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ドライバーの飛距離を伸ばしたい!飛ばしのコツを9名のトッププロが解説!

2018/12/08 ゴルフトゥデイ 編集部

ドライバーの飛距離がなかなか伸びないとお悩みのゴルファーは多いはず。今回は、そんなゴルファーの長年の悩みである「ドライバーの飛ばし」について9名のトッププロに解説してもらった。ちょっとしたコツを掴むことで、今よりもドライバーの飛距離を伸ばせるようになるはず。ドライバーでもっと飛ばしたいというゴルファーは早速チェックしてみよう!

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小柄でも飛ばせる!ドライバー飛距離アップの工夫を女子プロゴルファー5人が解説

ここぞ!の時に飛ばすにはどこに気をつけたらいいの?

常にお腹に力を入れてみましょう!

【解説】青木瀬令奈(三和シャッター)

私がみなさんに教える「飛ばし」は、スイング中、常にお腹に力を入れること。お腹といってもおヘソ周りに軽く力を入れ続ける感じです。

飛ばそうと思ってアドレス時に肩や腕に力を入れてしまったり、トップから思いっきり振り下ろすのは、スイング軌道がバラバラになってしまい、逆に飛距離が出ない原因です。

おヘソ周りに軽く力を入れる と、下半身がドッシリと安定します。よけいな力は入れずに、下半身をブレさせないことを意識することで、自然といつものスイング軌道で、よりスピード感のあるスイングができます。

《おヘソ周りに力を込める》

お腹といっても範囲が広いので、おヘソ周りに力を入れましょう。腹筋全体に力を入れると、上半身まで力んでしまいます。軽く意識をおヘソ周りに持っていくだけでも十分です。

《アドレスだけ力を入れる、は逆効果》

よく、飛ばしたいならアドレスでお腹に力を入れる。と聞きますが、アドレスだけでは、スイングは安定しません。ずっとおヘソに力を入れるようにしましょう。

▲アドレス~トップ~フィニッシュまで常に力を入れ続ける。

アドレス
おヘソ周りに軽く力を入れます。キュっと引き締める意識だけで大丈夫ですよ。

トップ
肩が突っ込んで、手振りになってしまいがちなので、トップでも継続して意識しましょう。

フィニッシュ
フィニッシュまで意識しないと、スイング全体のバランスが取れません。最後まで振り抜くことを心がけてください。

トップではどこに力を入れてるの?

お腹にもずっと力を入れつつ、トップで肩甲骨にも力を入れたらさらに飛ぶ!

トップでは、肩や腕に意識が行きがちです。そうするとアウトサイドから振り下ろしてスライス球が出てしまうので、飛距離は出ません。しっかりインサイド・アウトに下ろして飛ばすために、トッ プでは肩甲骨を動かすように意識しましょう。

《上半身で振ると、球は飛ばない》

上半身で振り下ろす力を抑えるために、肩甲骨を意識して振り下ろします。

飛ばすときの球位置を教えて?

ティアップを1センチ高く、左足ツマ先の前へ!

弾道が高いほど球の滞空時間も長くなるので、そのぶん飛距離は伸びます。そのために、アドレスでティを少し高くして、球の位置を少し左にしてみてください。

これでいつも通りのスイングが高い球を打って滞空時間増量で飛距離もアップ!できれば、自然とヘッド軌道がアッパーになるので、弾道は高くなり、飛距離もアップします。

▲(左)通常は、左足カカト前に球を置くのが安定する。(右)飛ばしたいときには、左足ツマ先の前まで球位置を変えて、ティは1センチほど高くする。

《高い球を打ちたいからといって体は傾けて打たない》

球位置を左に変えたときに、トップからインパクトにかけて右肩を下げて打とうとしない。無理やりアッパーに打とうとするのではなく、あくまでもスイングはいつもどおりを心がける。

飛ばしのアドレスでの目線は?

飛ばしたいなら弾道イメージを1段アップ!

飛ばしたいなら、弾道を高くすることが重要。アドレスで注意することは、その高めの弾道をいかにイメージできるか。私 たちプロはどんな球でも打ちたい弾道をイメージすることを欠かしません。

球の着地地点を見るのではなく、打ちたい球の高さをアドレスからイメージしましょう。それだけで弾道は高くなりますよ。

《目線を少しだけ上にして高い球をイメージ》

目線を高くするときに、上体も一緒に起き上がらないように注意してください。少し首を回すだけで、目標方向を見ましょう。

《目線が地面と平行だと弾道も低くなる》

球の着地地点を見ることは間違いではないのですが、ここでは自分の打ちたい弾道をイメージしましょう。

飛ばそうとすると、どうしても目線が早く上がってしまうのですが…

目安として球が弾かれる瞬間まで我慢しましょう

【解説】藤崎莉歩(フリー)

私自身も調子が悪いな。と感じるときは目線が早く球の飛んでいく方向を見ようとしてしまい、フォローからの体の起き上がりが早くなります。そんな時は目安として、インパクトで球が弾かれる瞬間が見えるまで、球を見続ける練習をします。

いきなりフルショットで弾かれる瞬間を見るのは難しいので、練習場などで試して見ることをオススメします。

《フォローを低く長くとる》

ヘッドを低く長く出すことで、体の起き上がりを遅らせることができます。

▼体の起き上がりが早いと球が弾かれる瞬間が見れない

球の弾かれる瞬間が見れないということは、上体が早く起き上がってしまうことに繋がります。

体が開いて球がつかまりません。

トップで顔を後ろに向ける

【解説】藤本麻子(三愛石油)

体が開いてしまう原因は、手を目標方向に早く振りすぎていること。これをなくして飛ばしたいというときは、素振りのトップで顔を飛球線後方に向けて振ります。

飛球線後方に顔を向けたままクラブを下ろせば、手をいくらはやく下ろしても、体は開きません。そして、手だけが先に動くということがなく、ヘッドも一緒に下りてきます。

POINT 1
トップまでクラブを上げたら、顔自体を飛球線後方に向けるようにする。

POINT 2
後方に向けた顔を左に向けないようにしたまま、クラブを下ろしていく。

POINT 3
インパクト以降もガマンして顔の向きを保つことで、体は開かなくなる。

ここぞの時にアドレスの力みを取りたい。

【解説】松田鈴英(ニトリ)

アドレスでヘッドを浮かせてブラブラ体操!

飛距離を出したいときは、絶対に上半身の力を使わないことです。私は、緊張している時や、飛ばしたいときは、一度アドレスしてからヘッドを浮かせて2〜3回手首をブラブラします。

こうすることで、上半身の筋肉がほぐれて、アドレスでの力みが軽減されます。これは私のルーティーンになっていますね。

▼ヘッドを地面と平行以上まで上げましょう

少しだけ浮かせるのではなく、自然と平行以上に上げてブラブラする。

スイングのリキみを無くしたいんです。

【解説】ささきしょうこ(日本触媒)

グリップを指2本分短く持ちましょう

私からのワンポイントはグリップを指2本分短く持つこと。リキんでしまう人は結局飛ばしたい人。そんな人はグリップをギリギリまで長く持って遠心力で飛ばそうとしていませんか?

指2本分だけ短く持つことで、ヘッドがトップで垂れてしまったり、グラグラとフィニッシュが不安定になることがなくなります。それだけで必要な力だけを球に伝えられるスイングに近づくことができます。

《私は短く持って7割スイング!》

トップでしっかりヘッドを支えられているのは遠心力で思いっきり飛ばそうとしているのではなく、効率良いスイングができている証拠。

振り遅れを直す方法を教えてほしい。

【解説】山下和宏(ザ・サイプレスGC)

体の回転に合わせて手を動かそう!

飛距離を出したいときに、右に乗ってから左に大きく体重を移して振り下ろすというスイングをすると、体が流れてしまい振り遅れてスライスになることが多い。そこで、アドレスで作った、肩のラインと腕で形成されたT字を崩さないように振ろう。

スイング中に体の回転と手を一緒に動かすことでスイング軸が保たれます。その場でクルッと回ることができ、フェースが返ってボールがつかまるようになるのです。

POINT 1:テークバックでは胸を右に向ける
肩を回すのに合わせて、左手甲を下に向けながら手を上げる。

POINT 2:インパクトは胸、手を一緒にアドレス位置に戻すイメージ
このとき左手甲は目標に向ける。

POINT 3:フォローで右手の甲を正面に向ける
これによりよりフェースは返しやすくなる。

《テークバックで左手が外れないように!》

スタートが大事。胸を支点に左手とクラブは一直線のまま上げるようにすれば、手は体の前から外れない。

つかまるインパクトで打ちたい。

【解説】小鯛竜也(フリー)

フェースを返したフォローを作ってからアドレスする!

飛距離の出ないテンプラ気味のスライスは、体が突っ込むことで起こる。これは、フォローの予行練習を2回してから打つことで直しましょう。

1回目の予行練習は、アドレスから左手でクラブを持ち、腰の高さまで両手を広げます。そして2回目は両手を握った状態で、1回目に作ったヘッドの位置まで振り出します。この予行練習で、フェー スが返った軌道を作り、体に覚えさせます。そして本番でもその軌道に向かって振り抜きましょう。

1. 構えたところから左手にクラブを持つ。
その場で腰の位置まで上げるように、両手を真横に広げる。

2. 両手を広げたときのヘッドが返ったフォロー位置を覚える。
今度は両手でその位置までクラブを振り上げ、位置を確認する。

3. 再度アドレスを作り、予行練習したフェースが返った軌道に向かって、振り抜く。

足が使えず、飛ばないんです。

【解説】藤田寛之(葛城GC)

「ステップ打ち」ドリルで“下半身主導”の感覚をつかむ

【ドリルの方法】
野球のバッティングの要領で右足に乗ってから左足の踏み込みで振る。

【ドリルの効能】
下半身主導のスイングが手に入り、持てる力を最大限に発揮できる。

《右足1本で立ち、左足をついてからスイング》

ステップ 1
トップにいったら、完全に左足を上げて右足1本で立ってみよう。

ステップ 2
まず左足を踏み込み、これきっかけにクラブを下ろす感覚が肝。

ステップ 3
下半身先行で手が遅れてくる感覚をつかむ。
下半身が先行して動けば、手はつられて動くため理想の軌道を描く。

ヘッドアップを簡単に直せる方法はありますか?

【解説】香妻琴乃(サマンサタバサ)

右肩がアゴにつくまで顔をガマン!

▲フォローまで顔を上げなければ体は開かずに、腕、ヘッドが走って飛ぶんですよ!
顔の左にカベがあるように感じてフォローまで振り切ろう。右肩がアゴにつくまでガマンすることで、体は最後まで開かなくなり、スムーズにヘッドは走る。

《飛距離が出ない人は顔や体を左に向けるタイミングが早い》
私がいつもミスショットだなって思う時は、だいたいが顔が早く上がってしまっています。結果が気になってしまい、インパクトと同時に顔を上げてしまうんです。そうするとせっかくダウンで体が開かなかったのに、顔が上がって右肩が出るので、手が先行したスイングになりヘッドは走らなくなってしまいます。

そこで私がいつも気をつけているのが、フォローでアゴに右肩がつくまで顔を上げないでガマンすること。こうすることで腕とヘッドが体にジャマされることなく走るので、ヘッドスピードが上がって飛距離も出るのです。

▼インパクトで顔を左に向けると頭は上がってしまいます。

ダウンスイングでせっかく体を開かなくても、インパクト以降で顔を左に向けると手が先行しやすくヘッドが走らない。

ヘッドを早く走らせるにはどうしたらいいですか?

グリップを中指と薬指でユルく握ろう

「ゆるゆるグリップがヘッドを走らす基本だよ!」

ヘッドを早く走らせるためには、まず両手の中指と薬指でグリップを包みこむように握ること。そうすると、体や腕、手のヒラに余計な力が入らなくなるので、ヘッドの重さを感じることができ、結果ヘッドが走るようになります。決して手のヒラでは握らないように注意してくださいね。

両手の中指と薬指でグリップを包むように握れば、よけいな手の力は入らない。決して手のヒラでは握らない。

GOLF TODAY本誌 No.552 24〜35ページより