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ヨネックスEZONE GTドライバーを野村タケオが試打レビュー!

CNC縦ミーリングってなんだ!?

2020/03/28 ゴルフサプリ編集部

野村タケオのゴルフ実験室タイトル画像

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。

ゴルフクラブの新製品が続々と発表されていますが、みなさんはどのメーカーのクラブに興味があるでしょうか?

やはりプロゴルファーが使っているクラブというのはどうしても気になるものですが、プロが使っている=アマチュアにも良い!とはならないもの。プロが求めるものとアマチュアが求めるものってのは違ってくることも多いんです。

なので出来ればいろんなメーカーのクラブを打ってみるってことが大事なんですね。あまり期待していなかったクラブが、打ってみたら予想以上に良いってこともありますからね。

ってことで、あまりメジャーとは言えない(ごめんなさい)ヨネックスゴルフのEZONE GTドライバーを打ってみました!

撮影/野村タケオ

ヨネックスさんには個人的にはかなりいいイメージがありまして、学生時代にバドミントンをやっていたときにはラケットもウェアもヨネックスを愛用していました。

ゴルフクラブも20年ほど前にサイバースター3000というドライバーを使っていましたが、それ以来使ったことがない。

さっき失礼ながら「あまりメジャーとは言えない」と書きましたが、実は地味ながらずっと良いクラブを作り続けているんですよ。
特にここ最近はアイアンの評価が高く、EZONE CBシリーズは契約外ながら池田勇太プロや宮里優作プロが使っています。

ヨネックスといえばカーボンに関するノウハウはかなり持っていますから、そのあたりの強みはあると思いますし、日本製ということで精度に関してもかなり評価は高い。

EZONE GTってどんなドライバー?

ヨネックスEZONE CBのヘッドアップ写真

今回のEZONE GTドライバーですが、もちろん日本製。InCORE Groove(インコアグルーブ)テクノロジーという技術で飛距離性能をアップしています。

具体的にはまずカーボンクラウン。クラウンの裏側に溝を配し、インパクト時にたわんだクラウンが飛球線方向に弾き返すらしい。
いままでのクラウンでは飛球線方向以外にも力が分散してしまっていたんですが、これが一方向に弾き返すのでボールの直進力がアップするそうです。

次にソール部分の溝。前作では外側にあった溝をヘッド内部に移動し、2つの溝に分けたことで今までと同等の反発性能を達成。その分フェース寄りにあった重量をヘッド後方に移動し、スウィートエリアの拡大に成功しています。

そして最後にフェース裏に配された2本の縦溝。この溝のおかげでオフセンターヒット時にもフェーズが十分にたわみ、センターヒット時に近い反発を実現しています。

外から見ただけではとてもオーソドックスなヘッドなのですが、実は内部の最適な場所に溝を設けることで反発を高め、飛距離性能をアップしているということなんですな。

CNC縦ミーリングでボールの回転軸が傾かない!

さっき書いたように外からは見えない内部にいろいろと仕掛けがあるドライバーなのですが、実はフェース面にはパッと見ただけで「おや?」と思わせるような仕掛けがあります。

EZONE CBのヘッドアップ写真

まるで的のようにフェースセンターを中心に円が描かれていますね。ここが芯なのでここで打ってくださいということなのでしょうか?

そしてその円の中に細かくですが縦に線が入っているんです。これがCNC縦ミーリング。コンピュータ制御された精密CNCミーリングが縦方向に施されています。

これによりインパクト時に垂直方向にボールが動きやすくなりスピン軸が傾きにくくなり、結果としてボールは曲がりにくいということらしい。

EZONE CBフェース部分のアップ写真

ってことで、いろんな機能が搭載されているようですが、結局は打ってみないと分からないわけです。なのでコースに持ち込んで試打してきました!

本当にボールがねじれない!

EZONE CBの455と435のヘッドとボールの比較写真

今回テストしたのは455(455cc)と少し小さめの435(435cc)。シャフトはともに純正のNST002シャフトのS。これはシャフト重量が50gでヘッド装着時はクラブ重量が455で292g、435が293gとなっています。

両方のクラブを取っ替え引っ替えラウンドしましたが、まず感じたのは打感の良さ!柔らかめの打感で少しフェースにひっつくような感じを受けました。
そして打球音も少し控えめな低めの音で、あまり金属系の音はしません。このあたりは個人的にかなり好み。

そして弾道ですが、これが曲がらない!いや、曲がらないという表現よりも「ボールがねじれない」という表現がぴったりじゃないのかな。
とにかくロースピンの棒球が真っ直ぐに飛んでいく感じ。本当にボールの回転軸の傾きが少ないという感じで、トローンと飛んでいきます。

今まであまりこういう球のでるドライバーというのは打ったことがないですね。これがCNC縦ミーリングの効果なのでしょうか?飛距離性能に関しても十分に飛んでいます。

最近のドライバーの中でずば抜けて飛ぶかというとそういう訳ではないですが、十分に合格点の飛び。その上ボールが曲がらないわけですから、平均飛距離という点ではかなり飛ぶドライバーと言っていいんじゃないでしょうか。

なにより曲がりにくいということはスコアに直結するわけで、この日の試打ラウンドでも練習もせずいきなり使ったドライバーで(実はアイアンも全てヨネックスのEZONEでラウンドしていました)サクッとハーフ39が出ましたからね。
いやいやこれには本当に驚きました。

455と435、見た目は似てるが、けっこう弾道は違う!

EZONE CBのクラブロゴアップ写真

純正シャフトも切り返しからはしなやかにしなるものの、インパクトでしっかりと戻ってきて、気持ちよく弾いてくれます。しなり方が気持ちよくて、とても振りやすいシャフトでした。
個人的にはこのしなりかたであと8g~10gくらい重いシャフトがあれば嬉しいな~と。

455のヘッドは捕まりも程よくて、ボールも上がりやすい。とても優しく飛ばせるヘッドでした。435は多少ボールの打ち出しが低くなってボールの直進性が高くなりますね。

優しく捕まえて飛ばすのなら455、左を怖がらず強い弾道で飛ばしたいのなら435って感じかな。見た目はほぼ同じような形状で、構えたときはあまり違いを感じませんでした。
435はある程度ヘッドスピードがある人向けのような気がします。

EZONE CBのクラウン部分アップ写真

デザイン面ですが、クラウン部分がマットブラックになっていて、ヘッド後方部になるに従いグラデーションでカーボンの網目が見えてきます。これがなんともカッコ良い。

ただ、フェース部分のデザインはちょっとどうかなと思います。僕はあまり気にならないのですが、日本人ってフェースにこういうデザインがあると気になるとか言って敬遠する人が多いんですよね。構えたときには見えないんだけどね・・・。

せっかくの良いドライバーもこのデザインだけで手に取ってもらえないってことも考えられるので、このあたりはもう少しオーソドックスなデザインでも良かったのではないかと。

これは一度試打してみる価値あり!

今回ガッツリとコースで試打させてもらいましたが、とにかく球がねじれないことに驚きました。

途中からはもう狙った方向にしか飛ばない感じがして、自信を持って打てましたからね。そうなってくるとなおさらボールって曲がらないのでどんどん良いショットが打てるもんです。

これはかなり魅力的なドライバーですね。あまり宣伝とかされていないので、なかなかヨネックスのドライバーのことを知る機会がないかもしれませんが、ぜひ一度試打してみることをオススメします。

僕は予想以上に気に入ってしまい困っています(笑)本命の女の子が来る合コンに行ったら、その子の友達がめっちゃ良い子で困ったって感じでしょうか(違うか?)

このドライバーでめちゃいいスコアを出して、同伴のゴルファーから「ドライバー調子いいですね~。え?ヨネックスのドライバーなんですか!?」って言われるのって楽しいだろうな~などと妄想している僕なのです。

(取材・文)ゴルフバカイラストレーター野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン

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