プロギアの「RS MAX ドライバー」を野村タケオがコースで試打!ギリギリ・ベリーイージー!
野村タケオのゴルフ実験室
「RS MAXドライバー」はマジでブレずに優しく飛ばせます
次に慣性モーメントの大きい「RS MAXドライバー」です。構えてみると、これもいい顔ですが少しだけ後ろに長いような気もします。「RSドライバー」よりは少しシャローですね。
ヘッドの後ろの部分にウェイトが付いています。ソールのデザインは青いラインが「RSドライバー」とは逆向きのV字になっていますね。
打ってみると、これは簡単に高弾道になります。そして弾道はほぼ真っすぐか、軽いドロー系の球になりました。つかまりは良さそうです。とにかく直進性の高い高弾道が簡単に打てます。曲がりも少ないし、いかにも高慣性モーメントのクラブという弾道。しかし高慣性モーメントのクラブにありがちな、振りにくさというものをほぼ感じません。気持ちよく振り切れます。
打感は柔らかめですが、打音は少しだけこちらのほうが反響がある感じ。これもスピンはそんなに多くないような球で飛んでいきます。なにより、今までプロギアになかったようなタイプのドライバーだな~と思いました。高慣性モーメントで曲がらないドライバーをプロギア風にアレンジして、上手く作られてるな~という感じ。やさしくて曲がらず飛びます。
「RS Fドライバー」は以前のモデルよりも捕まります
最後に「RS Fドライバー」。構えてみるとこれもあまり大きく顔は変わらない感じで、とても綺麗な形です。フェースも真っすぐですね。
ソール面には後方部と前方部にそれぞれウェイトが装着されています。他のモデルよりも少し重心が浅くなっているんでしょうね。
打ってみると、たしかにクラブがつかまえてくれる性能は3モデルの中で一番低いですが、それでも捕まらないわけではないです。以前の「F」と名のついたフェードバイアスモデルって、僕にはけっこう難しくて、ちょっと右に滑ってしまって扱えなかったのですが、それに比べれば今回のモデルは捕まるようになっていますね。僕が打ってもほんの軽いフェードになるくらいで、これなら使えると思いました。
弾道は中高弾道で、楽に上がるという感じではないですが、思ったよりも上がります。そしてけっこうなロースピンで前に飛ぶ強い弾道が出ますね。ランも含めるとこの「RS F ドライバー」が一番飛んでいました。
打感はこれも柔らかいですが、一番手応えがあるというか、ガキっとてに伝わるものがあります。打音は低めですね。ヘッドの操作性はこれが一番高いので、上級者であれば球筋も操れそう。でも左に行く心配がないので、安心して叩けるんじゃないでしょうか。とにかく以前の「F」よりはやさしくてつかまりのいいヘッドに仕上がっているので、いままでダメだと思っていた人も試してみるといいかもしれません。
とにかく全モデル「やさしさアップ」で驚きました
プロギアの新製品「RS Xドライバー」シリーズ3機種をコースで打ち比べましたが、全体的にけっこうやさしくなっているという印象。やさしいというのは、つかまりや球の上がり方、寛容性などがアップしているということ。それでいてギリギリの飛び性能も犠牲になっていないところがすごいな~と思いました。特に「RS MAXドライバー」は本当に曲がりが少なく、ミスに強い。今までのプロギアのイメージとはちょっと違うドライバーに仕上がっているので、驚く人が多いかも。
僕が選ぶなら、今回は思い切って「RS Fドライバー」にするかな。やはりスピンが一番少なくて強い球が出たし、つかまりもちょうどいい具合だと感じたので。
ということで、しっかり「ギリギリ×ベリーイージー」に仕上がっている「RS Xドライバー」、一度試打してみてはいかがでしょうか。
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。
京都府出身。様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。
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