ブリヂストンのスコアがよくなるボール【マインドセット】の正体は?
実際に使ってラウンドしてみた!
近頃、「ツアーB」の名前をよく耳にする。女子ツアーにおいてのボール使用率のアップ、ニューモデル「B3 MAX」の活躍、間もなく発売となるニューアイアンのプロの評価、古江彩佳の女子メジャー制覇、それにともなうアスリートゴルファーの注目の高さ……。ここまでくると次にどんな商品が登場するのか、期待も高まると言うもの。そして次に登場するのは新しいボールだという。そのコンセプトも「スコアがよくなる」ボール。飛ぶボール、止まるボール、飛んで止まるボールの話は聞くが、「スコアがよくなる」ボールとはいったい……?
古江彩佳のエビアン優勝を支えた「ツアーB XS」と「 B3 MAX」
新しいボールの紹介の前に、日本人女子で4人目のメジャーチャンピオンとなった古江彩佳の快挙を振り返らねばなるまい。
アメリカ女子ツアーでも圧倒的安定感を誇る古江が、大好きな「スターウォーズみたい!」と「B3 MAX」を実戦投入したのは今年の1月のこと。ブリヂストン初の「MAX」の名を冠したカーボンコンポジットのドライバーは愛用ボール「ツアーB XS」とのマッチングもよく、古江にさらなる安定感と飛距離をもたらした。
優勝争いに顔を出す回数も増え、その雄姿は日本でも報道の頻度によって感じ取れたはずだ。……でもオリンピックには届かなかった。代表への道は遠かった。
代表落選が決まったとき、すぐに気持ちを切り替えて次戦へと、深夜便を乗り継ぎ向かった古江。トーナメントの練習場を覗くと、いつもと変わらず黙々と練習する古江の姿があった。
そして迎えた今季女子メジャー最終戦「アムンディ・エビアン選手権」、最終日最終ホールをイーグルで締めると優勝! 古江の努力に最高のご褒美がやってきた!
もちろん、練習の虫、古江の努力のたまものであるが、脇を支え続けたのは、「B3 MAX」シリーズと最高のマッチングを見せた「ツアーB XS」だったことはいうまでもない。
最強のスタッフプレーヤー、ジェイソン・デイ
海外でのブリヂストンゴルフのスタッフプレーヤーといえば、タイガー・ウッズを思い浮かべる人も多いだろう。
でも忘れてはならないのはジェイソン・デイだ。現在世界ランク29位、今シーズンのフェデックスランキングも23位につけている。今シーズン最後のメジャー、全英オープンも13位でフィニッシュした。
国際映像で映し出された彼のボールを見て気づいた人はいるだろうか。見たことがある人ならおわかりだと思うが、赤と緑の目玉のようなマークが入っている。じつはこれ、ジェイソン・デイのシグネチャーマークではなく、このボールのマークこそが「スコアがよくなるボール」、「TOUR B X/XS マインドセット」の正体だ。
ジェイソン・デイ曰く、
「私はこのメンタル面のルーティーンを10年以上も実践し、世界ランク1位になりました」という。
「マインドセット」という言葉は人間がもつ「無意識の思考・行動パターン」のことを意味し、ジェイソン・デイのメンタルコーチとともに開発したのがこのマークだ。
この「マインドセット」にはゴルファーがコースでやるべきこととマークの色を結びつけることで、ナイスショットのためのルーティンをスムーズにしてくれるのだという。
なんだこのマーク? マークの意味と効果は?
「マインドセット」のマークをより細かく見てみよう。まずは矢印と外側にある赤色。これを見たときは「ターゲット」をイメージする。打つ距離、傾斜、風の情報を整理し、打っていくターゲットを決める。
次に見るのは黄色。これを見たときは「ボールの軌道」をイメージする。先ほど決めたターゲットまでどのような弾道で打つのか、パッティングならカップまでのラインをイメージする。
そして最後に見るのは緑のドット。緑のドットを見て「集中力を高めて」からショットに入る。
おわかりいただけただろうか? このボールは見るだけでスコアがよくなるボールではなく、ボールに描かれたマークの色とリンクした行動を、色を見ることによって順序よく遂行しルーティン化することで結果スコアがよくなる、というわけだ。
「マインドセット」でラウンドしてみた。その効果は?
さて実際に「マインドセット」を使ってラウンドしてみた。
ティショット時にマークが見えるようにティアップして「赤」を見る。ターゲットを決めるための情報を整理し、打っていく目標を設置。
次に「黄色」を見る。目標に対してどのような弾道を打つか、ボールが飛んでいく様子をイメージする。イメージ完了。
とここまでは私の場合、飛球線後方からこのルーティンを行った。
そしてアドレスに入って「緑」を見る。緑を見て集中力が高まったところでテークバックへ――。
初めての動作でたどたどしかったが、ナイスショットが打てた! 半信半疑ながら満足して「よし次も!」とセカンドショット地点に向かうと「あ!マークが見えない……」、確かに自分でセットできるのはティショット時とパッティング時のみ。でも、先ほど覚えたルーティンをイメージしながらアドレスに入る。
グリーンに乗るとマークしてボールを置きなおすことができるので、また「赤」を見て、「黄色」を見て、「緑」を見てとルーティンに従いプレーできる。
考えすぎゴルファーにも使って欲しい
宮里藍プロが現役だった頃、彼女にはメンタルコーチとしてピア・二―ルソンがついていた。
彼女の指導法として有名なもののひとつが「シンキングボックス」という考え方。飛球線後方に野球のバッターボックスのような仮想の四角い線をイメージし、その中で目標や弾道のイメージを考える。そこを出てアドレスに入るときはもう目の前のボールを打つことに徹するだけ。それを藍プロはそれを見事に実践して好成績につなげていた。
同じように「マインドセット」はマークの色を見る順番と、やるべきことをリンクさせることで、コースでやらなければいけないことをシンプルに遂行させてくれる。
ルーティンとして取り入れるまで慣れが必要だが、慣れてしまえば簡単に遂行できる。ボールを手にしたときにマークを見れば忘れることもない。
とくに我々アマチュアゴルファーは、コースに来てまで「テークバックで右足を過ぎるまでは真っすぐ引いて、右ヒザがズレないように踏ん張って……掌屈して」などと本来練習場だけでやらねばならないドリルのようなことも考えながら、スイングし、プレーしている。コースでも理想のスイングのことしか考えられず、実はプレーに集中できていないのだ。
「マインドセット」はメンタル面をルーティン化してくれるだけでなく、このような”考えすぎゴルファー”の頭の中をリセットし、コースに着いたら考えてはいけない情報をシャットアウトしてくれる役割も持っている。
ゴルフが大好きで、熱心に練習しているのにスコアにつながらないと言う人はぜひ一度、マインドセットのマークだけを信じてラウンドしてみて欲しい。きっと大きな発見があるはずだ。
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