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ダボ対策で80台を出す|3オン2パットを目指して賢くボギーを!ゴルフ力底上げ

2018/10/15 ゴルフトゥデイ 編集部

ゴルフスコア80台を出せる人と出せない人の差は考え方だけで意外と簡単に埋まるもの。全てのホールをボギーであがれれば90を切れる可能性が高まることを踏まえて、まずはダボを絶対に叩かないためのマネージメント術を技術的な要素を加えて解説していく!

【解説:石井忍(いしいしのぶ)】
1974年生まれ。千葉県出身。日本大学ゴルフ部で腕を磨き98年にプロ転向。その後はティーチングの道へ進みプロコーチとしても活躍。千葉市と神保町で 『ACE GOLF CLUB』を主宰。プロからビギナーまで幅広い層のゴルファーに対してレッスンを展開している。

ゴルフスコア80台を出す考え方・打ち方:ティショット編

《シチュエーション》
400ヤードという数字を見ると飛ばそうとリキんでしまいがち。ダボを打たないためのティショット術を学ぶ!

ティショットで重視すべきことはOBを打たないこと。打たない1打罰を無くすだけでボギーセーブ率は一気に高まる。次の1打に繋がるティショットを目指そう!

【ティショットの考え方】
ティグランドにあがった時点で、どのような球筋を打つかを決めて、イメージしましょう。右がOBだったり、左が池だったり、避けなければならない箇所を明確に把握して、打ちたいラインに対して正確にアドレスをすること。アドレスでのミスは確実にスイングへのミスに繋がってしまいます。

【ティショットの打ち方】
大事なことはスタンスなりにしっかり振り抜くこと。写真のように右サイドがOBのケースではどうしても左を向きがちです。無意識にそうなってしまう点に注意してください。右が怖いときはあえて右にクラブを振り抜く。左も同様です。ポイントとしては振り方ではなくボール位置で軌道を補正します。

ポイント1.左向きアドレスは ヒッカケもスライスも出る

打ちたくない方向を体は無意識に避けてしまいがち。こうなるとスイング軌道が狂って予想外の球が出てしまう。

【NG】目標に対して左向きに立つとスライスを誘発する

右を避けて左を向くと、打ちたい方向に対して軌道はカットになる。その結果、スライスして右に飛んでしまう。

足の向きなりにヘッドが左に出る
左を向いて左に振ればスライスになるし、それを嫌がるとフェースがかぶりヒッカケになってしまう。

【GOOD】目標に対して真っすぐ立つことでOBを避けられる

打ちたい球筋をイメージしたら、ターゲットに対して正確に立つ。後ろから方向を確認し丁寧に構えよう。

あえて右にヘッドを出す
右に打ちたくないときはあえてヘッドを右に出す。ヘッド軌道が球筋に大きく影響を及ぼす。

ポイント2.ボール位置を真ん中にする

右に打ちたくないときはボール位置を真ん中寄りにするのが効果的。コンタクトの仕方が変わる。

(左図)右サイドがダメな時にはボールをつかまえたい。だからこそ中に入れて、インサイドから入れる必要がある。
(右図)ボール位置が左足側に寄りすぎると、体が突っ込んだり、あおり打ちの原因になるのでオススメできない。

ヘッドの軌道をインサイド・アウトにしてスライス回転を軽減させる

ボールを中に入れるだけで軌道はインサイド・アウトに。正確に振るために正確な構えが必要になる。

ゴルフスコア80台を出す考え方・打ち方:セカンドショット編

《シチュエーション》
ティショットで大ミスをしてしまった後の2打目。200ヤード近くあるショットにどう対処するかがテーマ。

ミスをした後ほど頭を冷静にしなければならない。「ダボを叩かないために!」と頭を切り替えましょう。

【セカンドショットの考え方】
1打目でミスをすると心理的にはそれを取り戻そうとします。これが泥沼に陥る原因。ミスをしたらそれを受け入れて、次の1打に集中しましょう。今回のように残りが200ヤード近くあるときは、無理にグリーンを狙わずに、グリーン周りの安全な方向へ打っていくのがベストな選択です。

【セカンドショットの打ち方】
確実に安全なエリアへ打つ基本的な打ち方はハーフショットです。ただ、振り幅を半分にすると言う意味ではなく、体の動きをコンパクトにすると言うこと。だから肩をしっかり回転させて、インパクトでユルまないように。グリップを短く持つだけでも、スイング自体をコンパクトにすることができます。

ポイント1.インパクトイメージを先に作っておく

ミスの後はボールに当てたくなって手打ちになりやすい。そんな時は、最初にインパクトの形を作っておこう!

まず自分でインパクトの形を作ってみる

レイアップするときはライン出しをイメージ。ハンドファーストでインパクトするイメージを固めておきたい!

【NG】インパクトで手元が遅れるとダフリ、トップの大きな原因に

ボールに当てようとしたり、上げようとしたりするとハンドファーストには当てることができない。

ポイント2.肩はしっかり回そう

刻む時に最も避けたいのが手打ち。レイアップするときも肩をしっかり回して体の回転で打つのが鉄則。

体が回転し続ける中でインパクトを迎えるから、インパクトがユルまなくなる。

コンパクトな振りでも緩んではいけない


飛ばす必要はないのでスイング自体はコンパクト。打ち急がずにバランス良くスイングすることが大切。

指をたった2本分短く握るだけで振り幅はコンパクトになる。刻む時は思い切って短く握る習慣を身につけておこう。

ゴルフスコア80台を出す考え方・打ち方:アプローチ編

《シチュエーション》
2打目でグリーン周りまできたら、そこからパー3が始まると考えて、寄せることに集中しよう。

ピンに近づくほどに欲が強くなるもの。ここからが本当に技術よりも精神が試されるエリアに入ってくるぞ!

【アプローチの対策】
3打目のアプローチですが、グリーン周りのアプローチの鉄則としてはそこからパー3が始まると思うことです。だからカップにピッタリ寄せようとせずに、次のパットで入れるチャンスを残すことを意識しましょう。このとき時計の4時から8時のエリアに入れることでボギーセーブできる確率が上がります。

【アプローチの打ち方】
もちろんピン位置にもよりますが、できるだけコロがすのがいいですね。距離感を出しやすいメリットがあります。クラブ はPWがいいでしょう。 あとは右手首の逆くの字に作った角度をキープしてスイングすること。このときに腕とシャフトが1本になるように同調させるのがポイントです。

ポイント1.距離感を出すには腕とシャフトを1本にする

シャフトと手元はストレートに構える

腕とクラブを同調させることで安定した距離感を出すことができる。シャフト、手元、腕が1本になるように構える。

【NG】インパクトで手元が体から離れるとダフリ、トップの大きな原因に

手が体から離れると手打ちになるので要注意。インパクトは点ではなくゾーンになるように考えよう。

ポイント2.右手首の角度をキープし続ける

インパクトをゾーンにするためにポイントは右手首のキープ。アドレスからフィニッシュまで形は変えない。

右手首はアドレスの形をキープし続ける

右手とフェース面が同じように動くのが理想。そのために右手首の角度をキープして、体の回転で振る。

▼アドレス、インパクト、フォローで同じ角度

右手首の角度をキープすることでヘッドがむやみに走ったりしないので、距離感が安定する。

ポイント3.4時~8時のエリアを狙う

ピンに対して4時から8時のエリアにボールを止めると1パットの確率が高まる。

理想はピンに対して5時から7時だが、最初のうちは3時から9時など広く設定しておくと心理的に楽になる。

ゴルフスコア80台を出す考え方・打ち方:パッティング編

《シチュエーション》
やっとの思いでこぎつけた残り1メートル。これが入ればパー。外してもボギーという状況。

1メートルはプロであっても緊張するもの。心理的な強さも必要なこの短いパットが80台最大の関門になる!

【パッティングの考え方】
強めに打てば曲がらずに入りそうな1メートルの距離ですが、この短い距離にもちゃんとラインが存在することを頭に入れておいてください。短くても慎重にラインを読む。その上でストレートに打つなら入る確率も上がりますが、ただ真っすぐ打つだけでは入りません。まずはラインを読むことです。

【パッティングの打ち方】
ラインを読んでイメージができたらあとはストローク。カップが近いとインパクトで合わせる動きが入りがちですが、手先を使わずしっかり肩の動きを使いましょう。このとき肩をタテに動かすことで、ヘッドがストレートに動いてくれます。ボールを長く押せるので、ラインに打ち出しやすくなります。

ポイント1.背中を使えるアドレスをする

手先を使わずに肩でストロークする際に意識する箇所は背中。背中を使えるアドレスをまずは作ろう。

思いっきり肩を上げてから一気に下げる

アドレスに入る前に肩を上げて、ストンと落とす動作をすると肩甲骨が下がった状態になり、背中で動かしやすくなる。

▼ワキが開かないようにヒジは上を向けたまま手首だけまわしてパターを持つ

グリップを握る時にもひと工夫。ヒジを内側に絞るようにして、手首だけを回して握るとワキが締まる。

ポイント2.肩は横ではなくタテに回転させる

ラインに対して肩をタテに回転させるイメージを持つことでヘッドが真っすぐに動く時間が長くなる。

【GOOD】ワキを閉じて肩をタテに動かす

体の前側ではなく背中側を意識することで肩の動きに腕とクラブが連動するようになる。

【NG】ワキが開いていると肩が横に動く

ワキがユルい状態のアドレスは見た目にも不安定。手先でストロークしやすくなり、当然精度も悪くなる。

パターをワキにはさんでタテの動きを確認する

クラブを両ワキに挟んだ状態でグリップエンドが上下に動くように意識すると肩はタテに動く。

ワキが締まった状態で、背中に張りを感じるアドレスを作る。体の大きな筋肉を使うから反復性が高まる。

GOLF TODAY本誌 No.550 22〜31ページより