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2020〜2021最新ドライバーカタログ15機種|分析&試打評価

2020-2021 NEW DRIVER CATALOG[2/2]

2021/01/23 ゴルフサプリ編集部

メーカー各社から2021NEWモデルドライバーが発表された。そこでNEWモデル15機種を集め、それぞれがどのような打ち味なのか?どのようなゴルファーに合うのかを試打と計測で分析。2021年あなたのエースドライバーはどれだ。

GOLF TODAY本誌 No.583 81,86〜93ページより

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[データ分析結果]軸周りMOIと重心角の組み合わせで5つのタイプに分かれる

タイトリストTsi2・Tsi3[アクシネット ジャパン]アベレージゴルファーが普通に使えるやさしさをプラス

NEWモデルは「2」と「3」の差がより明確になった

前作のTS2は球のつかまりを重視、TS3は操作性重視の特性でしたが、モデルチェンジで大きく変わりました、Tsi2は重心角と軸周りMOIが大幅にUPしてオートマチックなタイプに変身。Tsi3も重心角と軸周りMOIがUP。操作性重視から、直進性重視に変身しています。

基本的には、プロが使用することを前提に開発しているはずですが、重心角と軸周りMOIの数値は、アベレージゴルファー向けクラブと変わらないものになっています。

フェースに新しいチタン素材「ATI425チタン」を採用。ボール初速を高め平均飛距離をUP。
Tsi3には、ヘッド後方に可変ウェイトを搭載。球のつかまりを最適化して高精度なショットを生みだす。

タイトリストTsi2

SPEC
●ロフト/9°、10° ●シャフト/TSP110 50(SR、S、Tour S)、TSP322 55(S、Tour S)、他 ●価格/7万5000円+税~
上がりやすさとつかまりがUP
フェースの上がたわむ感じで打ち出しが高く、かつ、ロースピンになります。前作よりフェース下部のヒットに強くなり、反発も上がってフェース初速が上がる感じです。アマチュアが普通に使えるやさしさですね。(高橋)

ヘッドの直進性が高く、スイートエリアもすごく広いので、オートマチックにラクに打てますね。(畠山)
弾きが強いので飛距離が出ます。球のつかまりもちょうどいいので、持ち球(フェード)で飛ばせます。(久保)

タイトリストTsi3

SPEC
●ロフト/9°、10° ●シャフト/TSP110 50(SR、S、Tour S)、TSP322 55(S、Tour S)、他 ●価格/7万5000円+税~
アスリート好みの顔とニュートラルな性格
洋ナシ系の形状でフェース向きはストレート。アスリート好みの顔付きです。球のつぶれ感はあるのに初速が出て飛距離も出ます。その他はすべてニュートラルなので、プレーヤーが振った通りの球が出ます。(高橋)

ヘッドの操作性がよく、球を左右に曲げやすい反面、ミスすれば曲がる。Tsi2の方が安心ですね。(畠山)
Tsi2より直進性が高く球の伸びを感じます。シャフトが少し硬かったので、フレックスが合えばいいかも。(久保)

マーベリックMAXFAST&ビッグバーサB21[キャロウェイゴルフ]重心角or返しやすさ自分に合ったつかまりで飛ばす

球のつかまりUPでより多くのゴルファーに対応

キャロウェイの売りは“ジェイルブレーク”とAIフェースによる高いボール初速と低スピンにありますが、フェース寄りに柱があるために、重心深度が浅くなりやすく、ヘッドの直進性は高いものの、球のつかまりは控えめの傾向でした。

しかし「マーベリックシリーズ」以降、重心角が大きいモデルも増え、特に「ビッグバーサ」は球のつかまり重視のCタイプとなっています。「マーベリックシリーズ」と合わせれば、ほぼすべてのタイプが揃いました。

すべてのモデルに同じテクノロジーを搭載

カーボンコンポジット、ジェイネルブレーク、AIフェースとキャロウェイはすべてのドライバーに同じテクノロジーを搭載。これまで課題としていた重心角の拡大も、ソールのカーボンコンポジットや、フェース素材の軽量化で解消しています。

ビッグバーサB21

SPEC
●ロフト/10.5° ●シャフト/スピーダー エボリューション for Callaway(R、SR、S) ●価格/7万7000円+税
シャフトとヘッドでスライスを抑制
フックフェースに加えて、切り返しでシャフトが大きくしなってインパクトゾーンではシャフトの逆しなりでフェースがターンし球をつかまえてくれます。プッシュスライスよりもカットスライスに合います。(高橋)

シャフトが凄く軟らかい。でも球はびっくりするほどつかまります。右に曲げようとしても曲がらない。(畠山)
スイートエリアが広い。オートマチックに球をつかまえてくれます。しなりを感じながら振りやすい。(久保)

マーベリックMAX FAST

SPEC
●ロフト/9.5°、10.5° ●シャフト/ディアマナ40 for Callaway Black(R、SR、S) ●価格/7万7000円+税
軽さでヘッドスピードが上がる振り遅れにくくなる!
軽いうえにシャフトのしなり感も抑えられているので、より一層軽く感じます。アップライトなライ角とシャフトの走りと軽さで振り遅れにくくプッシュスライスが出にくくなります。弾きで球の強さもあります。(高橋)

ヘッドの直進性が高く、弾きで飛びそうですが、私には軽すぎてタイミングが取りにくかった。(畠山)
シニアでも振りやすい軽さです。ヘッドの直進性が高く、球の曲がりが少なくスライスしにくい。(久保)

スリクソンZX5・ZX7[住友ゴム工業]直進性or操作性を選べるアスリート向けドライバー

やっと英樹が使ったことで人気上昇中!

ダンロップ契約プロのエース、松山英樹がZX5を使用したことで人気上昇中です。

タイプ分析によるクラブの性格としては、どちらも球のつかまりは控えめのアスリート好みのゾーンにありますが、ZX5はヘッドの直進性が高いストレートボールを打ちやすいタイプ。ZX7はヘッドの操作性を持たせて球筋をコントロールしやすいタイプになっています。どちらも、重心角は大きくないので、自分で球をつかまえられる人向けになります。

どちらのモデルにも「リバウンドフレーム」というテクノロジーが搭載されています。フェース近くの本体剛性をぐるっと一周最適化することでヘッドの前部をたわませて反発を上げる設計です。反発エリアを広くすることと、CT値は抑えながら、CORを上げやすい設計です。

スリクソンZX5

SPEC
●ロフト/9.5°、10.5° ●シャフト/ディアマナZX 50(R、SR、S) ●価格/6万6000円+税
ヘッドの直進性を生かしてストレートボールで飛ばせる
おにぎり型だった前作と比較してヘッドの形状がオーソドックスになり、ヘッドのすわりもよくなったので構えやくすなりました。ヘッドの直進性が高いのでストレートに中高弾道でロースピンの強い球で飛ばせます。(高橋)

気になっていたモデルですが、期待通りに飛距離も出て、球の高さもやさしさもちょうどいい。二重丸です。(畠山)
飛びとかつかまりとか、広さとか、どれかが突出していない代わりに全体的にバランスが取れて打ちやすい。(久保)

スリクソンZX7

SPEC
●ロフト/ 9.5°、10.5° ●シャフト/ディアマナZX 60(SR、S) ●価格/6万8000円+税
弾道をコントロールしやすく球の強さもある
ストレートフェースで構えやすい洋ナシ系の顔です。その他ZX5と違うところは、弾道高さが少し低くなることと、球のつかまりが少し控えめになります。その代わり、球筋の操作性が良くなっています。(高橋)

好みの顔で構えやすい。思った球を狙った所に打ちやすい。球も強いので飛距離も出ます。(畠山)
シャフト重量があるので私には重く感じて振りにくかった。それ以外はZX5との違いはあまり感じなかった。(久保)

SIMグローレ[テーラーメイドゴルフ]低スピンで飛距離が伸びる軽量ドライバー

高い直進性とほどよいつかまり

軸周りMOIと重心角の組み合わせは両方拡大しているのが大きな流れですが、現状ではメーカー毎に両者のバランスが異なります。

テーラーメイドは軸周りMOI=ヘッドの直進性が高く、球のつかまりはほどほどという組み合わせ方になっています。また、低重心による“低スピン”という特性も備えていますから、ひとことで言えば“ストレートボール”で飛ばしたい人向きと言えます。球筋を左右に曲げたいという人だと少し扱いにくいかも知れません。

さらに進化すればスゴイことになるかも

フェースのウラ側にジェルを注入してCT値をコントロールする「スピードインジェクション」がこのモデルにも搭載されています。コントロールできるCT値の値や、位置の範囲と精度が進化すれば、フェース全面をルール限界の反発性能にすることも可能になるかも知れません。

SIMグローレ

SPEC
●ロフト/9.5°、10.5°、11.5° ●シャフト/エアスピーダーTM(R、SR、S)●価格/8万4000円+税
打ち出しの高さが得られれば低スピンで飛距離が出る
カーボンコンポジットで低スピンの球が出やすくなっています。同時にサイドスピンも減るので曲がりも減ります。軽いのでヘッドスピードが遅めの人向きですが、シャフトを替えれば多くの人が使えるはずです。(高橋)

顔は好みなのですが、シャフトが軽く、しなり方も合わなかったようで、タイミングが合いませんでした。(畠山)
先調子で少し暴れる感じでしたが、どこに当たってもそこそこ飛んでくれます。弾き過ぎないのもよかった。(久保)

G425 SFT・MAX・SFT[ピンゴルフジャパン]モデルチェンジで飛距離性能がUP!

G425 LST

SPEC
●ロフト/9°、10.5° ●シャフト/ALTA J CB SLATE(R、SR、S、X)、他 ●価格/7万7000円+税~
パワーヒッターが低スピンで飛ばせる
前作G410LSTと比べてスピン量が少なくなっています。その分、球の打ち出しの高さかボール初速の高さが求められます。これが得られれば飛距離が出ます。基本的にはハードヒッター向きです。(高橋)

G425、3モデルの中で打感と顔は一番好みですが、球がつかまりにくいので左が嫌な人向けかな。(畠山)
MAXより振りやすく感じました。スイートエリアも広く、打感もいいです。想像したよりやさしく感じました。(久保)

G425 MAX

SPEC
●ロフト/9°、10.5°、12° ●シャフト/ALTA J CB SLATE(R、SR、S、X)、他 ●価格/7万7000円+税~
打ち出しの高さが得られれば飛んで曲がらない
G425LST同様に前作G410と比較して低スピンで飛距離が出るようになっていますが、打ち出しの高さが必要なので、ラクに上がるロフトを選べば、前作でも評価の高かった“曲がりにくさ”に“飛距離”が加わります。(高橋)

とてもニュートラルな打ち味で、安定性が高く、弾道の操作性も適度にあります。弾きもいい。(畠山)
少し重く感じました。スイートエリアは広いけど、スピンが少ないので大きめのロフトがよさそう。(久保)

G425 SFT

SPEC
●ロフト/10.5° ●シャフト/ALTAJ CB SLATE(R、SR、S、X)、他 ●価格/7万7000円+税~
G425を買う時は必ず試して欲しいモデル
SFTはロフト10.5のみですが、前作よりロースピンになっているので、球が上がりすぎることなく、上がりやすさが“やさしさ”になります。ナチュラルなドロー回転と、高初速・高弾道低スピンで飛距離が得られます。(高橋)

球のつかまりがいいので、オートマチックにラクに打てます。シリーズ中一番やさしく感じます。(畠山)
球のつかまりがよくスライスしません。高弾道でキャリーが出て飛距離が伸びます。スライサーに合います。(久保)

ツアーB X[ブリヂストンスポーツ]スイートエリアの広さと適度な低スピンで安定感抜群

ローテーションが多い人にオススメ

ブリヂストンのドライバーは、伝統的にヘッドの操作性を重視した設計です。トレンドに合わせて、年々軸周りMOIと重心角が大きくなってきていますが、全体の中ではやはり操作性がいい部類なのでフェースローテーションが多い人向けになります。

ただし、ヘッド後方のウェイトをトゥ寄りに調整すれば、直進性が上がると思われます。ウェイトだけではなく、カーボンコンポジットや、CT値のコントロールなど、外ブラに負けないテクノロジーも魅力です。

国産随一のハイテク搭載

金属入りのカーボンコンポジット、ウェイト調整、偏肉フェース、CT値コントロールなど、最新のテクノロジーが満載。外ブラにテクノロジーで差をつけられている感がある国産ブランドの中で、ここまでの開発を行っているところは、もっと評価されていいでしょう。

ツアーB X

SPEC
●ロフト/9.5°、10.5° ●シャフト/TOUR AD TX3-5(R、SR、S)、他 ●価格/7万5000円+税~
適度なスピンで、飛びとコントロール性を両立
低スピン過ぎず適度にスピンがかかるので、狙った弾道を打ちやすく、コントロール性と飛距離のバランスが抜群です。軟らかな打感で球離れもゆっくりなのでラインを出しやすい。(高橋)

ヘッドの直進性はすこぶるいいのですが、今一つ飛ぶ感じがなかった。クセが無いので扱いやすさはあります。(畠山)
ストレートなフェースで構えやすいのですが、シャフトのフィーリングが合わず、球がつかまらなかった。(久保)

RS F・RS・RS+[プロギア]ニュートラルなRSとRS+つかまり過ぎを嫌ったRS F

RS+

SPEC
●ロフト/10.5°、11° ●シャフト/スピーダー エボリューション for PRGR(R、SR) ●価格/8万円+税
軽さとフェース向きでラクに飛ばせる
ややフックフェースと軽めの総重量で球のつかまりをよくして、弾きの強さで飛ばすといった打ち味です。シャフトのしなりで球が上がりやすくなります。ヘッドスピードに頼らずやさしく飛ばせるモデルです。(高橋)

軽くて、やわらかくて、ロフトも大きめで、ややフックフェース。スライサーや初心者向けですね。(畠山)
シャフトのしなりを感じながら振りやすく、球がつかまって上がって、しかも飛距離も出ます。(久保)

RS

SPEC
●ロフト/9.5°、10.5° ●シャフト/ディアマナ for PRGR(R、SR、S)●価格/8万円+税
インパクトのフェース向き通りのストレートボールで飛ぶ
弾きの強さで初速が上がり、曲がりが少ないタイプです。インパクトでフェースが向いていた方向に真っすぐ飛んで行きます。球筋をコントロールするのではなく、ストレートボールで飛ばしたい人向きです。(高橋)

弾きが強く初速が上がります。目いっぱい振っても曲がらないので、シャフトが合えば飛びそうです。(畠山)
打感は硬めですが、弾きの強さで飛距離が出ます。直進性が高く、球の曲がりが減ります。スライスしにくい。(久保)

RS F

SPEC
●ロフト/9.5°、10.5° ●シャフト/ツアーAD for PRGR(SR、S) ●価格/8万円+税
ドローヒッターが叩いて飛ばせる
球のつかまりが控えめで、叩いても左に行かない安心感があります。低スピンの中弾道で球が前に伸びて行きます。ドローヒッターが左を恐れずに思い切り振って飛ばせるクラブです。打感もソフトです。(高橋)

シャフトがしっかりしていて、球のつかまりも控えめなので、頑張って振れば飛ぶ感じです。(畠山)
思ったより球がつかまるので軽いフェードで飛距離が出ました。ただし、弾道は低めでした。(久保)

インプレスUD+2[ヤマハ]オートマチックに飛ばせる軽量ドライバー

軽量で振り切って重心角でつかまえて飛ばす

UD+2はヘッドの慣性モーメントが大きいのが特徴のひとつです。慣性モーメントが大きいとミスヒットに強い反面、軸周りMOIも大きくなってフェースを返しにくくなりますが、ネックの形状とフェース側の重量軽減で重心角を大きくして、球がつかまってミスヒットにも強い、やさしいヘッドに仕上げられています。

ヘッド本体のフェース寄りに設けられた「スピードボックス」は、見た目は少し変わっていますが、ヘッドの機能には大きく貢献しています。

この部分の重量軽減は画期的

ドライバーヘッドの肉厚はフェースが最も厚く、インパクトの衝撃に対応するためにフェースの近くも比較的肉厚になります。するとヘッド前方の重量が重くなるため、ヘッドの慣性モーメントや重心位置の設計自由度が高まりません。これを解消したのが「スピードボックス」です。この設計でヘッドの性能は今後さらに高まるはずです。

インプレスUD+2

SPEC
●ロフト/9.5°、10.5° ●シャフト/エアスピーダー for YAMAHA も421d(R、SR、S) ●価格/8万8000円+税
軽さと長さと弾きでオートマチックに飛距離が出る
軽いので45.75インチの長さでもラクに振り切れます。ヘッドスピードが上がり、さらに弾きの強さでボール初速も上がります。フェースが返りながら振り抜けて行くので球のつかまりも良好です。(高橋)

ややグースの形状で、見るからにやさしそうです。オートマチックに上がってつかまって飛びます。(畠山)
球のつかまりがよく、スライスせずにキャリーが出て、トータル飛距離も伸びます。凄く振りやすい。(久保)

撮影協力/サザンヤードCC(茨城県)