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日本女子ツアーで“最多勝”のナイキを選手が選んだ理由とは?

2025/08/09 ゴルフサプリ編集部

日本女子ツアーで最多勝のシューズは?(写真/Getty Images)

日本女子ツアーは1週間のお休みを挟んで「北海道meijiカップ」から後半戦が始まった。これまでシーズン36戦の19戦が終了した(いずれの数も中止となった「フジサンケイレディス」を除く) 時点で優勝者が最も多く履いていたシューズがナイキで、実に7勝を数えた。なぜナイキを選んだのか。その理由を聞いてみた。

メーカー別勝利数はナイキが7勝でトップ

今さらながらですが、カートに乗ってのプレーが主流。コースによってはフェアウェイに乗り入れることもできる一般アマチュアと違って、ツアーでは18ホール歩いてプレーしなければなりません。

クラブは14本を状況に応じて使い分けますが、シューズは最初から最後まで履き通し。
ですから、ツアープロのシューズ選びはシビアなものになるはず。

強い選手の選び方には、一般ゴルファーも参考にできることがあるのでは、と思い話しを聞いてみました。

今シーズンの日本女子ツアーで最も勝っているシューズは7勝のナイキです。

唯一の複数回優勝 佐久間朱莉は

そのうち、ひとりで3勝。今シーズン唯一、複数勝利を挙げている佐久間朱莉は、以前履いていたメーカーのシューズに形が合わなかったため、色々なメーカーを試した上でナイキにしたとのことです。

履いているのは「ビクトリー プロ3」。
その理由は「私はスパイクレスは好きじゃないので、スパイクタイプを選んでいます。あと、ソールが硬すぎると疲れてしまうので、今のモデルにしました」と説明してくれました。

スイング時にしっかりグリップしてくれて、ソールも硬くないから歩いていて疲れないという、ツアープロに必要な要素を備えています。

さらに「シンプルなデザインなので、どんなウエアにも合わせられるのがいいですね。なので色違いで10足ぐらいキープしています」とも。

様々なデザインのウエアとコーディネートできるというのも、女子プロゴルファーにとっては大事なことですね。

今シーズン、ポイントランキング7位の菅楓華は

今シーズンのポイントランキング7位。初優勝が待たれる菅楓華は、アマチュア時代に足が変形してしまったことがあるのだとか…

そこで色々試した結果に「もともとナイキが好きで可愛いというのもあって、選びました」。
もちろん選んだ理由はファッションだけではなく、機能面でも「足を気にしなくて良くなったら、スイングも良くなりました」という効果があったそうです。

普段着やトレーニングの時も

2人に共通していたのは、普段着やトレーニングアイテムも揃えられる、というメリット。

「トレーニングウエアとかもあるのが、ありがたいですね」(佐久間)。
「全部がカッコよかったり、可愛かったりするので、移動の時とかも着ています」(菅)。

2人に取材した「大東建託・いい部屋ネットレディス」は連日の猛暑でした。
ラウンド後に話しを聞くのは恐縮でしたが「ナイキのことで…」と声をかけると快く対応してくれました。


そこから伝わってくるのは、ゴルフシューズとしての性能だけでなく、トータルでナイキが好き!ということでした。

余談ですが、他社の契約選手でも「普段履きのスニーカーはナイキです」という声もあったのは、さすが世界最大のスポーツメーカーということですね。

昨年の最多勝はニューバランス。今シーズンは?

昨シーズンの「最多勝」は女王、竹田麗央。その前の2年連続女王、山下美夢有。さらに岩井千怜も使っているニューバランスでした。

この3人が主戦場をアメリカLPGAツアーに移した今シーズンは開幕戦で岩井千怜が勝つなど、トータル4勝で2位。

前述の3人は山下の「全英女子オープン」を筆頭に全員がLPGAツアーで優勝しているので、これを合わせるとナイキと同じ「7勝」という数え方もできます。

ニューバランスユーザーのひとり 、「ヨネックスレディス」で初優勝した髙野愛姫は「幅が広くてゆとりがあるのと、デザインがシンプルなので、どんなウエアにも合わせやすいのがいいですね」と使う理由を教えてくれました。

他社を使っていた時には「足の小指が痛くなってしまったことがあったんです。そうなるとゴルフどころではなくなってしまうので……」との理由も教えてくれました。

ゴルフの後は指が痛くて…というのが思い当たる人は試してみるのもあり、ですね。

2025 日本女子ツアー シューズメーカー別勝利数と優勝者

7勝 ナイキ(佐久間朱莉、吉田優利、神谷そら、高橋彩華、永峰咲希)
4勝 ニューバランス(岩井千怜、申ジエ、髙野愛姫、入谷響)
2勝 アディダス(穴井詩、安田祐香)
2勝 フットジョイ(工藤遥加、渡邉彩香)
1勝 アシックス(菅沼菜々)
1勝 ミズノ(稲垣那奈子)
1勝 エコー(小祝さくら)
1勝 プーマ(内田ことこ)

(取材・文/森伊知郎)

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