ゴルフのシングルとは|意味やシングルプレーヤーの割合【用語解説】
ゴルフが上手い人と聞いて思い浮かぶのはやはりプロゴルファーだと思いますが、アマチュアゴルファーの中で特に上手い人のことを「シングル」と呼ぶのをご存知でしょうか。
なぜゴルフが上手い人のことをシングルと呼ぶのか、どれくらい上手い人のことを指すのか、そしてシングルになるためにはどのようにしたら良いのかについて、ご紹介していきます。
ゴルフのシングルとは【用語解説】
ゴルフのシングルとは、ハンディキャップが1桁台のプレーヤー、つまりハンディキャップ9以下のゴルファーのことを指します。
平均スコアから72を引いた数字がハンディキャップのおおよその目安になるため、シングルプレーヤーといえばだいたい平均スコアでいうと80前後かそれよりも上手い人達、ということになります。
- シングルプレーヤーの「ハンディキャップ」とは
- 片手シングル/スクラッチプレーヤーについて
シングルプレーヤーの「ハンディキャップ」とは
ハンディキャップとは、ゴルファーの技術を表す指標です。少なければ少ないほどゴルフが上手いことを意味し、ゴルフ技術の異なるプレーヤー同士が平等に競えるようにするために設けられています。
例えば、ゴルフが上手なAさんと、まだ始めて間もないBさんが一緒にラウンドした場合、毎回Aさんが勝ってしまいお互いに面白くないですよね。そこで、AさんとBさんがそれぞれハンディキャップを取得し、Aさんは7、Bさんは36というハンディキャップになったとします。
こうすることで、AさんとBさんの間にはスタート時点で29のスコア差が生まれるので、AさんはBさんに30打差をつけないと勝てない、ということになります。ハンディキャップがあることによって、このように技術の異なるプレーヤー同士でも楽しく競い合える仕組みになっています。
片手シングル/スクラッチプレーヤーについて
冒頭で紹介しましたが、ゴルフのシングルとはハンディキャップが9以下の人を指します。そのシングルの中でも特に上手い、ハンディキャップ5以下の人を「片手シングル」、ハンディキャップ0以下の人を「スクラッチプレーヤー」と呼びます。
片手シングルと呼ぶのは、その名の通り片手で数えられるハンディキャップであることから、スクラッチは、ハンデなしの競技方法のことを意味することからそれらの名前が付けられています。
シングルでも一般的にはかなりの腕前ですが、片手シングルといえばアマチュア競技に頻繁に参加するような競技志向の強いプレーヤー、スクラッチともなると、プロゴルファーとほとんど遜色ないトップアマチュアプレーヤーといって良いでしょう。
ゴルフのシングルプレーヤーの割合
では、日本におけるシングルプレーヤーの割合はどれくらいなのでしょうか。
日本パブリックゴルフ協会の調査によると、平均スコアが70台の人というのは、ゴルフ人口全体の3.6%という結果になっています。シングルプレーヤーは平均スコアが80前後より上手い人たちですから、これよりも少し多い4~5%くらいと考えて良いでしょう。ゴルファーが25人いたら、そのうち1人はシングルプレーヤーということになりますね。
ちなみに、巷では「到達できるハンデは、ゴルフを始めた年齢の2分の1」と言われています。つまり、18歳までにゴルフを始めておけばいつかはハンディキャップ9に到達できるということになるので、できるだけ早いうちからゴルフを始めておきたいですね。
参考:PGSゴルフ需要調査 集計分析報告書|公益社団法人 日本パブリックゴルフ協会
ゴルフでシングルプレーヤーになるには?
シングルになるにはまずハンディキャップを取得し、そのハンディキャップを更新していかなければなりません。
ハンディキャップの取得や更新には、ラウンドした際のスコアカードの提出が求められます。スコアカードの同伴者名のところにサインをしてもらい、一定数貯まるまで大事にとっておきましょう。
- NEW J-sys方式のJGAハンディキャップを取得する
- NEW J-sys方式のJGAハンディキャップの取得条件・方法
NEW J-sys方式のJGAハンディキャップを取得する
ハンディキャップの取得方法は様々です。例えばコースのメンバーになっている場合は、所属コースにスコアカードを何枚か提出することでハンディキャップの取得が可能です。
もっと簡単なケースとしては、過去の会社のコンペの平均スコアから幹事さんがハンディキャップを計算し、会社コンペ用のオリジナルハンディキャップを算出するということも可能です。
しかし、一般的に「公式ハンディキャップ」と呼ばれるものは、NEW J-sys方式のJGAハンディキャップのことを指します。
NEW J-sys方式とは、日本ゴルフ協会(JGA)のハンディキャップ規定に基づいて算出されたハンディキャップのこと。先ほど例にあげた、所属コースがハンディキャップを発行してくれるのも、実際には所属コースがJGAに会員のスコアを提出しNEW J-sys方式で算出してもらっているという仕組みになっています。
ですので、所属コースで倶楽部ハンデを持っているということは、NEW J-sys方式の公式ハンディキャップを持っているということになります。(JGA加盟コースでない場合を除きます)
NEW J-sys方式のJGAハンディキャップの取得条件・方法
NEW J-sys方式のJGAハンディキャップを個人で取得するということはできません。必ず、JGAかJGAに加盟している組織や団体に所属している必要があります。
「所属コースもないし、JGAに加盟するなんてちょっとハードルが高いな…」と思っている人も大丈夫です。楽天GORAやGDOといったゴルフ場予約サイトもJGA加盟団体として扱われるので、それらのサイトのアカウントがあればNEW J-sys方式のJGAハンディキャップを取得することができます。
取得するためにはまず、自身のスコアカードを5枚集めます。所属コースがある場合はそのスコアカードをマスター室などに提出すれば完了です。
楽天GORAやGDOから取得する場合は、サイトからハンディキャップ取得ページを開き、コース名、使用ティー、スコアなどを入力します。いずれの方法でも、登録した日の翌月1日にハンディキャップが算出され、公式ハンディキャップ証明書が発行されます。
その後は、1枚ずつでもいいので同様のやり方でスコアを提出・登録すれば、毎月1日に新しいハンディキャップに更新されていきます。
ゴルフでシングルになるために必要な練習量・期間
個人差があるので、「何球(何年)練習すればシングルになれる」というものはありません。日本パブリックゴルフ協会の調査では、平均スコアが70台のゴルファーのゴルフ歴は以下のようになっています。
- 1年未満:0.6%
- 3年以内:2.4%
- 5年以内:6.1%
- 10年以内:8.5%
- 15年以内:7.9%
- 20年以内:12.8%
- 21年以上:61.0%
参考:PGSゴルフ需要調査 集計分析報告書|公益社団法人 日本パブリックゴルフ協会
つまり、シングルの人の中で多くの割合を占めるのはゴルフ歴20年以上のベテランである一方、約1割の人はゴルフ歴5年以内という構成になっています。
このように、中にはゴルフを始めて1年でシングルに到達する人もいれば、10年、20年とかかる人もいます。人によって運動神経や練習環境、ラウンド頻度も違うので、シングルになるまでの期間も人それぞれですね。
ゴルフのシングルについて改めておさらい
- シングルプレーヤーとは、ハンディキャップ9以下のゴルファーのこと
- ハンディキャップ5以下であれば片手シングル、0以下であればスクラッチプレーヤーと呼ばれる
- 公式ハンディキャップであるNEW J-sys方式のJGAハンディキャップは5枚以上のスコア提出で取得できる
- シングルになるまでの期間は人それぞれ
シングルプレーヤーについて様々な角度からご紹介してきました。まだハンディキャップを取得していない人はぜひ、加盟団体からハンディキャップを取得して、シングルを目標にして練習に取り組みましょう。