PINGのパターフィッティングを野村タケオが受けてきた【動画あり】
ここ数年、PINGのクラブを使っている選手がツアーで活躍しています。特に日本の女子ツアーでは賞金女王の鈴木愛プロ、全英女子オープンに勝った渋野日向子プロと、PING契約の選手二人が賞金ランキングでワンツーフィニッシュを収めています。
僕の記憶では、10年ほど前まではPINGのドライバーやアイアンを使っているアマチュアというのは少数派だったと思うのですが、今では4人でラウンドしたら1人くらいはドライバーやアイアンなど、何かしらPINGのクラブがバッグに入っていると言っても言い過ぎじゃないくらい、使用者が増えている印象です。
しかしですよ、そんな大人気のPINGですが、やっぱPINGといえばパターです!だってパターから始まっているメーカーですから!ってことで、今回はゴルフバカイラストレーターの野村タケオがPINGのフィッティングスタジオでパターフィッティングを受けてきました!
撮影/野村タケオ
まずはパターの長さを決めていきましょう!
簡単なパットの傾向などの話をしながら、パターの長さを決めます。長さを自由に変えられるパターを使って、自分のアドレスでちょうど良いくらいの長さにしてみて、数球パッティングをしてみます。
念のためちょっと長さを変えてみたりして試します。今使っているクラブが何インチとか、そういうことはあまり関係なく、とりあえずパットしてみて気持ちよく振れる長さを見つけます。
僕の場合は普段使っているパターよりも少しだけ長いものになりました。これは少し意外でしたね。
iPINGでストロークタイプなどを調べてヘッドを決めていきます!
次にiPINGというアプリを使って僕のストロークタイプを調べます。アプリのインストールされたiPhoneをパターのシャフトに取り付けて5球パットします。たったこれだけで僕のストロークタイプやインパクト時のフェース角、ストロークのテンポなどが分っちゃうんです。
まずはフェースの開閉角度を確認します。ストロークのトップの位置から、インパクトまででどのくらいフェースが開閉しているかというのが、フェースの開閉角度です。
PINGのタイプ分けとしては、ほとんど開閉がなくストレートにフェースが動く「ストレートタイプ」、弧を描いてフェースが開閉する「アークタイプ」、その2つの中間で軽く開閉する「セミアークタイプ」。僕の場合は少し開閉を使うセミアークタイプということが分かりました。
PINGでは、このストロークタイプによって最適なモデルが分かるように、パターのシャフトにストロークタイプがわかるようなシールが貼られています。自分のタイプに合うパターがひと目で分かるようになっているんですね。
次にストロープタイプです。速いテンポでストロークするのか、遅いのかってことですね。一般的にテンポが速い人は小さめのヘッドとか軽めのヘッドが合うということで、逆にテンポが遅い人は大きめのヘッドとか重めのヘッドが合うと言われています。
僕はほんの少し遅めのテンポらしいのですが、実際に打ってみてどのくらいのヘッドの大きさや重さのが合うのかを決めていきます。やはり、この辺りは診断結果だけではなく、感覚の部分も大事にしてくれるんですね。試すパターは、僕のストロークタイプに合うセミアークタイプのパターです。
ロングパットやショートパットをPINGタイプ、ハーフマレットタイプ、マレットタイプの3種類で打ち比べてみます。その中から気持ちよく打てて、自分の感覚に合うものを選びます。僕の場合はハーフマレットが一番良かったのでハーフマレットに決定。
そして、感覚的な部分でさらに絞り込んでいきます。樹脂系のインサートのあるモデルとステンレス削り出しのモデルを打ち比べました。
僕はどちらかというとしっかりした打感で、コツッと音がするものが好みで距離感も出しやすいので、ステンレス削り出しのものが気に入りました。
ここでヘッドのカラーとかも選んじゃいます。意外とカラーで見た目との印象とか変わるんですよね。
ライ角とロフト角も決めるんです!
実はさっきのiPINGでの測定の時に、インパクト時のライ角とロフト角も測定していたんです! 凄いね。ライ角が合っていないとインパクト後にボールが左右に散らばったりするんですよね。
僕は少しトゥ側が浮いた状態でインパクトしていたので、少しフラットに調整したほうが良いようです。
PINGのアイアンはライ角ごとにカラーが決まっているのですが、パターのライ角にもカラーが割り当てられていて、僕は2度フラットのオレンジが良いようです。
面白いもので、僕はアイアンはアップライトなのですがパターはフラットになりました。やっぱアイアンとパターっていうのは全く別物なんですね。
そしてロフト角ですが、PINGでは最適なインパクトロフトは3度と考えているということで、標準モデルはロフト3度となっています。
実際のインパクト時に何度でヒットしているかによって、インパクトロフトが3度になるようにロフト角を調整するわけです。
僕の場合はほんの少しだけハンドレイトでインパクトしていましたが、ほぼ問題ないようなので、ロフト角はそのまま。
これ以上ハンドレイトになるとロフトを立てないといけないし、ハンドファーストが強いインパクトの人の場合は、少しロフトを寝かせないといけません。
まだまだフィッティングは続きますよ〜!
最後はグリップを選びます。最近は本当にいろいろなグリップがあるので、けっこう悩むところですよね。とりあえずいろいろなグリップを試打してみます。
最近流行りの少し太いモデルも悪くなかったのですが、どちらかというとオーソドックスなものが僕は好きなので、ピストル型っぽいものを選びました。コード入りもあったのですが、柔らかめが好きなのでコード無しで。
ここまでやって、やっとパターフィッティングが終了です。正直ここまで細かく計測してやるとは思っていませんでした。さすがにパターフィッティングを何十年もやってきたメーカーだな〜という感じです。
しかし計測した数値だけに頼らず、感性の部分もしっかりと取り入れてくれる部分はとてもありがたいな〜と思います。
パターというのはラウンド中に一番使うクラブですから、フィッティングして最適なモデルを選んだり、調整してもらったりすることはとても大事なんじゃないでしょうか。
PINGのフィッティングは予約制となっておりますので、PINGのウェブサイトでフィッティングのできる場所や空き状況を確認して、予約をしてから行くようにしてください。
パターフィッティングの動画もアップしましたので、ぜひご覧ください。ドライバーフィッティング、アイアンフィッティングの動画もアップしておりますので、チェックしてみてくださいね〜。
(取材・文)ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ
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