ブリヂストンTOUR B Xドライバーを野村タケオが試打レビュー!
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。
今シーズンのプロトーナメントはコロナ禍でかなり試合数が減ってしまいました。特に男子ツアーは本当に寂しいものでした。やっぱね、試合がないとギア好きな僕としては、プロがどんなクラブを使ってるかとかってのが伝わってこなくて寂しいわけ。
特に新製品をどのくらいプロがすぐに使い始めてるかってのは気になるんですよ。だってプロがすぐに新しいクラブにチェンジするってことは、よっぽどそのクラブを気に入ってるってことですからね。特にギアにうるさい選手が変えたってなると、もう気になって仕方ないわけ。
そんな僕が気になる選手の一人が宮里優作プロ。その優作プロがブリヂストンの新しいTOUR B Xドライバーを使ってるっていうじゃないですか!しかもめちゃ飛ばしてるとか!こりゃ打たなきゃならんってことで、さっそくお借りしてコースで試しました!
撮影/野村タケオ
ブリヂストン TOUR B Xドライバーの特徴
ヘッドのクラウン部分に復元力が高く、ねじれないハニカムストリングを搭載し、インパクトの瞬間にクラウンのたわみが大きくなり、飛びのパワーが増大します。
クラウン部分のたわみはフェース方向からの力には大きくたわむように作られていますが、トウ・ヒール方向には剛性が高く、たわみが少ないために、打ち出されたボールはねじれることなく高初速で高打ち出しの弾道となるわけです。
これがハニカムストリング。たわませてみるとフェースからヘッド後方部に向けてはたわみが大きいですが、トウ・ヒール方向はしっかりとしていてたわみが少ないです。
ソールにある赤いポッチはサスペンションコアと呼ばれ、フェースセンターに近い一点を支えることで高初速エリアを拡大し、多少ミスヒットしても飛距離が落ちません。
ヘッドの後方部分にはアジャスタブルカートリッジ2.0という可変式の弾道調整機能がついており、5つのウェイトポジションで自分のスイングに合わせて思い通りの弾道調整が可能となっています。
ブリヂストン TOUR B Xドライバーをコースで打ってみました!
まず構えてみると、あまり大き過ぎず、きれいな形状のヘッドなので構えやすいです。シャフトは純正のTOUR AD TX3-5のフレックスS。Sで57gの中調子シャフトで、振ってみるとクセがなくて重量的にも僕はちょうどいい感じでした。
さて、コースで打ってみましたが、まず第一印象は打感と打音が良い!ちょっと低めの打音で、少し柔らかい打感ながら弾き感もあります。
ただ、球離れは少し遅めのように感じました。捕まりは特に良くはないですが、ほどほどに捕まる感じだし、捕まえに行けば捕まえることはできそう。ある程度そう探しやすいヘッドだと思います。
打ち出しの高さはまあまあ。特に上がりやすいヘッドでは無いと思うので、もともと球が低い人は10.5度を選んだほうが良さそう。
僕が打つとほぼストレートか軽いフェードという感じでした。飛距離性能も十分だと思いますが、めちゃ飛びヘッドと言う感じはしなかったです。
しかし本当に球がねじれず、かなり安定した球が打てるという印象で、ラウンド中はほぼフェアウェイか、曲がったとしてちょいラフくらいには止まってくれる感じ。本当に安心してティショットできました。なので一発の飛距離を求めるというより、平均飛距離は確実に伸びるドライバーじゃないでしょうか。
こういう安定した球の出るドライバーは確実にスコアに好影響を与えると思いますね。
ブリヂストンTOUR B Xドライバーはどんな人におすすめ?
やはり初級者向けというよりは、中級者から上級者向けじゃないでしょうか。
ヘッドスピードも43m/sくらいはあったほうがこのドライバーの良さを引き出せると思います。直進性が高いので、ヘッドスピードの速い人がしっかりと振ってやればかなり飛距離もかせげそうです。ロフトに関しては9.5度はまあまあハードなんではないかと。
シャフトも一般的な男性ゴルファーであれば純正シャフトがちょうど振りやすいと思います。この純正シャフトはけっこういい感じだと思います。
最近流行りの慣性モーメントがかなり大きいドライバーが上手く打てない人には、このドライバーは少し扱いやすいかもしれません。一度試してみる価値アリですぞ。
TOUR B X ドライバー スペック
クラブ名 | ブリヂストン TOUR B X ドライバー |
---|---|
長さ | ●TOUR AD TX3-5 45.25インチ ●Diamana TB60・Speeder 661 EVOLUTION VII 45インチ |
重量/バランス | ●TOUR AD TX3-5 S:約305g/D3 SR:約303g/D3 ●Diamana TB60 S:約310g/D3 ●Speeder 661 EVOLUTION VII S:約312g/D3 |
ロフト角 | 9.5度、10.5度 |
ライ角 | 57度 |
ヘッド素材 | ボディ:Ti811チタン合金、ステンレスウエイトロストワックス精密鋳造 フェース:6AL-4Vチタン合金 プレス加工、CNCミーリング、レーザー加工 クラウン:CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)熱圧成形、ステンレス |
ヘッド体積 | 460㎤ |
シャフト | TOUR AD TX3-5(S、SR) Diamana TB60(S) Speeder 661 EVOLUTION VII(S) ほかカスタムあり |
価格 | ●TOUR AD TX3-5 75,000円+税 ●Diamana TB60/Speeder 661 EVOLUTION VII 90,000円+税 価格詳細 > ブリヂストン TOUR B X ドライバー公式カタログ |
【おまけ】ブリヂストンTOUR B X-F フェアウェイウッド
実はフェアウェイウッドもコースで試したのですが、これが僕的にはかなりお気に入り。
最近のめちゃ飛びフェアウェイウッドと少し違って、適度にスピンが入って落ち着いた球筋で飛んでいきます。
めちゃ飛びフェアウィウッドってちょっとコントロールしにくいじゃないっすか。このフェアウェイウッドはどっかにすっ飛んでいっちゃう感じがなくて、安心して打てます。ボールもけっこう上がりやすい。
でもね、じゃあ飛距離が出ないのかって言うと、そんなこともなくて、けっこう飛距離性能が高くて驚きました。
フェアウェイウッドにもドライバーと同じくハニカムストリングやサスペンションコアといったテクノロジーが採用されているので、ミスヒットにも強くねじれない球が打てるようになってるんですね。
フェアウェイウッドで球が上がらないとか、どこに飛んでいくか分からないって人は、このTOUR B Xのフェアウェイウッドを一度試してみるといいかもよ。
TOUR B X-F フェアウェイウッド スペック
クラブ名 | ブリヂストン TOUR B X-F フェアウェイウッド |
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長さ | 3W/43インチ 5W/42.5インチ |
重量/バランス | ●TOUR AD TX3-5 3W S:約314g/D2 SR:約312g/D2 5W S:約318g/D2 SR:約316g/D2 ●Diamana TB60 3W S:約319g/D3 5W S:約323g/D3 ●Speeder 661 EVOLUTION VII 3W S:約321g/D3 5W S:約325g/D3 |
ロフト角 | 3W/15度 5W/18度 |
ライ角 | 3W/57度 5W/57.5度 |
ヘッド素材 | ボディ・フェース:ハイパー マレージング鋼AM355ロストワックス精密鋳造、レーザー加工 クラウン:CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)熱圧成形、ステンレス |
ヘッド体積 | 3W/170㎤ 5W/143㎤ |
シャフト | TOUR AD TX3-5(S、SR) Diamana TB60(S) Speeder 661 EVOLUTION VII(S) |
価格 | ●TOUR AD TX3-5 1本:40,000円+税 ●Diamana TB60/Speeder 661 EVOLUTION VII 1本:55,00円+税 価格詳細 > ブリヂストン TOUR B X-F フェアウェイウッド公式カタログ |
<取材・文>ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ