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「ZOZOチャンピオンシップ」の優勝秘話。松山英樹は『スペアのパター』を使っていた
2年振りに日本で開催されたPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」。最後は松山英樹がイーグルパットを沈めて優勝を決めたが、実はこの試合で松山英樹が使っていたのはエースパターではなかった。
写真/相田克己(ZOZOチャンピオンシップ)
エースパターは修理に出して手違い発生
最終日の松山英樹はロングパットが冴えていた。6番で約10メートルのイーグルパットを決めると、11番では20メートル近い距離を決めてバーディ。さらに13番でも約3メートル、15番でも約5メートルのバーディパットを決めて2位を引き離す。そして最後の18番では約3メートルのイーグルパットを沈めてギャラリーから大歓声を浴びていた。
優勝後には好調なパッティングについて変更した部分を聞かれると、
「パター自体も変えています。同じスコッティキャメロンのTIMELESSシリーズではあるのですがエースパターを修理に出したら、ちょっと手違いがあった。だから今はスペアのパターを使っています。それでも、スペアのパターで良いフィーリングが出せたので良かったと思います。握り方も色々と試行錯誤しながらやっています」
「ZOZOチャンピオンシップ」で使っていたスペアのパターを見ると、形状はエースパターの「スコッティ・キャメロン ニューポート2 TIMELESS GSS」に近いが、わずかにソール幅が広いように見えた。
実は今シーズンの松山英樹はよくパターを変えている。シーズン開幕戦ではソール幅が広いマレット型のスコッティ・キャメロンを使用。2戦目になるとふたたびニューポート2型に戻し、3戦目の「CJカップ」ではまた別のモデルも試していた。そして今季4戦目の「ZOZOチャンピオンシップ」ではスペアのパターを使用。「ZOZOチャンピオンシップ」を振り返るとパッティングは4日間を通して好調で、パッティングが優勝できた最大の要因だったと言っても過言ではない。そうなると、スペアのパターが新しいエースパターになる可能性も高いだろう。
取材・文/野中真一
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