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ゴルフ初心者が知っておきたい寄るアプローチの基本【寄るアプローチ】

手首の角度とスイングスピードをキープするだけで寄る確率は上がる!

2021/03/17 ゴルフサプリ編集部

初心者にとってパーオンはなかなか難しい。ボールを曲げたりハザードにつかまったりしながらも、手で投げて届くほどの距離までグリーンに近づけばほっとする気持ちはわかる。しかし、そこで気を緩めてはいけない。グリーン周りからのミスは、リカバリーどころかそのままプラス1打に直結するからだ。アプローチのミスを減らすツボを田所プロに解説してもらった。

アプローチのミスは“よけいなことをしている”ことが原因

手先を使ってクラブを振るとヘッド軌道のブレが大きく、インパクトの強さも安定しない。

アプローチでミスをしないためにはどうするべきか。一言でいえば「余計なことをしない」でしょう。初心者のミスの原因として一番多いのはすくい打ちです。グリーンが砲台だったり、手前にラフやバンカーがあったりすると無意識のうちにボールを上げようとして手先を使ってしまいがちです。

すくい打ちの弊害は最下点がボールの手前になること。フルショットならソールが滑ってボールにコンタクトできても、コントロールショットの場合はリーディングエッジが地面にザックリささったり、ソールが弾かれてトップしたりします。

×ボールを自分で上げようとする
○アプローチもダウンブローで打つ

ハンドファーストでかまえて打つのがアプローチの基本

すくい打ちにならないようにするためには、最初からダウンブローで打つ体勢を作っておくことが大切です。ボールよりも手を左に置くハンドファーストがかまえ方の基本です。

そして、手首の形を変えないまま、手先ではなく、肩を回すことでクラブを上げて下ろすようにします。とくに右利きの人はどうしても器用に使える右手で打とうとして手首が返りやすくなります。しかし、ヘッド軌道のコントロールは左手の役割なので、右手は添える程度にして、左手一本で打つくらいの意識でかまいません。

ザックリもトップもハンドファーストで防げる

ハンドファーストにかまえて、手首の角度を変えないように振る。ボールに対してダウンブローに入るのでインパクトゾーンが長くなる。

肩と左手を一体にしたままで振ろう

右手主体で振るとダウンスイングで手首が返りやすい。左手を固定し、左肩と一緒に回せばスイング軌道が安定する。右手は左手の邪魔をしない程度に添えておく。

振り幅で距離をコントロールしよう

クォーター、ハーフ、スリークォーターの3種類の振り幅で大まかに距離を打ち分け、中間の距離は右手の感覚で調整する。どの振り幅でも同じ力感(スピード)で振れば距離が安定する。

左手が軌道をコントロールするハンドルなら、右手はインパクトの強さをコントロールするアクセルの役割を担っています。インパクトが強く入り過ぎたりゆるんだりするのを防ぐためにも右手首の角度をキープする必要があります。

アプローチの距離感が身に付くまでの間は、振り幅の大きさで距離をコントロールするのもいいでしょう。そういうとテークバックとフォローが左右対称の振り子のようなスイングを思い浮かべる人も多いと思いますが、フォローの大きさを気にする必要はまったくありません。なぜなら、フィニッシュの位置を決めてしまうことで、それに合わせようとしてインパクトが強く入ったりゆるんだりするからです。大切なのはどの振り幅でも体の回転を使って同じスピードで振るようにすることです。

×テークバックとフォローが左右対称
○フォローはなりゆき任せでいい

フィニッシュは自然に収まる高さでいい

フィニッシュの高さを無理に合わせようとするとインパクトの強さが変わって距離が安定しない。アプローチの場合はフィニッシュの大きさより、ボールを落としたい場所を意識して自然に振ることで自分の距離感が磨かれる。

指導:田所嵩瑛(たどころ・たかあき)
1998年生まれ、茨城県出身。 小学6年生でゴルフを始め、高校卒業後プロを目指してゴルフ場研修生となる。2019年のプロテストで一発合格を果たした気鋭の若手プロ。

撮影/相田克巳
取材・文/吉田宏昭
協力/サザンヤードカントリークラブ


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