アイアンもドライバーもスイングを変えないでシンプルに打つ!!
吉本舞の“ゴルフ上達の近道”を教えちゃいます! 第12回

ゴルフがあっという間にうまくなれるコツを、吉本舞がわかりやすくレッスンするシリーズ。今回のテーマはドライバーとアイアンの打ち方がどう変わるかについてのお話。「多くのゴルファーはクラブが変わるとスイングも変わると思い込んでいますが、それではゴルフを複雑にしてしまいますよ」と吉本はいう。
クラブによってボールの位置が変化するだけで、スイングは一緒でいい
アイアンとドライバーのスイングは別物と考えるとゴルフが難しくなる
アイアンはダウンブローに打つのが基本です。クラブヘッドがスイング軌道の最下点に達する手前でボールをヒットし、結果としてボールの先のターフが取れます。スイング軌道の最下点がボールよりも手前になるとダフリやトップなどのミスが生じてしまうことは理解して頂けたことと思います。では、ドライバーはアッパーブローに打てばいいのか? というとYESでもあり、NOでもあるんです。
7番アイアンの場合、ボールの位置はスタンスの中央か、やや左寄りとなります。そしてドライバーは左カカト内側の延長線上にボールをセットします。5番ウッドではドライバーと7番アイアンの中間付近です。持つクラブによってボールの位置が変わりますし、長いクラブほどスタンスの幅も少し広くしていきますが、両手を左モモのツケ根の前にセットするのは共通。スイング自体は7番アイアンも5番ウッドもドライバーも変わらないんです。むしろ意識的にスイングを変える必要がないというのが的確な表現といえます。




ドライバーは「ハンドファーストのアッパーブロー」が大正解
ドライバーの場合、ボールの位置が左足の前に近いですし、ティアップもしていますから、スイング軌道の最下点がボールの手前側となります。アイアンでダウンブローに打つのと同じスイングをしても、ボールの位置が左なら自然にアッパーブローにとらえられるのです。「ドライバーはアッパーブローに打たなくちゃ」なんて考えていては、ボールを下からあおるように打ってしまいます。インパクトで右足体重になり、カラダの左サイドが伸びてしまう人はアッパーブローを意識しすぎるのが原因です。
ボールの位置でインパクトのポジションは変わるけれども、スイングは何も変えなくていいと思えばゴルフがとてもシンプルになります。これによって7番アイアンはダウンブロー、ドライバーはアッパーブロー、そして5番ウッドはほぼレベルブローにとらえられると考えてください。
ただしインパクトはハンドファーストと左足体重が大原則。7番アイアンは特にハンドファーストにとらえる感覚が強いのですが、ドライバーだってハンドファースト。ドライバーのインパクトを正確にいえば、「ハンドファーストのアッパーブロー」なんです。下からすくい上げてハンドレートのインパクトになるとボールにパワーが十分に伝わらず、飛距離が伸びません。同じアッパーブローでもハンドファーストはOK、ハンドレートはNGということです。
5番などのフェアウェイウッドのショットでは、7番アイアンよりもボールを少し左に置くだけで、7番アイアンの延長のつもりでスイングしましょう。ボールを上から打ち込みすぎるとフェースがかぶりやすく、ボールが上がりにくくなります。それを嫌がってボールを上げようとしてはスイング軌道の最下点がボールの手前となり、ダフリやトップが生じやすい。どちらかといえばすくい打ちになる人が多いので、フェアウェイウッドでもボールの先のターフを薄く取るくらいの気持ちでスイングするのがいいと思います。






最後に動画でチェック
ボールを左カカト内側の延長線上にセットすれば、自然とアッパーブローにとらえられる。スイング自体は7番アイアンのショットとほぼ一緒。
※動画はBGMが流れますので音量にご注意ください。

吉本 舞
よしもと・まい/佐賀県出身。USLPGA Teaching&club Professionalの資格を取得。ゴルフの楽しさを多くの方に伝えたく、敏腕カリスマコーチ森守洋に師事。現在は東京ゴルフスタジオ(三鷹市)で多くのアマチュアをレッスン。一人一人の悩みに寄り添い、丁寧でわかりやすい指導で大人気。Instagramにてゴルフレッスンやゴルフウェアコーディネートなど更新中。@maiyoshimoto_
取材・文/三代 崇
写真/富士渓和春
協力/武蔵丘ゴルフコース
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