ロフト角の調節で変わるのは打ち出し角度だけじゃないの?
ドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティのネックに搭載されていることのある「カチャカチャ=ネック調整機能」。ほとんどのゴルファーは、この便利機能を活用してロフト角やライ角の増減を試したことがあると思う。ライ角を増やしてつかまりを良くしたり、逆に減らしてつかまりを抑えたり。また、ロフト角を増減させて、打ち出し角度やバックスピン量を調節したりというふうに。
ここで質問。ロフト角を増やしたり減らしたとき、ドライバーを構えてみて何か違和感を覚えたことはないだろうか? 「覚えがある」という人は多いはず。実は、ロフト角を「10度を9度」に「9度を10度」に増減させると、フェース向き(角)も変わるのだ。
ネック調節機能でロフト・ライ角を変えるというのは、ヘッドのネックに対するシャフトの入り方が変わるということ。
そのため、
ロフト角を増やす=フェースを寝かす方向に傾ける=フェースは閉じる
ロフト角を減らす=フェースを立たせる方向に傾ける=フェースは開く
という変化も生じる。
だから、ロフト角を増やすと打ち出し角度が高くなるだけでなく、つかまりも強くなる。逆にロフト角を減らすと打ち出し角度が低くなるだけでなく、つかまりも弱くなるというわけだ。
ちなみにロフト角が大きくなればバックスピン量は増え、小さくなれば減るということも覚えておこう。さて、ここで「カチャカチャ=ネック調整機能」について、クラブフィッターでクラフトマンの小倉勇人氏からアドバイスをもらったので紹介したい。
カチャカチャ=ネック調整機能の変化はメーカーによってちょっと違う?
『テーラーメイドやブリヂストンゴルフなどのスリーブは、ロフトを増減させるのに、斜めに固定するだけなので、ロフト角につられてフェース角も変わります。
キャロウェイやタイトリストの歯車がついてるモデルは、歯車を噛ませて角度を変えるのでフェース角の変化は少ないです。便宜上、僕はテーラーメイドのタイプを1軸。キャロウェイやタイトリストのカチャカチャを2軸と勝手に呼んでいます。ロフト角が増えるとつかまり効果が高まるのはありますが、それ以上にフェース角(厳密にはライ角も)がつかまる方向に動くんです。だから、ロフトを増減させた時は、つかまり具合にご注意ということですね。
このことをよく知っている方は、テーラーメイドのドライバーなどで「ロフトが9.5度でオープンフェースにしたい」という時には、10.5度を買ってlowerにして使ったりしています』
なるほど。調節機能のスリーブの形状・機構の違いには、そうした違いが現れるのか。たしかにキャロウェイのドライバーをカチャカチャした時には、フェース向き(角)の変化をあまり感じたことがないかも? カチャカチャの活用には、ゴルフ場でプレーする前に練習場で色々と試して、どのような変化があるかをしっかり確認しておいたほうがよさそうだ。




