開幕戦では12名が「スピーダー NX バイオレット」を使用

今シーズンの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」では、実に38名の選手がフジクラのシャフトを使用し、そのうち24名が「スピーダー NX」シリーズを使用。その内訳は「スピーダー NX ブラック」は7名、「スピーダー NX グリーン」が4名、「スピーダー NX」(ブルー)が1名で、シリーズ最新作の「スピーダー NX バイオレット」(以下バイオレット)は最も多い12名の選手が使っている。

バイオレットを使用する選手の多くは、ミスに対して優れた許容性を発揮する点を評価しており、多少フェースが開いて当たっても、ある程度つかまえてくれたり、右へのミスが出にくいという声が多い。そして、ほぼ必ずと言っていいほど、クセがないところが良い、と言う。

この「クセがない」とは、褒め言葉としてよく聞くが、具体的にはどういうことなのだろう。また、バイオレットにおけるそれはどんなメリットをゴルファーにもたらすのか、クラブフィッターの小倉勇人氏に解説してもらった。
それではこの機会に改めて、バイオレットの特徴を解説してもらおう、

JLPGAツアー2025開幕戦・藤倉コンポジット使用選手一覧

「スピーダー NX バイオレット」は飛びそうな、当てやすいシャフトの真ん中にいる

『しなるって聞くと、だいたいの人は真っすぐな棒の真ん中あたりがしなるイメージを持ちますよね。クセがないシャフトは、イメージした通りの自然なしなり方をするシャフトのことを言います』(小倉)

だから、振りやすく、飛びそうなイメージが持てる。実際、NXシリーズの第1弾モデルであるスピーダー NX、ブルーは“クセのない良いシャフト”として人気があった。

『最新モデルのバイオレットは、そのブルーの後継モデルとして開発されました。ブルーはやや剛性感があって球が曲がりにくい印象が強かったですが、バイオレットは、大慣性モーメントヘッドに対応しつつ、少し弾き感が加わっています。手元がしっかりめで、真ん中がしなって先端がちょっと走る、みんなんイメージする飛びそうなシャフトのイメージそのままです。ブルーやブラックよりも、飛ぶニオイがするんですよね。
私は、アマチュアゴルファーの6割は手元しっかりめのシャフトが合うと考えています。バイオレットは、手元がしっかりめ。クセがないから、打ち手を選ばない。イメージした通りのしなり方で、ボールをつかまえてくれます。だから、当たりやすいし、当てやすい。だから、人気なんです』(小倉)

女子プロには安定感と飛び、アマチュアには当てやすさとつかまり(やさしさ)。これが人気の理由だったのか。

解説:小倉勇人・おぐら はやと
元ゴルフ雑誌編集者のスウィング&クラブアドバイザー。現在は千葉県にあるゴルフ練習場「ユニオンゴルフクラブ」にて「ゴルフフィールズ ユニオンゴルフ店」で店長をしつつ、過去の経験で得た知識を武器にゴルフライターとしても活躍中。飛距離は250ヤード、持ち球はフェード。ベストスコア68。