バックスイングで左ヒジを無理に伸ばしてない? 飛ばすなら90度曲げてもOKです!【飛ばしてなんぼ!】
ゴルフコーチ・小池正次がわかりやすくレッスン|月1〜2回の練習で飛距離を伸ばす! VOL.26

飛距離優先型のレッスンで定評の小池正次がレクチャーする「すぐに飛ばせるようになるコツ」シリーズ。最終回の第26回は飛ばしのヒジコックをレッスン。「これはバックスイングで左ヒジを屈曲させる動きですが、カラダが回りにくいという人にとても効果的です」と小池はいう。左ヒジはなるべく伸ばせと教わったけど?
構成/三代 崇 写真/相田克己 協力/丸山ゴルフセンター
カラダを無理なく回したければ、トップで左ヒジは90度まで曲がってもいい!
左腕を伸ばしたままではカラダの回転が制限されて力みが入りやすい
理想的なバックスイングとしては、左腕を自然に伸ばしたままクラブヘッドで大きな円弧を描くイメージで上げていくのがベストです。カラダの捻転が深くなって飛ばしのパワーがたまりやすいからで、トップの苦しさがパワーの原動力となるのです。
でも、それはカラダの柔軟性が備わっている人の話。カラダが硬くなって回転しづらいという人が左腕を真っすぐ伸ばしたままバックスイングしようとしても余計回りにくくなって、肩や腕が力んでしまうだけです。

左腕を伸ばしたままバックスイングするとカラダの硬い人は力みやすい。
私だってカラダを無理なく捻転させて飛ばしたいですから、バックスイングで左腕を少したわませています。
トップを見ると左ヒジが軽く曲がっていることがわかるでしょう。「ヒジコック」というと弊害があるかもしれませんが、要は手首のコックと連動させて左ヒジを屈曲させているのです。
そうすれば左腕がラクになって肩から余分な力が抜けやすくなり、バックスイングの捻転がスムーズになります。
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小池は捻転をスムーズにするために左腕を軽く曲げてトップを作っている。
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左腕をリラックスさせることで肩や腰の捻転が深くなるメリットが大きい。
年齢に応じた飛ばしのバックスイングというものがあるわけで、レギュラーツアーの若手プロたちとシニアプロのバックスイングを比較してみると違いは一目瞭然です。
シニアプロの多くは左ヒジを軽く曲げて左腕をたわませていることがよくわかるでしょう。中には90度近くまで左ヒジを曲げている人もいるくらいです。
ただしトップでは背中が目標を指すくらいまでカラダを回しましょう。捻転をフォローするために左ヒジを曲げても肩や腰をしっかり捻転する意識が大切です。

「手上げ」みたいに見えるんですけど? どう違うの?
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