スイング中の問題点がわかる! 30秒かけて超スロー素振り
飛距離365ヤード!高島早百合が教えるプラス10ヤードの直前練習【Vol.3】
練習不足の月イチゴルファーほど直前の練習で飛距離アップできるポテンシャルが高い!この連載ではドラコン女王の高島早百合が飛距離アップにつながる直前練習を紹介します!
GOLF TODAY本誌 No.588/108〜109ページより
3つの区間にわけてそれぞれ10秒かけて素振り! 正しい軌道をチェックできる
宮里藍選手が現役の頃に「太極拳素振り」と呼ばれていたゆっくりした素振りをやっていましたが、あれは飛距離アップにもとても有効です。ゆっくり振ることで、スイング中の様々なポイントでフェースの向きや、体の向きが正しくなっているかを確認できます。ラウンド直前の練習では、その形を修正するだけでも飛距離を伸ばせると思います。
オススメは普段のスピードより、少しゆっくり振るというレベルではなくて、1スイングに30秒くらいかける超スローテンポ。スイング全体がスローテンポになっていないと意味がないのでアドレスからトップまで10秒、トップからインパクトまで10秒、インパクトからフィニッシュまで10秒という3つの区間を同じスローテンポにして30秒素振りをやってみてください。
その素振りの中で特に大事なポイントは2つあって、ハーフウェイバックでフェースがややクローズ(シャット)になっていることと、インパクトで体の前から手首が外れていないこと。この2つを意識するだけで、本番のスピードで打ったときでも飛距離アップにつながります。
ポイント1|腰の高さでフェースはクローズに!
最もダメなのはバックスイングをインサイド方向に引いて、ヘッドが体の後ろに動くこと。ハーフウェイバックではヘッドが体の横にあり、フェース面が90度よりもクローズ(シャット)になっているのが理想です。90度では、少しフェースを開いた軌道になっています。
ポイント2|インパクトでハンドファーストはNG
飛ばすための大前提は、インパクトの瞬間に体の幅から腕や手首が外れていないこと。最近は、ハンドファーストインパクトを意識しすぎて手首が体の前に出てしまう人もいますが、それはNG! 体の回転と手首が一緒に動くことで、体のパワーがボールに伝わります。
高島早百合
たかしま・さゆり/1992年9月3日生まれ。名門・東北高校を経て、2011年のプロテストに合格。主にステップ・アップ・ツアーに出場しているが、18年にドラコン大会に出場すると365ヤードという女子の日本記録(当時)を出して優勝。元々、ドラコンで有名な和田正義プロからスイングを教わったこともあり、現役女子プロとしてはトップクラスの飛ばし屋。YouTube「さゆーちゅーぶ! 高島早百合チャンネル」も好評。