基本は4度ピッチ。場合によっては6度ピッチも考える。ウェッジ・フォーメーションの作り方
鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第32回
これらのことを踏まえて、自分のセッティングの中でウェッジを何本入れられるかによって、ロフトピッチを考えればいいと思います。アイアンセットで一番寝ているロフトの下に、ウェッジを3本入れられるのならば4度ピッチにできるでしょう。ウェッジを2本しか入れられなくて4度ピッチではムリがあるのならば、6度ピッチとかにしなきゃいけないかもしれません。
ウェッジのロフトピッチをキレイに並べられないときは、ロフトの“間”(ギャップ)が空いているところでコントロールをしなければいけなくなります。その場合、短いクラブ(小さい番手)で飛ばすことって難しいんじゃないでしょうか。ということは、ロフトが一番寝ているウェッジとその上のウェッジの“間”を空けて、セットを組むようになるでしょう。
コントロールが苦手なら、ウェッジを増やすほうがやさしい
つまり「どのクラブでコントロールするのか」ということ。その“コントロール”とは、距離と球の高さです。得意なクラブでいろいろコントロールできる人ならば、その番手とロフトが一番寝ているウェッジの“間”を空ければいいでしょう。オーソドックスな例を挙げれば、AWとSWの“間”を空けて「AWでコントロールする」という考え方でいいと思います。
プロのウェッジセッティングを見ると、ロフトのギャップがあるケースもあります。それは1本のクラブでコントロールができるから。
そうではなく、ショートゲームが苦手でコントロールするのが難しい人は、ロフトのバリエーションを増やしてウェッジの本数を多くするほうが、ボクは良いと考えています。ショートゲームでコントロールをしなきゃいけない状況を減らせるでしょう。
シャフトについては、アイアンと同じモノでウェッジまでそろえるのがベースです。その上で「もっとこうしたいな」ということがあれば、そこからアレンジしていくのが望ましいですね。
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鹿又芳典
かのまた・よしのり 1968年生まれ。年間試打数2000本超え。全てのクラブに精通するクラフトマン。豊かな知識と評価の的確さで引っ張りだこ。ゴルフショップマジック代表。