首の付け根をつままれている感覚で打つと芯に当たって飛ぶ!?【ドラコン優勝コーチ・遠藤璃乃が教えます】
目指すは最大飛距離250ヤード超え!飛ばし屋講座vol.2
首の付け根をつままれている感覚で? どうしてそれで芯に当たるのだろうか? 今回もドラコンコーチ・遠藤璃乃に飛ばしの秘訣を教わろう!
写真/圓岡紀夫
マチュアが飛ばす早道はミート率を上げること
アマチュアの方が飛ばそうとすると、速く振ったり、強くインパクトしようとする傾向があります。間違いではありませんが、それで飛ばすには、ある程度スイングが確立されている、あるいは体幹の強さなどといったフィジカルの強さが必要になります。
これらを伴わずに飛ばそうとした時に必ず起こるのが軸ブレです。軸ブレは飛距離アップにとって大敵。スイング軸は背骨と考えていただくのが一番わかりやすいと思いますが、インパクトで体が左右に傾くと、軸である背骨も同様に傾きます。そのまま打った場合、フェースには当たってもフェースの芯でボールをとらえることはできません。
ドライバーで飛ばすのに最も重要なのはミート率を上げること。いかにフェースの芯でインパクトするかです。アマチュアの方は特にそうで、軸ブレするリスクを冒してスイングスピードを上げるより、ミート率を上げた方がずっと簡単、かつ着実に飛距離アップできます。
では、どうすればミート率をアップできるのでしょうか? 私は後頭部側の首の付け根を意識していただくようアドバイスしています。イメージとしては、ウエアの首の付け根部分を摘まれて、上から吊り下げられているような感じ。レッスンでは実際にお客様の後ろ襟を摘んで引っ張り上げるようにさせていただいたりもします。
スイング中もこの感覚をキープしようとすると、無駄な動きがグンと少なくなります。特に上体が左右に傾くエラー動作がなくなり、軸が安定した状態でインパクトできるようになります。首の付け根を摘まれるイメージのせいでムチャ振りしなくなるのです。結果、クラブヘッドがアドレスの位置に戻りやすくなり、フェースの芯でボールをとらえられる。実際、これで多くの方が飛距離を伸ばしています。これができてミート率が上がったらスイングスピードを上げていく。これが正しい飛ばしの順序です。
遠藤璃乃
1994年生まれ。東京都出身。JLPGA TCP A級ライセンス、PGA of America Playing Ability Test (PAT)合格。中3年まではテニスに没頭。埼玉栄高校ゴルフ部からキャリアをスタートした。卒業後は米国へ留学して腕を磨くのみならず、ゴルフに特化したトレーニングについても本格的に学ぶ。2017年にはドラコン日本一決定戦 L-1グランプリに挑戦し優勝した経験をもつ。現在は東京都世田谷区のゴルフレンジプラスターでチーフインストラクターを務める。
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