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コースディレクターに単独取材!2年前の『ZOZOチャンピオンシップ』と 違うところは?

「2年前よりグリーンは速く仕上がった」

2021/10/21 ゴルフサプリ編集部

コースディレクターに単独取材!2年前の『ZOZOチャンピオンシップ』と 違うところは?

いよいよ初日を迎えた「ZOZOチャンピオンシップ」。開幕直前にコースコンディション担当者を直撃すると、2年前の試合と変わったところを教えてくれた。

写真/相田克己(ZOZOチャンピオンシップ)

8月の東京五輪のとき、習志野の下見にきた

コースディレクターに単独取材!2年前の『ZOZOチャンピオンシップ』と 違うところは?

PGAツアーでも約20年間にわたりコースコンディショニングを担当しているデニス・イングラム氏。肩書きはシニアディレクターオブTPC&インターナショナルアグロノミー。「アグロノミー」は日本ではあまり聞き慣れない言葉だが、地質学、農耕学の専門家でPGAツアーでは芝を管理するプロフェッショナルとして仕事をしている。2年前に日本で開催された「ZOZOチャンピオンシップ」はもちろん、今年の東京五輪でも霞ヶ関CCのコースコンディションを担当した人物だ。ちなみに今年は2年前の「ZOZO」と変わった部分も多いそうだ。

―準備はいつからはじめていましたか?
「今はなかなか海外渡航が厳しい状況ではありますが、一度、8月の東京五輪で来日したときに習志野に2日間きてコースを見て回り、そこから試合に向けての準備を進めて行きました」

コースディレクターに単独取材!2年前の『ZOZOチャンピオンシップ』と 違うところは?

―2年前と違う部分は?
「今年は7月、8月、9月と暑くて湿気のある日が続いたので、全体的に芝が強くなった。だから、グリーンを短く刈ることができて、2年前よりグリーンは速いと思います。天気だけでなく、2年前はこちらのスタッフもはじめての日本開催で、はじめてのコースだったので、あまり攻めてセッティングができなかった。でも今年は2年前の経験があったので、少し攻めたグリーンにできました」

―ラフに関しては、どのように調整しましたか?
「決して極端にラフを長くしていません。元々、日本の野芝は米国の洋芝に比べて強いし、今年は2年前より芝が元気だから、長くする必要がなかったのです。日本の野芝は米国だとケンタッキーブルーグラスに近い。バミューダとかに比べると絡みつく感じは少ないけど、1本1本の粘り気があります」

―習志野では、どんな選手が有利?
「このコースは基本的にクラシック型のコース。フェアウェイが狭くて、グリーンが小さい。だから飛距離で勝負するタイプよりも、確実にパーオンできるショットメーカーが有利になると思います」

ショットメーカーと言えば、日本期待の松山英樹はPGAツアーでも屈指のショットメーカー。2年前もタイガー・ウッズとの優勝争いの末に2位となったが、やはりコースとの相性は良さそうだ。

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