「オノフ ドライバー AKA 2024」が目指したのはどこで打っても真っすぐ飛ぶドライバー
「オノフ ドライバー AKA 2024」の開発コンセプトは簡潔明瞭だ。ずばり「全芯主義」、つまりフェースのどこで打っても真っすぐ飛ばせるという意味である。コンセプト自体は2022年モデルから引き継がれたものだが、クラブの中身は大幅にアップデートされている。2024年モデルではコンセプトを完結させるため、2つの方向からアプローチがなされたという。
ひとつはフェースの反発エリアの拡大である。2016年から採用され今やオノフのトレードマークとなっている「パワートレンチ」が逆アーチ形状に刷新され、高反発エリアがトゥ上とヒール下に拡大。その結果、アマチュアユーザーにありがちなミスヒットのほぼカすべてをバーしてくれる文字通りの「全芯ヘッド」へと進化した。
もう一方のアプローチはクラブとしての振りやすさを極めること。芯を広げるべくヘッドの左右慣性モーメントの数値を前作の4950g・㎠から5000g・㎠の大台まで引き上げる一方でシャフト軸周りの慣性モーメントは8800g・㎠から8500g・㎠へとダウン。フェースターンしやすく球がしっかりつかまるヘッドに生まれ変わった。
さらに、ヘッドだけでなくシャフト、グリップまで社内で設計しクラブとしてトータルで振りやすさと飛びを追求している点も「オノフ」の強みだ。「オノフ ドライバー AKA 2024」においてはシャフトを3g軽量化しつつグリップエンドにウエイトを集めるカウンターバランスにより、重ヘッドでも振り抜きがよくヘッドスピードとボールスピードが上がる設計となっている。
芯を外しても変わらない飛距離、高MOIヘッドの振りにくさは感じない
それでは「全芯ヘッド」と「振りやすさ」を実現した「オノフ ドライバー AKA 2024」はアマチュアゴルファーにどれくらいの恩恵をもたらしてくれるのだろう。試打のプロフェッショナルである関浩太郎とアベレージ代表の編集部員2名による体感レポートをお届けしよう。
試打者プロフィール
◾︎関 浩太郎(解説)
1974年生まれ。アメリカで最新のゴルフ理論を学びながらミニツアーを転戦。ゴルフスタジオ「SEKI GOLF CLUB目黒」主宰。
◾︎40代・編集部員K
⚫️ヘッドスピード:40m/s⚫️ドライバー平均飛距離:220ヤード⚫️スライスが持ち球のアベレージゴルファーだが、最近ようやく80台“常連”も見えてきた。
◾︎50代・編集部員Y
⚫️ヘッドスピード:40m/s⚫️ドライバー平均飛距離:210ヤード⚫️打ち急ぐクセがあり、右にも左にもミスが出る万年アベレージゴルファー。
まずはこれまで歴代すべてのオノフを打ち比べてきた関が「オノフ ドライバー AKA 2024」と初顔合わせしたときの第一声がこちら。
「クラウンがつや消しのマット仕上げになったせいか顔が締まって見えますね。ソールを見なければ『オノフ KURO』と間違われる方がいるかもしれません。打感も明らかに変わりました」(関)
そしてこちらは1球目を打ったときの感想である。
「前作まではいかにもアベレージモデルらしい高めの打球音でしたが、2024年モデルはバシッという低めの音で上級者にも好まれる打感・打音になりました」(関)
ちなみに関はあえてウォーミングアップなしにボールを打ち始めた。「全芯ヘッド」がどこまでミスをカバーしてくれるのか実体験するためだったが、果たして結果は予想をはるかに上回るものだった。
「ガチの一発目から真っすぐのいい球が出ましたね。1発目はトゥ、2発目はヒール、どちらもセンターからボール半個分くらい外してしまいましたがフェアウェイに飛びました。3発、4発目はハーフトップとテンプラ気味でしたがちゃんとフェースの弾き感があって飛距離もそんなに変わりません」(関)
慣性モーメントの大きなヘッドにはデメリットもあるが、「オノフ ドライバー AKA 2024」にはメリットしかないと関は感じている。
「ミスヒットでも当たり負けしないのは慣性モーメントが大きいからです。ふつうはここまで慣性モーメントが大きいとバックスイングで開いたフェースが閉じにくく、開いたまま当たりやすくなるものですが、『オノフ ドライバー AKA 2024』の球のつかまりやすさは歴代『AKA』と比べても遜色なし。ヘッド重量も198グラムあってけっこう重いのに振り遅れ感もありません。高慣性モーメントと振りやすさ、相反する性能を両立できているのはシャフトとグリップを合わせたクラブとしての完成度が高いからだと思います」(関)
関がとくに高く評価するのはオリジナルシャフトの振り心地だ。
「歴代モデル同様に全体がしなってくれるので誰でも振りやすいシャフトです。ヘッドの位置やフェースの向きがわかりやすいので直進安定性にも優れています。2024年モデルの特徴は従来からある粘り感にスピード感がプラスされたこと。Rで43グラム、Sでも52グラムの軽さでこの振り心地を実現できたことも驚きです」(関)
スイートエリアが2倍大きくなり、まさしくフェース全面が芯!
「ふつうはあり得ない話ですけれど」と断りを入れつつ、「感覚的には『オノフドライバーAKA2024』の高反発エリアは前作の2倍くらい広くなっているように思えます」と関は続けた。
試打した本人も半信半疑。しかし、スカイトラックによる計測データが関の直感の正しさを裏付けている。まずご覧いただきたいのはフェースセンターでヒットしたときのデータだ。
「ヘッドスピードに対してボール初速はしっかり出ています。高めの打ち出しで適度にスピンが入ってキャリーの出る弾道です。びっくりしたのはぼくがフッカーなのにフック回転が少なくてストレートに近いドローになることです。『オノフ ドライバー AKA 2024』はスライスだけでなく左のミスにも強いドライバーといえます」(関)
次はオフセンターヒット時のデータ。先ほどのナイスショットのデータと比較すると「オノフ ドライバー AKA 2024」の実力が見えてくる。
いずれの打点もセンターからボール半個分以上外れており、ふつうなら打った瞬間にミスを覚悟しなければならない当たりだ。ところが飛距離はいずれもナイスショットしたときと遜色なし。曲がり幅はヒール下や上めで多少増えるが許容範囲に収まっている。
「まずボール初速と飛距離がセンターとオフセンターでほとんど変わらないことが驚きです。球が曲がってもすべて左方向だし、しかもフェアウェイを大きく外すことはないのでティショットからしっかりコースマネジメントができます」(関)
スライサーなのにドローが打てる。ウエイトの効果も実感しやすい
そこまで関にいわれると、脱・アベレージを目指す編集部員KとYとしては仕事を抜きにしても「オノフ ドライバー AKA 2024」を打ちたくなる。
典型的スライサーのKの1球目は誰の目にも明らかなこすり球。しかし、打球は右方向に飛んだものの着弾するまで曲がることはなく、しかも本人が驚くほど飛んだ。
「220ヤードも飛んじゃいました。飛距離だけなら満足しちゃうくらい飛んでいます。普段は、関さんのところのスカイトラックだけでなく、どの測定器でもキャリーで200ヤード出ることってほぼないんですけどね」(K)
「見た通り右プッシュですがほとんどスライス回転が入っていません。コースだったらフェアウェイに残っていると思いますが、もう少しつかまるように調整したらどうなるかやってみましょう」(関)
関のアドバイスでオノフ初採用のスライドウエイトを「DRAW」ポジションに動かした2球目はなんと球筋がいきなりドローに変わり球はフェアウェイど真ん中へ。
「『センター』ポジションでもつかまりのよさは感じますが、「DRAW」ポジションだとさらにつかまりますね。こんなにかんたんにドローボールが打てるなんて嘘みたいです。しかも、飛距離が出ています!それから、普段は39.0m/sそこそこのヘッドスピードが41m/sを下りません。重ヘッド・カウンターバランスの効果なんですかね?」(K)
一方、左右どちらのOBも気になるというYは「センター」から「HI」ポジションに調整後、何球打ってもフェアウェイを外さなくなって満足気。
「明らかに球の散らばりは少なくなりました。自分からつかまえにいかなくなったせいかヘッドスピードが上がりました。打ち出し角も上がってマイクラブよりもキャリーが出ています」(Y)
「『HI』ポジションは重心が深くなりフェースローテーションが軽減されるので直進安定性がよくなります。スライスもフックも軽減できます」(関)
そもそも曲がらない「全芯ヘッド」にスライドウエイトの組み合わせはまさに鬼に金棒だ。
結論!「オノフ ドライバー AKA 2024」はすべてのゴルファーが試すべき1本だ
今回の試打ではっきりしたのは、「オノフ ドライバー AKA 2024」がオノフ史上最高のやさしさで、どんなタイプのゴルファーが使っても真っすぐ飛ばせることだ。
「一番にオススメしたいのはスライサーですが、かといってスライサー専用というわけではなくフック系のミスも軽減してくれます。打点のミスが多いアベレージゴルファーはもちろん、キャリアの長い上級者でちょっと楽にゴルフをしたくなった人にもオススメできるクラブです」(関)
また、「オノフ ドライバー AKA 2024」は飛距離アップとスコアアップの両方を叶えてくれるドライバーでもある。
「振りやすくてボール初速が上がるので自分史上最大飛距離も狙えますが、ぼくが推したいポイントは飛距離と方向のばらつきが極めて小さいことです。結果的に2打目が打ちやすくなるのでスコアメイキングもしやすくなると思います」(関)
今年のベストドライバーの呼び声も高い「オノフ ドライバー AKA 2024」。試打リストに必ず入れるべき1本であることは間違いない。




