キャディバッグの選び方徹底ガイド【初心者ゴルファー向け】
ゴルフをするうえで欠かせないアイテムであるキャディバッグ。みなさんは、単に「クラブを入れられれば良い」「価格が安ければ良い」といったように選んではいませんか?
キャディバッグは、しっかりと選べば選ぶほど自分に合った、使いやすくて愛着の湧くモデルを手に入れることが出来るのです。
今回は、そんなキャディバッグの賢い選び方のヒントをたっぷりとお届けします。
自分にぴったりなキャディバッグを選ぼう!
キャディバッグには本当にたくさんの種類・商品があります。クラブメーカーから、キャディバッグなどのバッグメーカー、アパレルメーカーまで様々なメーカーから発売されており、価格帯も1万程度から10万円を越すものまで幅広くあります。
初めての方や経験値の少ない方が闇雲にショップに行ったり、オンラインショップで選ぼうとしても、迷うばかりで本当に自分に合った商品が選ぶことは難しいでしょう。
そういった人は、まずはキャディバッグの基本的な知識や情報を頭に入れて、自分がどんなタイプ・商品を選べば間違いがないかをいま一度考えてから実際の商品を選ぶことをおすすめします。
そんなキャディバッグですが、大きく分けると2タイプに分けることができます。「カート型」と一般的に呼ばれる自立するタイプと、斜めに立てられる脚(スタンド)を持つ「スタンド型」の2種類です。
どちらにもそれぞれの長所・短所があります。どちらの長所が自分が求めるものを満たしているか、どちらの短所が我慢できる程度なのかを考えて、まずは「カート型」と「スタンド型」から選択を始めましょう。
理想的には、それぞれの長所が生きる場面がゴルフを続けていると必ずあるので、2タイプとも持っていて、用途や状況によって変えるのがおすすめです。
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カート型キャディバッグは収納力やクラブの出しやすさが特長
BEAMS GOLF(ビームスゴルフ)new ツアー プロ キャディバッグ
カート型キャディバッグは、クラブを入れた状態でそのまま自立するモデルで、その名の通り、カートに載せることを前提としているモデルです。
プロがトーナメントなどで使っているのもほとんどはカート型キャディバッグで、どちらかというと存在感のあるモデルです。特にトーナメントでプロが使っている大容量で大きなモデルは、「ツアーバッグ」や「トーナメントモデル」と呼ばれることもあります。
カート型キャディバッグのメリットは、収納力があったり、クラブを出しやすい大口径だったり、といったところでしょう。シューズやレインウェア、さらのその他のラウンドアイテムも全部入れたい、という人はまずはカート型キャディバッグを候補に挙げるといいでしょう。
また、遠方でのラウンドや電車等での移動が多い人など、宅配便や飛行機で機内預けを利用する人は、中に入れたクラブ等への保護性能が高い頑丈なカート型キャディバッグがおすすめです。
あと、自立するということは、そのままの状態で自宅等で置くことができるということで、置き場所を比較的選ばないタイプといえます。
また、カート型キャディバッグの中でもツアーバッグとかトーナメントモデルの中には、プロが使っているモデルもあり、憧れのプロと同じモデルを使えるといった点も、カート型キャディバッグの魅力ではないでしょうか。
カート型キャディバッグの気になる点としては、重たい、大きい、自宅でも置くスペースを取る、といった点が挙げられます。
ただし、最近では、カート型キャディバッグでも、ごつかったり大きすぎたりしない、スマートで軽量のモデルも多くなっていますので、後述しますが、選ぶ際は大きさや重量面もしっかりとチェックしたいポイントです。
スタンド型キャディバッグは軽量・コンパクトで持ち運びのしやすさが特長
PYKES PEAK キャディバッグ スタンド式
スタンド型キャディバッグは、斜めにすると2本のスタンドが出て立てられるタイプとなります。ショルダーベルトが両肩に背負えるようになっているモデルが多く、スタンドを展開してすぐに安定して置ける点も合わせて担ぎでのラウンドに適したモデルとなっています。
スタンド型キャディバッグのメリットは、軽量でコンパクトなモデルが多いということがまず挙げられます。モデルによっては2kgを切るような超軽量モデルもあり、非力な女性や年配の人にも、重たいカートタイプに比べればはるかに持ち運びはしやすいはずです。
またコンパクトということは、自動車のラゲッジスペースへ積む際などもスペース効率がいいので、同じスペースならカートタイプに比べると積める本数が多かったり、空いたスペースにボストンバッグやシューズケースなどを入れる余裕が生まれたりします。
自宅での保管でも壁に立てかけておくなどの際は、スペースをそれほど取らずに済みます(ただし、スタンド型キャディバッグは自立性能が高くないモデルが多いので、立てかけておく必要があります)。
また、練習場などでは、斜めに立てることができるスペースがあるようでしたら、そうすることでクラブが取り出しやすくなるのもスタンド型キャディバッグのメリットと言えるでしょう。
スタンド型キャディバッグの気になる点としては、モデルによっては、口枠の口径が小さくクラブが取り出しにくかったりしまいにくかったりしたり、ポケットなど収納の数や容量が小さかったりします。
また、生地や素材自体も薄かったり、フレームやスタンドが華奢だったりと頑丈さという意味では、使用状況によっては心許ない、気を遣うといった場合も出てきます。
スタンドタイプだけというわけではないのですが、宅配便や飛行機の機内預けで、入れていたクラブに傷が付いた、折れた、という人もいたりします。
フードも薄い簡易的なタイプが多いので、クラブヘッドの保護としてはあまりアテにしないようにしましょう。クラブヘッドカバーはしっかりと付けておきたいモデルです。
スタンド型キャディバッグというと、海外のパブリックコースでのセルフプレーや、ゴルフ部の学生が使うもの、というイメージが強かったのですが、最近では、オシャレなモデルも多く、ファッションに関心を持つスマートなゴルファーが持つというイメージも強くなっています。
キャディバッグの選び方【口径/口枠分割/長さ/ポケット・収納/重量】
14本フルセットを収納するなら口径サイズは8.5〜9.5インチを選ぶ
オジオ GROM スタンドキャディバッグ
クラブを入れる口の口径は、もちろん大きい方がクラブの出し入れはしやすいです。ただしその分スペースは取ります。14本を収納したいのなら、現代では8.5〜9.5インチが一般的と言えます。
7.5インチ以下のモデルもありますが、フルセットを入れるにはちょっと厳しいので、10本程度を使っている人や、フルセットを使用することの少ない女性などにお勧めのサイズといえるでしょう。
口枠の分割数は出し入れのしやすさで選ぶ
Titleist(タイトリスト)パフォーマンススポーツ キャディバッグ
クラブを入れる口は、口枠でいくつかの区画に分割されています。分割数は3〜15まであります、主流は4〜6でしょう。
分割が少ないモデルは、まとめてクラブを出し入れしやすい(グリーン周りでウェッジをまとめて取り出したり、ホールアウト後にまとめてしまうなど)のですが、キャディバッグの中で絡みやすいので、次に出すときに出しにくかったり他のクラブも一緒に出てしまうこともあります。
反対に分割が多いモデルは、出すときはどこに何があるか分かりやすいのですが、しまうときにまとめてしまえず、1本1本入れなければならないので少し時間が掛かったりします。
以前は、14分割はキャディさん泣かせと言われてきましたが、そもそもセルフで回ることが多い人にはそこは関係ないですし、また最近では昔ほど入れにくくない14分割もあるというキャディさんの意見も聞こえています。
ちなみに、余談ですが、打った後や、ホールアウトした後は、すぐにキャディバッグにクラブをしまわず、クラブを持ったままカートに乗って、次打点や次のホールに付いてからクラブをしまったほうが、後続の組を待たせる時間が少なくなり、スムーズなラウンドとなります。
分割数の選択は、ドライバーやウッドとユーティリティ類、長めのアイアン、ミドルからショートアイアン、ウェッジ類程度で分割したいのなら4分割あれば大丈夫でしょう。
さらに細かく分類したいのなら、それに合わせて分割を多めで考えるといいでしょう(パターやドライバー専用の口枠のあるモデルもあります)。
キャディバッグの長さ対応は収納するドライバーの長さを参考にする
キャディバッグ選びでは、どのぐらいの長さまで入れることができるかもチェックしたいポイントです。46インチ以上の長尺ドライバーを使っている人は、47インチ対応モデルを選びましょう。
ただし常に車移動などでフードを付けることがない人はここは気にする点ではないでしょう。プロのトーナメントを見ているとお分かりの通り、雨天以外では、誰もフードを付けてはいません(頻繁にクラブを出し入れするのですからあたりまえですが)。
なので、キャディバッグにフードを付けずに使用すると、ちょっとプロや通っぽく見られたりします(さらにクラブを拭くためのタオルやグローブなども付けるとより一層それっぽいかも)。
キャディバッグとヘッドカバーのデザインが揃えられているモデルもあり、そういった際もフードなしのほうが強調できるでしょう。
ポケットや収納が十分なキャディバッグを選ぼう
ミズノ ライトスタイル ST LIGHT キャディバッグ
キャディバッグには、たいていポケットや収納が装備されています。ゴルフボールやティー、マーカーといった小物からレインウェアや防寒・防暑グッズなどを入れたり、ラウンドに必要なものを収納出来ます。
最近では、スマホやカメラを入れるための内面にクッション素材が貼られていたり、防水だったりするポケットや、ペットボトルなどのドリンクを入れるための保温機能のあるポケットが付いているモデルもあります。
また、ボールなどを入れておくポケットでは、ジッパーではなく、マグネットでの開閉となっているモデルもあります。こういったポケットは開け閉めがしやすいので、ボールを頻繁に出すときには便利です。
キャディバッグを選択する際は、自分がどういったものを入れる可能性があるかをよく考えましょう。
移動や保管などの際、シューズなどを入れたりしたい人は、収納出来る十分な大きさのポケットがあるかどうかをチェックしましょう。
キャディバッグの重さは超軽量モデルから重量級モデルまで様々
キャディバッグには、1kg台の超軽量モデルから6kg以上になる重量級のモデルまで様々なモデルがあります。現在の主流は、カートタイプでは3〜4kg程度、スタンドタイプでは2kg〜3kg程度です。
キャディバッグ単体を持った時はそこまで重さを感じないかもしれませんが、使用する際はもちろんクラブを入れるのでその重量が加算されます。
ドライバーは300g以上、アイアンはスチールシャフトといった重たいクラブを14本揃えるとそれだけで6kg程度になり、さらにキャディバッグのポケットや収納にいろいろなラウンド用品などを入れるとその重さも加算され合計10数kgとなることも。
移動のことを考えると軽いに越したことはありませんが、頑丈さや保護性といった面ではやはりフレームや外皮など素材をしっかりさせた重量のあるモデルに分がありますので、一概に軽ければ良いというわけではありません。
いつも自動車で余裕を持って積むことが出来るのであれば、軽いモデルでも問題ないでしょうし、ギシギシに詰めこんだり飛行機や宅配便で送ることの多い人は、ある程度頑丈な重量のあるモデルを選んだ方が良いでしょう。
キャディバッグの選び方【その他の装備等】
●Dリング
カラビナを付けて、グローブホルダーや、レーザー距離計などを付けたりする人は、外側にDリングが付いているかどうかも確認しましょう。
●傘入れ・傘ホルダー
最近ではカートに備えられているので、そこまで必要ないかもしれないが、自分用の傘を使いたい場合は、傘を収納できるスペースがあるかどうかをチェックしましょう。
●ハンドル装備
口枠周辺の手で持てるハンドルがあるモデルは、キャディバッグを立てたまま持てるので、ちょっとした移動には実は便利です。
●ショルダーベルト
カートバッグの場合、ショルダーベルトが、手持ちハンドルと反対面に付いているモデルもあります。
このモデルはカートにキャディバッグを載せたとき、上面にショルダーベルトが来ないので、スッキリとしてポケットなどを使いやすいメリットがあります。
反面、担ぐときは、上面のポケット類が下になってしまうので、ポケットを開けっ放しにしていたりするとモノが落ちたりすることがあるので気をつけましょう。
●素材の種類
キャディバッグの素材には、ポリウレタン、合皮、エナメル、ポリエステル、ファブリックなど様々なタイプがあります。
ポリウレタンや合皮、エナメルなどは汚れがついても拭き取りやすく、耐衝撃性もありますが、重量は重くなりがちです。ポリエステルやファブリックは軽量ですが、耐衝撃性はそこまでではありません。
また、最近では、ファブリックでも強度の非常に高いコーディラや防水生地のものもあります。
収納や持ち運びのしやすいキャディバッグを選ぼう
キャディバッグは、まずは使い勝手が大事なのですが、最近では、ファッションと同じく持つ人のセンスが反映されるアイテムとなっています。
オシャレに見られたい人や自分の個性を主張したい人は、見た目にも拘って、ぜひファッションなどと合わせたトータルコーディネートをしてみてください。
また、最初の1本としておすすめなのは、ある程度頑丈でしかも軽い軽量カートタイプか、スタンドタイプでは比較的重量のある素材に厚みのあるモデルです。
そして、経験を積んでいくうちに、自分の求める性能や機能、ゴルフスタイルにあったモデルを選べるようになるはずでしょう。
それでも、すべての要素を満たすというのは難しいでしょうから、いくつかモデルを用意して状況などに合わせて使用するのが理想的です。