ギリギリなうえにやさしいドライバー?

プロギアから新しく出たシリーズ、それが「RS X(アールエス・エックス)」です。従来品を上回る初速性能と強弾道にやさしさをプラスしたということで、今回のコピーはズバリ「ギリギリ×ベリーイージー」。ラインナップはスタンダードモデルの「RSドライバー」、シリーズ最大の慣性モーメントでブレないやさしさを実現した「RS MAX」、高い操作性と左に行きにくい「RS F」の3種類。

テクノロジー的には今まで前作までに採用していたギリギリのための性能をさらに進化させています。フェースセンターに「重心点」「最大たわみ点」「最高CT点」を一致させる「精密4点集中フェース」。それを前作よりもさらに精密に一致させています。

センターがさらに大きくたわむ「CNCミルド Xフェース」は前作より最薄エリアの肉厚を薄く設計しています。
「Wソール」はフェース下部にフランジを設置し、飛距離が落ちやすい下打点のたわみを最大化。これにより高反発エリアを拡大しています。
フルチタン化することで、カーボンとの接着部分を無くし、より精密な重心設計の達成とエネルギー効率の最大化を実現させた「シームレスチタンボディ」。

そして、フェースを高精度CNCミルド加工し、バラつきを極限まで抑え、ギリギリ測定器で製品全数を徹底管理することで、全てのヘッドがルールギリギリの高初速を実現しています。

もうひとつ、今回からスリーブの構造が変わり、今までよりも弾道調整の幅が広がりました。また、ヘッド内部のシャフト軸と装着ネジをずらすことで、ヒール周辺の薄肉エリアを確保し、ヒール側を含めフェース全体がたわむ構造に。このことで、可変構造の他社ドライバーと比較して、高初速エリアが焼く20%アップしているとのことです。

「RS Fドライバー」はつかまるし、バランス良く振りやすい

まずはスタンダードモデルの「RS ドライバー」を打ってみました。構えてみるととてもきれいな顔で、フェース向きも真っすぐで構えやすい。クラウンはマット仕上げになっていて、締まって見えますね。

ソールには後方部とトウ寄りにウェイトが装着されています。今回のテーマカラーのブルーが効いていて、デザイン的にもなかなかカッコ良いです。

打ってみると、とにかく振りやすさを感じます。重心距離があまり長くなく、操作性が高いので思ったように振れる感覚があります。弾道的には中高弾道で捕まりはけっこういいです。僕が普通に振ってほぼストレートか軽いドローになるくらいでした。ただフェードを打とうと思ったら打てるので、本当に操作しやすい。でも、そこまで敏感にヘッドが動くわけではないので、極端に曲がる感じはないです。

打感は柔らかめで、打音もおとなし目の音。少し球持ちが良く、そこから弾くような感覚。打っていて気持ちよかったです。スピン量は少なめで、ランを含めた距離はけっこう出ていたと思います。ミスヒットにもかなり強く、とてもバランスの良いヘッドだと思いました。

「RS MAXドライバー」はマジでブレずに優しく飛ばせます

次に慣性モーメントの大きい「RS MAXドライバー」です。構えてみると、これもいい顔ですが少しだけ後ろに長いような気もします。「RSドライバー」よりは少しシャローですね。

ヘッドの後ろの部分にウェイトが付いています。ソールのデザインは青いラインが「RSドライバー」とは逆向きのV字になっていますね。

打ってみると、これは簡単に高弾道になります。そして弾道はほぼ真っすぐか、軽いドロー系の球になりました。つかまりは良さそうです。とにかく直進性の高い高弾道が簡単に打てます。曲がりも少ないし、いかにも高慣性モーメントのクラブという弾道。しかし高慣性モーメントのクラブにありがちな、振りにくさというものをほぼ感じません。気持ちよく振り切れます。

打感は柔らかめですが、打音は少しだけこちらのほうが反響がある感じ。これもスピンはそんなに多くないような球で飛んでいきます。なにより、今までプロギアになかったようなタイプのドライバーだな~と思いました。高慣性モーメントで曲がらないドライバーをプロギア風にアレンジして、上手く作られてるな~という感じ。やさしくて曲がらず飛びます。

「RS Fドライバー」は以前のモデルよりも捕まります

最後に「RS Fドライバー」。構えてみるとこれもあまり大きく顔は変わらない感じで、とても綺麗な形です。フェースも真っすぐですね。

ソール面には後方部と前方部にそれぞれウェイトが装着されています。他のモデルよりも少し重心が浅くなっているんでしょうね。

打ってみると、たしかにクラブがつかまえてくれる性能は3モデルの中で一番低いですが、それでも捕まらないわけではないです。以前の「F」と名のついたフェードバイアスモデルって、僕にはけっこう難しくて、ちょっと右に滑ってしまって扱えなかったのですが、それに比べれば今回のモデルは捕まるようになっていますね。僕が打ってもほんの軽いフェードになるくらいで、これなら使えると思いました。

弾道は中高弾道で、楽に上がるという感じではないですが、思ったよりも上がります。そしてけっこうなロースピンで前に飛ぶ強い弾道が出ますね。ランも含めるとこの「RS F ドライバー」が一番飛んでいました。

打感はこれも柔らかいですが、一番手応えがあるというか、ガキっとてに伝わるものがあります。打音は低めですね。ヘッドの操作性はこれが一番高いので、上級者であれば球筋も操れそう。でも左に行く心配がないので、安心して叩けるんじゃないでしょうか。とにかく以前の「F」よりはやさしくてつかまりのいいヘッドに仕上がっているので、いままでダメだと思っていた人も試してみるといいかもしれません。

とにかく全モデル「やさしさアップ」で驚きました

プロギアの新製品「RS Xドライバー」シリーズ3機種をコースで打ち比べましたが、全体的にけっこうやさしくなっているという印象。やさしいというのは、つかまりや球の上がり方、寛容性などがアップしているということ。それでいてギリギリの飛び性能も犠牲になっていないところがすごいな~と思いました。特に「RS MAXドライバー」は本当に曲がりが少なく、ミスに強い。今までのプロギアのイメージとはちょっと違うドライバーに仕上がっているので、驚く人が多いかも。

僕が選ぶなら、今回は思い切って「RS Fドライバー」にするかな。やはりスピンが一番少なくて強い球が出たし、つかまりもちょうどいい具合だと感じたので。
ということで、しっかり「ギリギリ×ベリーイージー」に仕上がっている「RS Xドライバー」、一度試打してみてはいかがでしょうか。

ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。