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ゴルフQ&A|アイアンのアプローチでシャンクが出る原因と直し方は?【上田プロ】

2019/06/01 ゴルフサプリ編集部

アマチュアゴルファーのお悩みにティーチングプロがお答えする「ゴルフQ&A」のコーナー。今回は、アイアンのアプローチでシャンクが出る原因と直し方について、ティーチングプロの上田栄民プロにアドバイスしてもらいました。アイアンのシャンクでお悩みのゴルファーは、是非ご参考ください。

アイアンのアプローチでシャンクしてしまいます。どうしたら直せますか?

相談者 男性 / 35歳 / ゴルフ歴10年 / スコア94
使用アイアン テーラーメイド M4 アイアン(6本セット)REAX90

このアイアンを選んだ理由
テーラーメイドが好きでクラブは全てこのメーカーで揃えています。以前はM3のアイアンセットを使っていたのですが、お店で試打をした時の振りやすさが気に入って変更しました。

クラブ自体の重量もM3に比べて若干軽くなっている印象で、力のない私でも負担が少なく、疲れが軽減できる点も気に入っています。

短い距離のアプローチでシャンクしてしまいます。

アイアンショットの弾道が安定しないことが悩みです。特に大事なショットの時ほどシャンクしてしまうのでスコアが伸びません。

シャンクしてしまうシチュエーションで最も多いのがアプローチです。ショートホールのティショットなど、ある程度長い距離を稼ぐ時は特に問題ないのですが、グリーン手前からの短い距離のアプローチショットに限ってシャンクしてしまいます。

普通に打てば8~9番手でボールを転がして安全にグリーンに乗せられる状況であるにも関わらず、シャンクしてボールが見当違いの方向に飛んでしまうことが多いです。

シャンクの原因は、グリーンに乗せなくてはいけないという気持ちが強すぎることだと思っています。ティショットの時は多少失敗しても、その後のショットで取り返せるので楽な気持ちで打てるのですが、アプローチは失敗できないという気持ちが強くなっているのかもしれません。

アイアンの打ち方(スイング)
アプローチをする時にスイングが大きくなってしまうと、飛距離の調整やフェース面でしっかりとインパクトさせることが難しくなると考えています。できるだけスタンスを狭くして振り幅の小さいコンパクトなスイングを心掛けています。

現在のアイアンの練習方法
ティに乗せず、ボールを地面に置いてその横に携帯電話を置く練習方法です。アプローチの練習と一緒にシャンクしないスイングを体に染み込ませています。

いろいろ試した中でこの方法に辿り着いたのは、緊張感を持つことが一番大事だと思ったからです。シャンクはクラブの根元部分にボールを当ててしまうスイングなので、ボールと一緒に横に置いた物も打ってしまいます。自分が大事にしている物を置くことでより集中して練習に取り組めています。

上田栄民プロへの相談
アプローチでアイアンのシャンクを出さずに、自分のイメージ通りの場所にボールを落とすコツはありますか?また、大事な場面でも平常心でいつも通りにスイングができるメンタルを保つコツもお聞かせいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

今回のお悩みには上田栄民プロが即断回答!!

上田栄民(うえだえいみん)
1964年11月10日生まれ。31歳でPGA資格を取得。2001年より「エイミンゴルフアカデミー」を主宰。東京都、神奈川県内に7つのスクールを運営し、これまで2万人を超えるアマチュアゴルファーを指導してきた。自身で開発した「スイング軸体感デバイス JIKU-KNOB」で2019年PGAティーチングプロアワード最優秀賞を受賞。GOLFサプリの連載「われらアマチュアお助け隊」のブルー隊員として活躍中!

エイミンゴルフアカデミー店舗一覧|多摩センター校、南町田校、横浜校、淵野辺校、WG小平校、鶴川大蔵校、座間校

上田栄民プロのアドバイス「アイアンのヘッドがインサイドインの軌道を描くことに集中してみましょう」

目標を意識しすぎることがシャンクの原因に

ご質問の方も分析されているように、一番の問題は「グリーンに乗せなくてはいけないという気持ちが強すぎること」です。その時点で、恐らくアイアンのフェースを飛球線方向に向けて出していると思われます。

この、フェースを目標に出そうとする動き、つまり、左脇を開けてダウンスイングからヘッドをグリーンの目標方向に近づける動きで、アイアンのヘッドが開いて体から離れてしまいシャンクしてしまいます。シャンクの準備をした状態でダウンスイングをしてインパクトを迎えてしまっているのです。
これが「グリーンに乗せなくてはいけない」というプレッシャーが作る動きです。

飛球方向にヘッドを向けた軌道は、ヘッドが開いて体から離れてしまう

背骨を軸に扇型を描くことを意識してスイング

アイアンのヘッドが自分の目の前で、扇型の軌道(インサイドイン)を描くことに集中しましょう。扇の要は背骨と意識します。

扇型の軌道を描くことに意識を集中してみよう

目標を定め飛球線を見つけたら、スイングで扇型を描くことを意識すると、根元(背骨)も意識できるようになります。フェースのローテーションがなかったとしても、扇型の軌道を描くことができれば、シャンクすることはありません。

スイングの軌道を意識して練習しましょう

扇型の軌道を意識したスイングの練習方法ですが、打つボールの前後の対角線上にアイアンのヘッドの幅より少し広い感覚でボールを置いて打ってみましょう。最初は、多少アウトサイドインになっても構いません。フェースを飛球線方向に向けて真っ直ぐ動かそうとすると、手前のボールに当たってしまいます。

携帯電話を横に置き、避けるように意識する練習方法は、実際に携帯電話がない状態になった際に、また元のスイングをしてしまう可能性もあります。軌道をしっかり意識して練習してみましょう。

コースに出た時は、頭の中で扇型を描くことに集中することで、緊張感を持たないように意識してみましょう。

左の写真のように飛球線方向にヘッドを動かすと手前のボールに当たってしまう

すくい上げようとしてシャンクしてしまう可能性も

アプローチショットでは、ボールをすくい上げようとしてシャンクしてしまう場合もあります。すくい上げようと、ボールと芝生の間にリーディングエッジを入れる意識でスイングすると、ダウンスイングでフェースが開いてしまいます。

ご質問の方がアイアンを選ぶ際に「力がない」とおっしゃっていますが、アプローチウェッジやサンドウェッジはヘッドが重いので、手が重みに持っていかれてトゥが下がり、根元にボールが当たってシャンクしている可能性も考えられます。すくい打ちしないように意識してみるのもいいかもしれません。

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