ボギーの“原因”はどこにある? 7番アイアンの距離で見抜くスコア停滞の正体
今野一哉の『ゴルフあるある』解決ディスカッション【36】
ドライバーは安定してきたのに、なぜかスコアが伸びない。原因は2打目か、それともアプローチやパッティングか。多くのアマチュアが抱えるこの悩みに、今野一哉プロが提示したのは「7番アイアン」という明確な基準だった。あなたのボギーの責任は、いったいどこにあるのか?
7番アイアンが“分岐点”になる理由
サプリ ドライバーは安定してきたんですけど、まだ素ダボを打ったりもしていて。原因が2打目なのか、グリーン周りなのか悩んでいます。まずは2打目の精度を上げるべきか、それともアプローチやパターに時間をかけるべきか、どちらがいいのでしょうか?
今野 その判断基準になるのが「ドライバー+7番アイアン」なんですよ。実はグリーンオン率が大きく分かれるのが7番アイアンなんです。
サプリ 7番アイアンですか?
今野 はい。アマチュアが平均的にグリーンに乗せられる距離は、だいたいキャリーで140ヤード前後。ヘッドスピード40m/sくらいなら、ロフト30度の7番でキャリー140、トータル150ヤードが目安ですね。一方、アメリカPGAツアーの選手だと190ヤード前後。どちらも“7番アイアン”なんです。
サプリ 同じ番手でも距離が全然違いますね。
今野 そう。でも大事なのは番手そのものじゃなくて、“7番以内で打てる距離かどうか”なんです。2打目が7番以内なら、パーオン率を上げる練習は現実的に成果が出ます。逆に6番や5番、ユーティリティでグリーンを狙う距離が残るなら、いくら練習してもオン率を上げることはできても、劇的には上がりません。
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6番以上が残るなら、主戦場はアプローチ
サプリ ということは、長い番手が残る人はアプローチを磨くべき?
今野 そうです。7番より長い番手が残る領域は、アプローチが来る確率が高いフィールド。だったらアプローチを軸にした練習をしたほうが合理的です。
昔、地元の上手いおじさんに言われたんですよ。
「ピッチングで100%、9番で90%、8番で80%、7番で70%乗せろ。5番は50%でいい」って。
7番くらいまでは精度を上げられる。でもそれ以上は限界値に近い、ということなんです。
サプリ 確かに、6番や5番で半分以上乗せるのは難しいですね。
今野 だから責任の所在を整理することが大事なんです。
・7番以内なのに乗らない → セカンドの責任
・7番以上が残る → ドライバーの距離、もしくは戦略の責任
・寄せが60cm以内に寄らない → アプローチの責任
・60cmを外す → パッティングの責任
自分の中で「ここまでできなかったら、ここが原因」と線を引いておく。そうすれば迷いは減ります。
サプリ なるほど。ボギーの原因探しができるわけですね。
今野 そうです。闇雲に全部練習するのではなく、自分の“7番基準”を作ること。それがスコアアップへの近道ですよ。
サプリ 今日ははっきりしました。まず自分の7番アイアンの距離とオン率を確認します。ありがとうございました!
今野 ぜひやってみてください。スコアの景色が変わりますよ。
今野一哉(こんの・かずや)
JGTOツアープレーヤー。18GOLFプロデュース / キッズゴルフ代表。アマチュアゴルファーの指導やジュニアゴルファーの育成に力を注ぎながら、各ゴルフメディアで活躍中。蝶ネクタイスタイルはゴルファーへ「サービスし、尽くす」と言う意味を表す。
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