そのフレックス「SR」はS寄りのR? それともR寄りの? 所変われば硬さも変わる「SR」を解説!
オグさんがお答えします!
シャフトのフレックス(硬さ)に「SR」という設定がある。SでもなければRでもない、SとRの中間のフレックスなわけだが、モノによっては「S寄りのR」「R寄りのS」なんて設計だったりするとかしないとか? しかも、このフレックス…日本特有のモノらしい。よく考えたら不思議なフレックス「SR」について、オグさん教えて!
実はシャフトフレックスに決まった規格はない!?
オグさんです。今回はシャフトのフレックスについてです。皆さんは、シャフトのフレックス(硬さ)を意味するR(レギュラー)、S(スティッフ)などの表記はご存じだとは思いますが、SR、SXといったフレックスは日本独自のものだというのをご存じでしょうか。海外のシャフトメーカーのフレックスにこういったものはないそうです。
そもそもシャフトのフレックスは柔らかいものから順番に
L(レディース)
A(アベレージ)
R(レギュラー)
S(スティッフ)
X(エキストラスティッフ)
が一般的ですね。Xの上にはさらに硬いXX、XXXなどがあります。メーカーによってはTXなどもありますね。
実はこれらのシャフトのフレックスには、基準となる規格が存在しません。各メーカーが各々で「これぐらいのしなり量はRフレックスで、これよりちょっと硬くしたのがSフレックス……」といった具合で表記しているのです。
そのため、A社のアスリートゴルファー向けシャフトのRフレックスが、B社のエンジョイゴルファー向けシャフトのSフレックスと同じぐらいの硬さになるといった現象が起きます。特に海外メーカーのシャフトは、日本のメーカーのシャフトに比べて、同じフレックスでも硬いことが多いです。前使っていたシャフトがSフレックスだったから、今回もSフレックスといったシャフトの選び方をしてしまうと、モデルによっては硬くも柔らかくもなってしまう可能性があります。シャフトを選ぶときのフレックスは、先入観なしに、できれば試打して選ぶことをおすすめします。
「SR」「SX」という表記が生まれた理由は何?
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