基本は4度ピッチ。場合によっては6度ピッチも考える。ウェッジ・フォーメーションの作り方
鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第32回
14本のセットを決めるときの悩みどころが、ウェッジの本数やロフトの並びだ。下の番手を充実させればグリーン周りは助かりそうだけど、上の番手を減らさなきゃいけない。まさに“痛し痒し”だ。カリスマフィッターの鹿又さんが、ウェッジのセッティング考について述べる。
PWのロフトを起点に、ウェッジのセッティングを考える
ウェッジのロフトピッチを考えるときに、自分が使っているアイアンセットの一番小さい番手のロフトを知ることが先決です。その番手はPWが多いでしょう。今どきのアイアンはストロングロフトになってるので、同じPWでも46度のモノもあれば40度より立ってるモノもあります。
基本的には、そこの番手のロフトから4度ピッチでウェッジをそろえることが前提です。ただし4度ピッチといっても、HSによってどのくらいの距離差が出るかは違いがあるので、4~6度のピッチをイメージするのがいいでしょう。
“単品もの”と“セットもの”のウェッジはどう違う?
一つ注意してもらいたいことがあります。専用に開発された単品ウェッジと、アイアンセットの流れでできている“セットもの”のウェッジでは「フルショットの飛距離が違う」と思っている人もいるでしょう。しかし、フルショットに関しては、ロフトが同じならば飛距離は同じです。
では、この2つは何が違うかといえば、例えばラフから打つときに、単品ウェッジのほうがスピン量がやや多くなる傾向があります。ということは、ラフからのショットでもスピンがしっかり入って止まりやすい。あとは、ソール形状の違いもあります。
4~6度ピッチで、ウェッジを何本入れられるか
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