飛ばないのはクラブと腰が同じ方向に動くのが原因だった?【勝又優美・アマチュアの悩み解決】
JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.22
やさしくてわかりやすい指導で安定した人気を誇る勝又優美プロが、これまでに多く相談されてきたアマチュアのお悩みを披露。その原因と解決策を教えるシリーズ。今回からは体が硬いと思い込んでいる人、および本当に体が硬いによくあるお悩みを紹介し、その解決策を探る。心あたりがある人はもちろん、あまりない人にも参考になる内容なのでチェックしていただきたい。
写真/相田克己
チキンウイングとはフォロースルーで左ヒジが抜ける形のこと
46歳でキャリア18年のTさん。アベレージは90台ですが、時には80台も出る腕前。目標は当然コンスタントに80台で回ってアベレージを80台にすることです。ご本人いわく「常時80台のネックになっているのは飛距離。ドライバーが飛ばないせいでパーオン率が低いんですよ」ということ。なるほどラウンドレッスンで拝見するとドライバーのキャリーは200ヤード前後。確かにもう少し飛べば楽になるかもと思いました。
「飛ばそうとすると曲がるので、どうしても合わせに行ってしまう。体の柔軟性がないからでしょうか?」とおっしゃるTさん。まさにその通りで、飛ばそうとした時のスイングに大きな問題が見つかりました。“チキンウイング”になっていたのです。
チキンウイングとはフォロースルーで左ヒジが抜ける形のこと。飛ばそうとしてヘッドを走らせると、左ヒジが上がってワキが空く症状です。アマチュアの方によくあるエラー動作で、こうなると腕が詰まって振り切れません。
なぜ、チキンウイングになるのかといえば、インパクト後に腰とクラブが同じ方向に動くから。ご多聞に漏れずTさんもこうなっていました。しかし、多くの場合、チキンウイングと体の柔軟性は無関係。体が軟らかい人でも、実際に硬い人でも起こり得ます。
フォローでクラブはどっち方向に動くのが正解?
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