――遅くなりましたがザンダー・シャウフェレ選手、全米プロ選手権優勝おめでとうございます! 彼のパターについて教えてください。
トゥーロン:シャウフェレ選手の希望受けて、音とか打感とかを重要視しまして。削り出しのパターを使いたいということで、使っていた「#7」に近い「ラスベガス」のヘッドで作りました。彼のパターにはフェース面に「ディープダイヤモンドミルド」というパターンを施しています。そうすることでやわらかいタッチが出る。それ以外に赤い色、レッドカラーがいいということなので特別に作らせてもらいました。
――「ラスベガス」はフランジといいいますか、ヘッドの後方部分が真っすぐ、オデッセイでいう「#7」はカーブがついています。シャウフェレ選手は「ラスベガス」でありながらカーブしています。性能面など、何か意味はありますか?
トゥーロン:視覚的なものというだけで、特に意味はありません。オデッセイに関していうと「#7」はカーブ、「ジェイルバード」は真っすぐとといろんなパターンがありまして……。私自身に関して言えば真っすぐになっているのが好みですね(笑)
一瞬で完売した限定「シャウフェレモデル」。再販を望む声が高まっているのだとか。
ーー限定で発売されたまったく同じ仕様の「ザンダー・シャウフェレ」モデルもあっと言う間にSOLD OUT……。
トゥーロン:すさまじい人気でしたね! いま一番HOTなパターじゃないでしょうか?
ーー全米オープンを制したブライソン・デシャンボー選手のパターはブレードで中尺といった仕様でしたが、シャウフェレ選手やマスターズを制したスコッティ・シェフラー選手などはマレット型。時代が変わってマレット型パターがメジャー勝利の条件になってきたように感じます。
トゥーロン:マレット型パターをトップ選手が使うようになってきた理由は2つありまして、1つは「アライメント」。構えた時に方向性が出しやすい。ツアープレーヤーでもアマチュアゴルファーでもこの恩恵は大きいと思います。
2つめはネックの種類が増えてきたこと。プラマーネックやショートスラントなどネックのタイプが増え、それでいろんなタイプのゴルファーが好みのものを選べるようになりました。このことでブレードタイプのパターから移行しやすくなった。昔のマレットタイプは嫌だと、ヘッドの軌道が弧を描く人でも使えるようになりました。
ーー重心が浅いことも理由ですか?
重心が浅いということも最近のデザインのトレンドですね。おもりが前のほうにある、なるべく限界ギリギリまで前のほうにもってきています。昔のマレットパターは後ろ、これも大きな違いですね。こうすることで操作性がよいマレットになります。
【続く】
ショーン・トゥーロン
カスタムフィッティングの先駆けである「ZEVO」、テーラーメイドでは「スパイダー」や「300シリーズ」を生み出し、近年ではキャロウェイへ。つねにヒット作に関わり続けてきたクラブプロダクトの名プロデューサー。昨年「Toulon Golf」へ。




