウンブロー目に
など、人によってパターの打ち方のイメージが違うのではないかと思います。イメージが違うんだから、それに対しての構え方や握り方がバラバラになるのは当たり前です。
ですが、原理原則というのは何ごとにもあるわけで、パターにももちろん原理原則がありますから、それを知ったうえで自分に合うものを探すことが重要です。
グリップの原理原則
パターのグリップ方法、これだけはNG!
(1)両腕をピンと張るのはNG
(2)両脇を開くのはNG
(3)両手を全力で握るのはNG
(1)両腕をピンと張るのはNG
×両腕をピンと張る⇒○肘は少しゆとりを持たせる
両腕を伸ばしてしまうと、自分の持っている腕の力をコントロールできません。両手で、重い荷物を持つときを想像してみてください。
手を伸ばしてしまうと力が抜けてしまって持ちにくいですね。肘を曲げて両脇に近いところにある方が体が引き締まって、力がコントロールしやすくなります。
(2)両脇を開くのはNG
×両脇を開いてしまう⇒○脇を閉じて構える
先ほどと同じ理屈で、自分が何か物を持ってコントロールする時に脇を開くという動作をすることはありません。
背中の筋肉など大きな筋肉を使うためには、腕の力を抜く必要があります。パターもクラブの中では一番重いのです。
(3)両手を全力で握るのはNG
×両手を全力で握る⇒○剣道の構えのような力感
“構え”というのは、そこから攻撃にも守りにも動き出せるバランスがとても大事になります。力みのある構えからは、正しいスイングは絶対に生まれません。
自分の重心がどこにあるかを感じるには無心で肩の力を落として、丹田に力を入れて構えれば自然と手の力は抜けるはずです。
グリップの形を紹介
前段が長くなりましたが、この3つのNGをやってしまったらどのグリップをしても意味なしです!それをふまえて、グリップの形を紹介しましょう。
(逆)オーバーラッピング
オーソドックスな構え方なので、まずはこれから試してみましょう!クラブを持つときのように、手前が左手、奥が右手で握ります。そこから右手の小指を左の人差し指と中指の間に置くのが、オーバーラッピングです。
パターの場合は、右手の小指の上に左手の人差し指を置くので逆オーバーラッピングと呼ばれています。このグリップはまさに王道。距離感が出しやすく、インパクトをパチンと打つタイプの人はほとんどこちらではないでしょうか。
少しダウンブロー目に打つ、アッパーブロー目に打つなどの調整もショットに近い感覚でできるので、パターでもドロー・フェードを打ち分ける感覚が欲しい人はこのグリップをおススメします。
タイガー・ウッズも松山英樹もロリー・マキロイも、この握り方です!
基本グリップの形
~ポイント~
左の親指の上に、真っすぐ右の親指を置くことでインパクト時のフェース面を真っすぐに保ちやすくなります。ショットの感性をそのまま活かせるので、パターのスイングが綺麗な人はショットも綺麗です。
【(逆)オーバーラッピングの派生形】人差し指伸ばし型
人差し指を伸ばすことで、手首が左に回りにくくなるのでヒッカケのミスが減るようなイメージが出ます。不思議なことに、人差し指を伸ばしただけなのに手首が本当に回りにくくなるので、エア素振りで試してみてください。
取り入れているのは、ブルックス・ケプカ、深堀圭一郎などです。
【(逆)オーバーラッピングの派生形】拝み型
まさに、合掌~。のように、親指同士を横並びにして構えます。これは、左手主導のイメージが出やすく、インパクトよりもフォローで運ぶ打ち方のほうが好きな人向きです。手の大きさによっては持ちにくいので、太めのグリップのほうがいいかもしれませんね。
申ジエ、西村優菜、池田勇太など、天才的な感性の持ち主が使っていますね。
~派生形のポイント~
派生はあくまで派生です。パッティングの不調時などに試してみて、よっぽど感性が合うならレギュラー化してもいいですが、自分でこの形がいい!と判断できるレベルになってからじゃないと力の入れ方が変わりやすいように思います。
クロスハンド
今のトレンドはこれでしょう!!メジャー大会の最多勝利数記録を持つ“皇帝”ジャック・ニクラウスが、自分がゴルフを始めたころに戻れるならクロスハンドを取り入れるだろう、と言うくらいですから、人によってはとってもメリットを感じるグリップなんですね。
左肩が低い位置のままスイングできるので、フォローを真っすぐ長く低いまま出しやすいです。構えの時の手は、ライフル銃を構える形がそのままグリップに来たようなイメージです。狙いを定めてロックオン!
フェースの開閉が少ないスイングがしやすいので、ショートパットが特に狙いやすくなるように感じます。逆に、私の場合ですがロングパットの距離感が出しにくいのが難点。手がいつもと逆だから、下手投げで転がすようなイメージがしにくいからかもしれません。
トッププロはショット&アプローチで寄せられるので、ロングパットよりも痺れるショートパットが入りやすいのがいいかもしれませんね。一般ゴルファーはそんなに寄らないので、ファーストパットをいかに近づけられるかがスコアの鍵。クロスハンドを試してみて、ロングパットの距離感が合わせられたら継続する価値ありですよ!
マスターズにめっぽう強いジョーダン・スピース、オリンピック銀メダリスト稲見萌寧、パット激ウマの青木瀬令奈などなど、非常に多くの選手が取り入れていますので、もはや亜流でもなんでもないのがこのクロスハンドです。
左手はウィーク気味に握ってハンドファーストをキープする打ち方がPGAのトレンドですが、日本ツアーではそこまでハンドファーストは強くないように見えます。芝の種類が違うので、求められる球質がパターでも違うのでしょうね。
~クロスハンドのポイント~
左手を引っ張るように打つときに、右手が前に出てしまってフェースが開くことのないよう、右肘は体の近くにキープして、グリップもスクエアにしておくことがおススメです。
クロウグリップ
いろんな経験をして、いろんなことを試して、ショットは天才的なんだけどパターはちょっと苦手で…という選手が行きつくのがクロウグリップというイメージがありました。でも今や、PGAの平均パット数上位の選手もやってるグリップです。
鋭敏すぎる自分の手の感覚を殺すことで、パンチが入ったり緩んだりというミスをなくすのが目的のグリップですね。初優勝のときにめっちゃ泣けた宮里優作、マスターズに勝てそうで勝てないジャスティン・ローズ、神童といわれすぎたセルヒオ・ガルシア、言わずと知れた永久シード片山晋呉etc…みんな凄まじいショットメーカーばかり。
一般ゴルファーでも、テークバックが大きいクセが取れずインパクトで緩んじゃう人は試してみるといいですね。
まとめ
| 逆オーバーラッピング | ショットと同じ感覚 | The王道クラシック |
|---|---|---|
| 派生型 | フォローで運びたい | パンチ入るのが嫌い |
| クロスハンド | ショートパット重視 | トレンドスタイル |
| クロウグリップ | 右手はなくても良い | 感覚が鋭い人 |
結局パターは入れば勝ち!グリップが良い悪いではなくて「一番集中できる」形を探すことです。超集中すれば確率は確実にUPするので、集中をするために余計なことを考えなくて済む自然な握り方をモノにしてください。
パッティングをどんな形で自分が打っているのか、動画などで可視化して、カッコいいと感じるかどうかで判断してください。グリップはその要素の一つですから。
最後までお読みいただきありがとうございました!!
文・名取 確
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逆上がりできないティーチングプロ(ペンネーム)
世田谷区在住。世田谷区喜多見で<ゴルフのある人生を共に歩もう>をテーマに、インドアゴルフ練習場EndlessGolfを運営しています。ティーチングプロと不動産業のリアル二刀流。一生ゴルフで感動し続けられる仲間をたくさん作りたい想いの溢れる40代です。




