2019年最新“激飛びアイアン”17機種を4つのスイングタイプ別に紹介|第2回
《全7回》第2回
“2番手違う飛び”を売りにする“激飛びアイアン”が人気だ!
「アイアンが飛んでもねぇ」という声も耳にするが、実はアイアンは飛ぶ設計にするとやさしさも方向性もよくなるという。
最新の“激飛びアイアン”17機種をプロ、アマ2人のテスターが実際に打ってその実力をチェック!
※7番アイアンのロフト28.5以下のモデルを激飛びアイアンとして紹介しています。
●第1回:「マイ7番」 VS 「激飛び7番」 飛距離対決
●第2回:同じロフトで比較すると激飛びアイアンは方向も安定する
●第3回:“激飛びアイアン”はヘッドの入射角とフェースローテーションに合わせて選ぶ
●第4回:“激飛びアイアン”最新ギア解説【タイプA】ダウンブロー派でフェースの開閉が大きい人向き!
●第5回:“激飛びアイアン”最新ギア解説【タイプB】円軌道で払い打つタイプに!
●第6回:“激飛びアイアン”最新ギア解説【タイプC】直線的に打ち込みたい人へ!
●第7回:“激飛びアイアン”最新ギア解説【タイプD】ストレート軌道で払い打つアベレージゴルファーに最適!
激飛びアイアンは飛ぶけど曲がるんじゃないの?
激飛びアイアンは確かに飛ぶけれど、方向性はイマイチのように思えた。
しかし、同じくらいの飛距離が得られる番手と比較したときに安定性がどうなのかを検証した。
同じくらいのロフトで比較してみた
激飛び7番のロフトは、昔のクラブであれば、5番アイアンと同等。
そこで、激飛び7番、フォージドキャビティ5番、昔のマッスルバック5番の3本を比較した。
同じロフトで比較すると激飛びアイアンは方向も安定する
比較には
●マッスルバック
(ブリヂストン PRO640M)
●フォージドキャビティ
(マルマン[現マジェスティ ゴルフ]コンダクタープロX)
を使用。
安定した高弾道で飛距離も安定する
激飛びが飛ぶ一番の理由は超ストロングロフト。激飛び7番のロフトはマッスルバックやフォージドキャビティの5番に相当する。そこで、これら3種類の方向性と飛距離の安定性も比較検証した。
市原さんもプロも、激飛び7番が最も方向安定性が高く、プロは飛距離も安定するという結果が得られた。激飛びアイアンはミスヒットに強いということが確認できた。
アマ・市原
プロ・橋本
\ドクタースギのギア解説/ アイアンは飛ぶ構造にするとやさしさもUPする!
杉山公平(ドクター スギ)
大手クラブメーカーで27年間クラブ開発に携わる。現在では大手ゴルフ量販、二木ゴルフで取り扱うクラブすべての特性とどんなゴルファーに合うかを分析し、各店の店員にクラブフィッティングを指導している。クラブ分析&フィッティングのプロ。
フェースを薄くして反発力を上げると重量がフェースの外側に分散されるから「スイートエリアが広がる」
激飛びアイアン
1)薄いフェース
2)広いソール幅
3)深いキャビティ
飛ばすために薄いフェースで反発力を高め、低重心化するために広いソールになっている。
激飛びアイアンは、フェースを薄くしてたわみやすくし、球が上がりやすくするために広いソールで低重心化を図っている。すると、必然的にキャビティが深くなるので、反発力と同時にヘッドの慣性モーメントが上がり、スイートエリアが広くなる。
マッスルバック
バックフェース側も平らなので、ヘッド全体に厚みがあり、慣性モーメントが小さく、ソール幅も狭いので重心も高い。
フォージドキャビティ
バックフェースをえぐって慣性モーメントを高め、ソール側に重量を集めて低重心化しているが、その度合いは激飛びよりは小さい。
激飛びアイアンが飛んでやさしいことはわかったが、どうやって選べばいいの?
激飛びアイアンは4つのタイプに分かれていた!
- 入射角が急でフェースの開閉が大きい人
- 緩やかな入射角でフェースの開閉が大きい人
- 入射角が急でフェースの開閉が小さい人
- 緩やかな入射角でフェースの開閉が小さい人
→次回、激飛びアイアンの選び方をスイングタイプ別に解説します!
テスター紹介
プロ
橋本 潜
1972年生まれ。身長173㎝、体重68㎏。
PGA A級ティーチングプロ。
Sen Hashimoto Golf Academyを主宰。都内、三鷹ゴルフプラザなど関東を中心に最新機器を使用した科学的なレッスンを行っている。
アマチュア
市原高一さん
身長169㎝、68㎏、44歳。
ゴルフ歴15年、年間ラウンド数30回、平均スコア82。
得意クラブはドライバー、ロングアイアンが苦手。
別冊GOLF TODAY 「2019年 最新&中古ゴルフクラブ全調査 !」32〜45ページより
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