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ゴルフQ&A|ドライバーの飛距離を安定的に出すにはどうしたらいいですか?【岡部プロ】

2019/06/19 ゴルフサプリ編集部

アマチュアゴルファーのお悩みにティーチングプロがお答えする「ゴルフQ&A」のコーナー。今回は、ドライバーの飛距離を安定的に出す方法について、ティーチングプロの岡部建一郎プロにアドバイスしてもらいました。ドライバーの飛距離でお悩みのゴルファーは、是非ご参考ください。

ドライバーの飛距離を安定的に出すためにはどんな練習をしたら良いでしょう?

相談者 男性 / 22歳 / ゴルフ歴10年 / スコア91
使用ドライバー BRIDGESTONE GOLF TOUR B JGRドライバー [JGR オリジナル TG1-5 フレックス:SR ロフト:10.5]

このドライバーを選んだ理由
ショップで試打をして一番安定して振ることができるドライバーを選びました。試打をした他のドライバーよりも振りやすく、軽いことが選んだ理由です。

それまで使っていたドライバーは重く、クラブ自体の重心バランスが合わず振りにくかったので、振りやすさを重視して選びました。

とにかくドライバーの飛距離が安定しません。

打球の方向と飛距離が安定していないということが悩みです。練習場では270ヤード以上飛ぶ日があれば、200ヤードしか飛ばない日もあり、動画でチェックしたり、レッスンプロの方に教えてもらったりしてもなかなか安定しません。また、270ヤード以上の距離が伸びません。

飛ぶ日と飛ばない日のばらつきがかなりあるので、飛距離を安定させ、さらに300ヤードまで目指せるようなドライバーの打ち方を身に付けたいです。

ドライバーのグリップの握り方
一番オーソドックスなオーバーラッピングです。ゴルフを始めた時からオーバーラッピングで打っています。途中でインターロッキングを試したこともありますが、現在はオーバーラッピングで握っています。

ドライバーのアドレスの構え方
肩幅より少し広めに足を開くようにしています。ボールは両足の真ん中より、やや左足側において打っています。動画でスイングチェックをした時に、スイング軌道の中で一番力が入りやすいと感じたのでこの位置にしています。

ドライバーの打ち方(ストローク)
リラックスして体全体の力を抜き、力まずに打つようにしています。ボールを目から離さずに、スイング軌道の中にボールがあるよう心がけて、当てにいくような打ち方をしないよう気を付けています。

現在のドライバーの練習方法
足腰がしっかりしていないのでは、と考えてランニングを週5日ほど約5キロの距離を走っています。そうすることで足腰を安定させることを目指しています。足腰を安定させることで、より飛距離を出すことができるのではないかと思います。

走るようにしたのは、練習場で200球以上打つと足腰がへばってしまうことが多かったからです。固め打ちができなかったこともあり、足腰をより安定させた方が良いのではと考え、ランニングの量を増やしました。

岡部建一郎プロへの相談
ドライバーの振り方が良い時と悪い時とではフォームが違うと自覚していますが、良い点、悪い点がわかりません。飛距離を安定的に出すためにも、良いフォームについて教えていただきたいです。

またそれを保つための練習方法や1日の練習量についても知りたいです。よろしくお願いいたします。

今回のお悩みには岡部建一郎プロが即断回答!!

岡部建一郎(おかべけんいちろう)
1970年9月4日生まれ。30歳でNGFティーチングプロ資格を取得。ドラコン国内記録431ヤードの記録保持者。「飛ばしのプロ」としてラフサイドゴルフアカデミー御徒町校にて飛距離アップを目指すゴルファーの指導にあたるほか、テレビ・雑誌など、様々なメディアでレッスンを展開している。ドラコン選手として全国のドラコン大会で活躍中!

ラフサイドゴルフアカデミー御徒町店

岡部建一郎プロのアドバイス「下半身を使った体を回すスイングで飛距離を伸ばしましょう!」

下半身は固定させるのではなく、動かして体を回す

ご質問の方は、足腰を安定させることで飛距離アップを目指されています。確かに足腰の安定感はあった方がいいのですが、下半身を固めてしまうようなスイングは、体の回転も固めてしまい、手振り、手打ちになってしまいますから飛距離は伸びません。

理由は、体の回転で遠心力と関節周りの筋肉の「しなり」、つまり伸張反射(ゴムを伸ばして離すと弾く力が出るような、筋肉が素早く収縮しようとする反射)を使ったスイングフォームが飛距離のポイントになるからです。

スイングする際に使っている関節が増えれば増えるほど、関節周りの筋肉による伸張反射の箇所が増えます。体の中でも大きい筋肉が付いている足腰の動きを止めてしまうと、上半身だけ、腕だけの伸張反射でしか打てない状態になります。

体を回した時、腰が回って股関節、上体が捻れ、背骨の上から7番目、胸のちょうどみぞおちにある胸骨を横に捻じるようにして体を回してスイングしてみましょう。

足腰をガシッと安定させるより、下半身をアグレッシブに動かすことによって、上半身を綺麗に動かし、体先導でドライバーを引っ張り回すイメージです。

ランニングで足腰の筋肉を鍛えることはとても良いことで、ご質問の方の練習量は十分だと思います。走り込みで膝を痛めてしまうと、フォロースルーの時に痛くて回せなくなってしまうので、気を付けてください。

足腰を固めてスイングすると腕や手を使ったスイングになる
下半身を動かしながら体を回したスイングを練習しよう

体先導で回っているかはフィニッシュをチェック

一般的にアマチュアの方がフィニッシュで崩れる場合、体主体でドライバーを回していないケース多いです。体の回転が止まって手振りになると、手に遠心力がかかって体が引っ張られ、体がヨタついてしまいます。

体が先導して回り、ドライバーが引っ張り回されている状態であれば、フィニッシュがまとまります。下半身を先行し、下半身の回転だけで打つぐらいの気持ちで体を回す練習をしてみてください。その際に回転軸が左右にぶれないよう意識することが大切です。

練習では自分のベストスイングを探そう

ご質問の方は20代とお若いですので、練習量が多いことはいいことですが、足腰がへばってしまうのは、振りすぎなのかもしれません。

練習では、飛距離と方向性を兼ね備えた自分のベストなスイングが何ヤードかをまず探ってみましょう。

例えば、270ヤード飛ぶとしても一か八かの270ヤード、体が崩れて200ヤードになってしまう確率が高いのであれば、そのスイングを改善する必要があります。

10ヤード落として260ヤードを狙った時、安定して飛ぶ確率が5割から7割に上がるのだとすれば、現状のベストスイングになります。自分でコントロールできる、一番ボールが飛ぶスイングを探してから、その状態で飛距離を上げることを目指しましょう。

飛距離アップのために客観的なデータ得るのも有効

飛距離を大きく左右する下記の3つの要素があります。

  • ボール初速
  • 打ち出し角度
  • ボールのバックスピン量

特に打ち出し角度とバックスピン量というのは、飛距離に対してボールスピードと同様に大事な項目です。

打った時に、いつも同じ高さのボールが出ているかをチェックしてみてください。スピンがかかりすぎて、ボールがフワっと上がって落ちているような弾道は飛距離が伸びません。

例えば、270ヤード飛んでいる時のボールの回転数が2500回転だとすると、4000回転になっている時200~220ヤードぐらいにすぐ飛距離が落ちてしまいます。

自分の状態を把握するために、大手のゴルフショップやフィッティングセンターの計測器で、飛距離や方向、打出し角度、ヘッドスピードなどを計測してみるのも良いでしょう。データからどこが原因かを見つけて診断してみるのも飛距離アップへの一歩です。

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