ゴルフQ&A|ドライバー飛距離アップのポイントとおすすめの練習方法は?【ボギー馬場プロ】
アマチュアゴルファーのお悩みにティーチングプロがお答えする「ゴルフQ&A」のコーナー。今回は、ドライバー飛距離が伸びない悩みと練習方法について、ティーチングプロのボギー馬場プロにアドバイスしてもらいました。ドライバーの飛距離にお悩みのゴルファーは、是非ご参考ください。
ドライバーの飛距離アップのために、どのような練習をしたらよいでしょう?
相談者 男性 / 39歳 / ゴルフ歴10年 / スコア102
使用ドライバー ブリヂストン ツアーステージ PHYZ ドライバー [PZ-501W フレックス:SR ロフト:10.5]
このドライバーを選んだ理由
安心感のある丸型ヘッドで、心地いい打球音がします。打った時の手応えもいい感じです。安定して無理なく飛距離を伸ばせるドライバーだと思ったので選びました。
体格は170㎝56キロと、どちらかというと細身なので、力で飛ばすというよりも遠心力を存分に使って飛ばしたいと思っています。反発力も優れていることも購入理由のひとつです。
ドライバーの飛距離が伸びず悩んでいます。
コースへ出ると、同年代のゴルファーのティショットに20~30ヤードの遅れを必ずとります。飛ぶ人だと同じような体格で300ヤード近くまで飛ばします。それなのに、どうして自分はドライバーの飛距離が出ないのか悩んでいます。
毎年町内コンペが開かれるのですが、どちらかというと年配の参加者が多く、私が最年少です。もちろんドラコンもあるのですが、いまだかつて一度も賞をもらったことがありません。
運動量や体力はまだ勝っていると思うのですが、ドライバーの飛距離でいうと飛んでも230~240ヤードがいいところだと思います。他の60代の参加者にも負けることが多々あります。
練習場でもドライバーを打ち込むのですが、どうしても飛距離が伸びません。どうしたら飛距離が伸びるのか悩んでいます。
ドライバーのグリップの握り方
グリップの握り方はオーバーラッピンググリップです。意識していることは、右手はなるべく力を入れないで添える程度にすることです。右手で押し出さないようにするため、なるべく左腕で払うイメージで打つように心がけています。
ドライバーのアドレスの構え方
ドライバーを打つ時の構え方ですが、比較的スタンスは狭いのかもしれません。肩幅より少し広いくらいのスタンスで、アイアンの延長線のような感じで構えています。
ドライバーだからと、広くスタンスをとると下半身の回転力をうまく使えない感じがするので狭くなりました。
ドライバーの打ち方(スイング)
もともと、野球をずっとやっていたので横振りになりやすい気がします。バックスイングの時、肘が下がると横振りになる気がするので右肘の高さは結構意識しています。
あとは、スイングが小振りにならないように、大きな円を描くような軌道を目指しています。
現在のドライバーの練習方法
コースに出ると、やはり方向性が大事になってきます。スコアをまとめたい気持ちが出てくるので、どうしても思いきりのいいスイングができません。
そのため練習場では、大きなスイングで振ることを心がけています。大きなスイング軌道が身に着けば飛距離も伸びると思ったからです。
ティーチングプロへの相談
ドライバーの飛距離を伸ばすうえで、一番重要なポイントを教えてください。ドライバーを打つ時に、何を一番意識すべきなのかが分かりません。
また、現在は大きなスイング軌道を意識したドライバースイングの練習をしています。ドライバーの飛距離を伸ばすうえで、そのほかにおすすめの練習方法がありましたら教えてください。よろしくお願い致します。
今回のお悩みにはボギー馬場プロが即断回答!!
ボギー馬場(ぼぎーばば)
1965年9月生まれ。青山学院大学を卒業。大学卒業後、一般企業へ就職。その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。JGRAのライセンスを取得し、現在はゴルフアスリートインドアクリニック幡ヶ谷店にてレッスンを行っている。明るい性格を活かし、「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
ボギー馬場プロのアドバイス「まずはドライバーのヘッドスピードを確認してみましょう」
まず、ドライバーの飛距離は、以下の3つの要素によって決まります。
<飛距離の3大要素>
- ボール初速
- 打ち出し角
- スピン量
そして、ドライバーの飛距離の3大要素を高めるには、以下の3つの要素が必要です。
- フィジカル
- ギア(クラブ)
- テクニック
たとえば、打ち出し角とスピン量には、ギアとテクニックが関係します。スピン量や打ち出し角が足りない場合には、クラブフィッティングやテクニックの見直しが必要です。
一方、ボール初速に関係するのがヘッドスピードです。ヘッドスピードを向上させるには、フィジカルの強化が必要となります。
飛距離の最大値目安は「ヘッドスピード×6」
ドライバーの飛距離の最大値目安は、「ヘッドスピード×6」です。あくまで最大値ですので、現実的には「ヘッドスピード×5.5」が目安となります。
もし、ヘッドスピードが50m/s出ていて240ヤードしか飛ばせていないなら、ギアやテクニックの見直しが必要となります。
一方、ヘッドスピードが40m/sで240ヤード飛ばせているとしたら、テクニックやギアだけでは限界に近いです。そのため、さらに飛距離を伸ばすには、ヘッドスピードを上げるためにフィジカル強化が必要となります。
まずは、ご自身のドライバーのヘッドスピードを測定し、どちらのタイプに当てはまるか確認してみてください。
素振りバットでゴルフに必要な筋力アップ!
ウェイトトレーニングでは、筋力がついてヘッドスピードが上がりますが、同時にゴルフに必要ない筋肉までついてしまい、曲がりの原因につながります。
そこでおすすめするのが、素振りバットを用いた素振り練習です。素振り練習であれば、ゴルフに必要な筋肉だけをつけることができます。
具体的な練習方法としては、軽いバットと重いバットを交互に素振りします。軽いバットでも素振りするのは、陸上選手が下り坂を走って足を高速回転する動作感覚を身につけるように、速いスイング動作を覚えるためです。
現在市販されている素振りバットは、300〜700gの重さが多いです。男性の方であれば500〜700gの重さを選んでも良いでしょう。また、最近のドライバーは300g前後のモデルが多いので、女性の方であれば300〜500gでも十分です。
素振りバットの素振り練習のポイントは、毎回フルスイングで振ることです。また、怪我を防ぐために、左右交互に素振りするようにしましょう。
[関連]