ゴルフQ&A|アプローチのシャンクを解消する練習方法は?【石井プロ】
アマチュアゴルファーのお悩みにティーチングプロがお答えする「ゴルフQ&A」のコーナー。今回は、アプローチのシャンクを解消する練習方法について、ティーチングプロの石井秀昌プロにアドバイスしてもらいました。アイアンのシャンクでお悩みのゴルファーは、是非ご参考ください。
アプローチのシャンクを解消するために何を意識して練習したらいいでしょうか?
相談者 男性 / 50歳 / ゴルフ歴20年 / スコア85
使用アイアン ミズノMP4 アイアン
このアイアンを選んだ理由
マッスルバックタイプで上級者向けと言われますが、ひと昔前のマッスルバックとは違いスウィートスポットも広く、実際に使ってみるとそれほどの難易度は感じません。ロフト角は大きめで番手ごとの飛距離は短い傾向があります。打感が良く、ナイスショットした時の気持ちよさは最高です。
やわらかい感じのアプローチでシャンクしてしまいます。
アプローチの時にシャンクすることが多いです。コースに出ると2打ほど余計に叩くこともしばしばです。自分でははっきりと原因が分からないのですが、アプローチでやわらかい感じを出そうとした時にシャンクする事が特に多い気がします。
練習の時もやわらかい感じのアプローチでシャンクし、しばらく止まらなくなります。シャンクが止まらない中で、普通のフルショットに戻すとシャンクしません。その後、再度アプローチ練習をすると自然に直る場合が多いですが、原因は分からないことが多いです。
アイアンの打ち方(ストローク)
ネックに当たる事によるシャンクではないかと思いますので、トゥ側で打つように意識すると直ることがあります。本当の原因は手首の使い方が悪いからなのかもしれませんが、詳しい原因が分からない状況です。
現在のアイアンの練習方法
とにかく数を打つしかないと思い、練習場でもひたすらアプローチを練習していますが、明確な原因が分からないのであまり効果がないように思っています。練習ではうまくいくが本番ではうまくいかないというパターンになってしまっています。
また、左右それぞれの手で片手打ちの練習も試しています。効果があるような気がしていますが、本番のアプローチではやはりシャンクが頻発します。
石井秀昌プロへの相談
練習場の打ち放題で200~300球のアプローチ練習をしていますが、あまり効果的でないような気がしています。たくさん練習するのであればどのような練習をするべきなのか、どのような意識を持って練習すればいいのか教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。
今回のお悩みには石井秀昌プロが即断回答!!
石井秀昌(いしいひでまさ)
1989年4月22日生まれ。USGTF(United States Golf Teachers Federation)公認ティーチングプロ。4歳からゴルフを始め、ゴルフの強豪千葉日本大学第一中学校・高等学校で6年間ゴルフ部に在籍。ゴルフの名門中央学院大学在学中、4年生の時より初心者専用ゴルフスクールでレッスンを開始し、月に約1000名の会員を指導、全会員採点による顧客満足度調査では7年連続1位を獲得する。2019年7月1日株式会社ドリームゴルフ代表取締役兼COOに就任。初心者向けゴルフスクール「ドリームゴルフ銀座」にてレッスンを行っている。
石井秀昌プロのアドバイス「アプローチでもしっかりと体を回転させたスイングをしましょう」
振り幅の小さいスイングでも体はしっかり回転
やわらかい感じのアプローチでシャンクしてしまう原因として、体が回転していないことが考えられます。やわらかさを出すために、弱く打とうとして手打ちになってしまっている状態です。
バックスイングは良いとしても、ダウンスイングでしっかり体が回っていないとアイアンを左に振り抜けません。
体の回転が止まってしまうとアイアンは前に出る動きになりやすく、シャンクしてしまいます。
アプローチの際に現在自分で意識しているよりも体を回しましょう。小さい振り幅でも、想像以上に回転させるイメージです。回転量を多くしても、早く回したりスピードを上げたりする必要は全くありません。
手元を意識してスイングすることは良いですが、トゥ側に打つように意識して手元を体に近づけようとしても、体の回転の動きが出来ていないとお尻が前に出てしまい、結局アイアンの根元に当たってしまいます。しっかり体を回すスイングを練習してみてください。
ヘッド前にボールを置く練習方法でシャンクを解消
シャンクを解消する練習方法として、ヘッドの前にボールを置き、当てないようにスイングする練習が効果的です。ボールを置くのが難しい場合は、ガムテープを前に貼って剥がれないようにスイングしたり、逆にガムテープをボール手前に貼ってヘッドで剥がすようにスイングしたりする練習方法でも良いでしょう。
練習量が多い分だけ、体が動きを覚えます。ご質問の方のようにたくさん練習をすることは良い事ですので、スイングでしっかり体を回転させる意識と同時に「アイアンのヘッド前のボールに当てないようにする」という視覚的な要素も取り入れ、集中しながら練習を行ってみましょう。