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苦手も、不調もシャフトが原因!?『目からウロコの最新シャフトフィッティング』

あなたのシャフトは大丈夫?

2019/11/02 ゴルフトゥデイ 編集部

クラブを選ぶとき、シャフト選びはヘッドの選定と並んで重要だろうという気持ちはある。しかし、どうやって選べばいいかわからない。シャフトでそんなに変わるの? という気持ちもある。「シャフトでどれほど結果が変わるのかを検証してみよう!」ということで、シャフトメーカー直営のフィッティングスタジオの門を叩いた。

今年3月にオープンしたUSTマミヤ(シャフトラボ)フィッティングラボ東京は、東京都千代田区五番町(JR中央総武線市ヶ谷駅徒歩4分)の好立地。

アマチュアゴルファーの実例で紹介。

今回、シャフトフィッティングの取材に協力してくれたのは、USTマミヤ(シャフトラボ)さん。東京にある、フィッティングラボ東京はJR市ヶ谷駅至近。都心のど真ん中と言える場所だ。
実際のフィッティングがどのように進められるのかをまとめると図1のようになる。

図1

クラブ計測&問診票

予約時に、自分が使用しているクラブをセットで持参するようにと伝えられるが、ここが重要。
フィッティング当日、フィッティングに先立ち、年齢や身長、体重、ゴルフ歴、目下の悩みなどの問診票に必要事項を記入している間に、現在使用しているクラブの計測が行われる

  • 使用クラブ全番手のバランスを計測

  • 総重量も1本ずつチェック

  • 全番手の振動数を計測

  • 左右の手の握力も計測

マイドライバーで実打したデータを計測

そして、いよいよフィッティングがスタート。ちなみに、フィッティングには、USTマミヤオリジナルのフィッティングシステムと、弾道&インパクト計測器GC2(HMT付き)が使用される。

この日、実際にフィッティングに訪れたアマチュアゴルファーを例にシャフトフィッティングの実態を紹介。

西尾さん。48歳、ゴルフ歴20年、平均スコア95、FW、UTが苦手。その原因がシャフトにあるのではと思いシャフトフィッティングに来られた。
「ドライバーは時々プッシュアウトが出ます。アイアンは、まずまずなんですが、FWとUTがとにかく苦手なんです」

フィッティングでは、まず始めにドライバーを実際に打って、データ計測が行われる。

西尾さんのマイドライバーのデータ。 インサイドアウト軌道がきつく(平均6度)で、これがプッシュアウトの原因。

フィッターの大塚さんによれば、「ドライバーのインサイドアウト軌道がきついことがプッシュアウトを招いています。シャフト重量が重いことと、振動数が高いことがその原因と判断して、振動数と重量を下げたドライバーシャフトを試していただきました。」
その結果、ヘッド軌道が6度から3度ほどに改善し、球の打ち出し角も4.4度(右)から2.5度(右)に改善した。

ヘッド軌道が3度に改善。飛距離の変化は少なかったが、打ち出し角が右4.4度から2.5度に減少した。

FW・UTだけ振動数が低すぎた

ドライバーより切実な問題を抱えていたのはFWとUT。
「FWとUTは自信もないし、方向も打点も定まらず、ナイスショットが出る気がしないんです(西尾さん)」
フィッターは、その原因がFWとUTの振動数が他の番手より低いことにあると分析。

青いラインが西尾さんに対する振動数の適正値。1Wとアイアンは高いのに、FWとUTは低くなっている。

「振動数は“しなり戻りのスピード”と考えるとわかりやすくなります。1Wとアイアンに比べて、FWとUTはしなり戻りのスピードが遅いので、同じタイミングでは振れないんです。タイミングを変えて振らないとならないから、打点も方向性もばらつくんです。(大塚さん)」

そこで、推奨値の振動数で、重量もセット内のフローにマッチするものをフィッティング。

フィッティング後のUTのインパクトデータ。 レベルストレートの軌道で打点も安定。21度UTで飛距離は200ヤード。

うすうすは感じていたが、結果がこれほど変わるとは・・・・・・・・。

西尾さんは、フィッティング後のFWとUTの結果に大満足。
「FWとUTのシャフトが軟らかいなぁとは思っていたんですが、これほど結果が変わるとは思っていませんでした。ドライバーのシャフトはあれこれ試すこともあるんですが、FWとUTのシャフトは軽視していましたね。フィッティングを受けて本当によかったと思います。早速リシャフトします。」

今までは“そっと”打っていたFWとUTも、しっかり振れるようになったという

シャフトの硬さ(振動数)、重さ、調子で、スイングの動きまで変化する。

西尾さんはシャフトを変えるだけで、打点も軌道も安定したが、誰でもそうなのか? フィッターの大塚さんに聞いたところ
「変化度合いに個人差はあります。シャフトを選ぶ際には、重量と振動数、そして調子、この3つの要素があります。重量と振動数が合っていて調子だけ外れているという人は稀で、フィッティングにいらっしゃる9割ほどの方が、重量か振動数に問題があります。
重量と振動数が大きくセット内でばらついている。あるいは、ばらついてはいないものの、適正値から大きく外れていると“打点がばらつく”“引っかかる”“スライスする”とか“ダフる”とか“飛ばない”という問題を引き起こしやすくなります。
シャフトのアンマッチが原因で、スイングに悪影響がでて、それがスイングのクセになることが多いんです。
多い例として、ドライバーのシャフトは合っているのにアイアンシャフトの振動数が高すぎる状態になっていると、アイアンは自分のインパクトのタイミングより前にシャフトがしなり戻るので、本来であればヒッカケやすくなります。とこがそのクラブで真っすぐ打つ練習をするので、インサイドアウトをきつくして打出し角を右に出すことでヒッカケを相殺したり、少しフェースを開いたインパクトでヒッカケを相殺したりと、無意識に、ボールを逃がす動きを入れて真っすぐ打つ練習をすることになります。すると、同じ動きで振動数が適正なドライバーを打つとスライスする。こんな状態になります。つまり、シャフトによってスイングの動きが変わるということです。
自分に合ったシャフトを使うことが、上達の近道でもあるわけです。」

飛距離も方向性も一気に向上の結果に大満足。

シャフト屋さんがシャフトの重要性を説くのは当たり前としても、西尾さんの例もあり思い当たるフシもある。苦手な番手や悩みを持つ人はもちろん、今使っているクラブは自分に合っているのかと思うなら、一度フィッティングを受けることをオススメする。人間ドックと同じで安心できるに違いない。

USTマミヤ シャフトフィッティング情報
https://ustmamiya.co.jp/fitting/
フリーダイヤル:0120-931-679

所要時間:約90分
費用:8000円(税込み)