1. TOP メニュー
  2. テクニックに効く
  3. 飛距離
  4. 世界一の飛ばし屋、C・チャンプが「飛ばしのポイント」を教えてくれた

世界一の飛ばし屋、C・チャンプが「飛ばしのポイント」を教えてくれた

インパクトゾーンで最大加速させて、平均飛距離340ヤード超え

2019/11/30 ゴルフトゥデイ 編集部

「ダンロップ フェニックス」で日本男子ツアーに初参戦したキャメロン・チャンプ(米国)。2018-19シーズンからPGAツアーに参戦し、驚異的な飛距離のドライバーショットで注目を集め、ドライビングディスタンス1位を獲得。そして2019-20シーズンも、引き続きPGAツアーNo.1の飛距離をキープするチャンプに飛ばしのポイントを聞かせてもらった。

「インパクトゾーンでスピードが最大になるイメージで振っている」

「ダンロップ フェニックス」の初日、4番ホールで342ヤードを飛ばし、3日間通してドライビングディスタンス1位(平均305.17ヤード)を獲得。期待どおりの飛距離を披露してくれたC・チャンプ(米国)だが、一見すると飛ばそうとして“振りちぎっている”ふうには見えない。逆に、「どうしてこんなにゆったり振って、あんなに飛ぶんだろう?」というように見える。どんなスイングイメージで振っているのか、少し話を聞かせてもらった。

「自分では振っている感じはないんですよ。もちろん、なるべく飛ばしておきたいという状況では、頑張って振るときもありますけどね」(C・チャンプ)

ティショットを少しでも曲げてしまうと難易度を上げることになってしまうフェニックスカントリークラブでは、「抑えて打っていた」チャンプ。それでも、340ヤードを飛ばせるポイントとは、どこにあるのだろう。

「インパクトゾーンで、スピードが最大になるようなイメージで振っています。特別な動きを加えて速くしているわけではなく、切り返しで左足を踏み込む動きを強調するような感じです」(C・チャンプ)

そんなチャンプのスイングで特徴的なのは、下半身の動き。バックスイングでクラブがトップの位置に上がりきる前に、左足が踏み込まれ、下半身が動き始める。この点についてチャンプは、「下半身が先行して動くことで、上半身とのラグ(捻転差)が大きくなります。このラグをしっかり作って、インパクトゾーンでクラブが最大加速するように、一気に解放しています」と教えてくれた。

このような下半身と上半身の大きな捻転差を作るには、それなりの筋力や柔軟性が必要だ。そのため、アマチュアゴルファーが簡単に真似できるものではない。だが、捻転差をしっかり作ることの大事さを学ぶという意味では、チャンプのスイングはとても参考になると言えるだろう。

上半身と下半身のタイムラグ(捻転差)が、インパクトゾーンの加速を生んでいる

下半身をアグレッシブに使う。これがチャンプの飛ばしのポイントということだろう。「体重のかかり方をチェックするために、フォースプレート(Force Plate・反力計測器)を使ったりもするよ」というチャンプ。

取材・ 文:角田柊二
写真:高木昭彦