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グラファイトデザイン 「TOUR AD UB」を野村タケオが試打レビュー!

2021/10/30 ゴルフサプリ編集部

グラファイトデザイン 「TOUR AD UB」を野村タケオが試打レビュー!

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。松山英樹プロ凄いですね!2021年はマスターズ制覇に続き、日本で開催されたZOZOチャンピオンシップで優勝!本当に素晴らしい活躍です。その松山プロがずっと愛用しているドライバーのシャフトといえば、グラファイトデザインのTOUR AD DIです。オレンジ色のシャフトを使っている姿が思い浮かぶ人も多いかもしれませんが、あのシャフトがDIです。かなり昔のモデルなのですが、ずっと愛用しているということは、かなり信頼しているということなんでしょうね。そのグラファイトデザインから新しいシャフト「TOUR AD UB」が発売されました。UBは松山プロの使うDIに挙動が似てるなんて話も聞きます。どんなシャフトなのでしょうか、さっそく試してみました!

撮影/野村タケオ

TOUR AD UBってどんなシャフト?

TOUR AD UBってどんなシャフト?

「UB」ってのはUP AND BEYONDを略したもので、「もっと上へ」とか「その先へ」みたいな、飛距離や成績(スコア)で今を超えていこう!という意味をこめているとのことです。

この「UB」、キックポイントや合成分布は「DI」に似ているのですが、先端か先中部にかけて高弾性素材を採用しているとのこと。高強度・高弾性炭素繊維「トレカM40X」を先端から先中部に、「トレカT1100G」を先端部に使用し、先端~先中部の剛性を高めています。先端部の動きを抑えることで、最近の大慣性モーメントヘッドでも無駄な動きがなく、強く叩いてもねじれることや吹き上がることがなく、中断道のロースピン弾道が打ちやすくなっています。

僕が使ったスペックはこれ!

僕が使ったのはTOUR AD UB-5のフレックスS。カタログによると重量57gでトルク4.4の中調子ということになっています。ヘッドはキャロウェイのEPIC MAX LS。ヒールエンド45.5インチで組みました。

今回のカラーは手元側がブルー系のメタリックで、先端にかけてシルバーになっていっています。このブルーの色も少し独特でいいですね。もちろんひと目でTOUR ADと分かる手元側のシマシマも採用されています。

独特なメタリップブルーがなかなかカッコいいです。
独特なメタリップブルーがなかなかカッコいいです。

さっそくコースに持ち込んで打ってみました!

クラブやシャフトってのはコースで打たなきゃわからない!ってことで、さっそくコースに持ち込みました。
まず打ってみての感想は、とても振りやすい。「UB」は手元側から中間部分くらいまでが柔らかく、そこから先端にかけてだんだん硬くなり、先端部分が一番硬いという設計。なので、切り返しの時には手元側のしなりを感じ、タイミングがとりやすい。シャフト全体のしなりも素直でクセがないためにフィニッシュまで気持ちよく振り抜けます。

グラファイトデザイン 「TOUR AD UB」を野村タケオが試打レビュー!

先端部分が硬めということもあってか、弾道はそんなに高くないので、球が上がらない人はロフト多めのヘッドを選ばないとだめかも知れません。っていうか、球を上げたい人の使うシャフトではないですね。スピン量は少なめで、中弾道で強めの球が出るシャフトだと思います。僕が使った5Sだと、そこまでヘッドスピードやパワーは必要ないかもしれませんが、ある程度叩ける人のほうが良いんじゃないでしょうか。

捕まりは特に良くないです。ただ、捕まえに行けばちゃんと捕まえてくれます。かなり操作性がよく、思ったように弾道を打ち分けやすいシャフトだと思いました。僕はそこまで技術はありませんが、低いドローでランを出すような球も打てましたので、弾道を打ち分けたい上級者にはとても使いやすそう。勝手に仕事をしすぎないシャフトだと思いました。

僕は5Sがちょうど使いやすかったです!
僕は5Sがちょうど使いやすかったです!

飛距離性能は悪くないと思いますが、自分で飛ぶ弾道を作れる人のほうが良いでしょうね。シャフトが勝手に飛ばしてくれるという感じではないです。ただ振りやすいので、結果として飛距離は出そうに思いました。実際僕も捕まえ気味に打ってドローを打てば、ランも含めてけっこう飛距離が出ました。

先端部分がしっかりしているので、当たり負けもしないし、大慣性モーメントヘッドでもしっかりとスクエアに戻って来やすいです。

「DI」は僕も何度も打っているのですが、あまり結果が出ませんでした。しかしこの「UB」は「DI」よりも少しハリ感があって、シャフトが弾いてくれる感覚があり、扱いやすかったです。

「UB」は、ツアーでも結果出してます!

最初に松山プロは「DI」をずっと使っていると書きましたが、実はこの「UB」はプロトタイプの時から試合で試したりしてたんですよ。しかもオリンピックの時にはこの「UB」を使って戦っていました。残念ながらメダルは取れませんでしたが、あの活躍には「UB」がひと役買っていたってことですね。

そして、9月に開催されたパナソニックオープン ゴルフチャンピオンシップで史上5人目のアマチュア優勝を果たした中島啓太選手が使っていたのも、この「UB」なんです!

他にも「UB」にチェンジしているプロが多いそうなので、今後も「UB」を使って活躍するプロがどんどんふえていくんじゃないでしょうか。

どんなゴルファーにおすすめ?

クセがないので、いろんなタイプのゴルファーが使えると思いますが、球が上がらない人やボールが捕まらない人がシャフトでなんとかしていのであれば、あまりおすすめできませんね。ある程度自分でボールをコントロールしたい人や、少し低めの弾道で飛ばしたい人には良いと思います。叩いてもスピン量があまり増えないので、ロースピンで飛ばしたい人にもいいでしょうね。
スペック的には一般成人男性のゴルファーなら僕が使った5Sあたりが良いんじゃないでしょうか。パワーのある人なら6Sでもいいかもしれません。6Sもちょっとだけ打ちましたが、少しだけ5Sよりまったり感が出るような気がしました。

とても扱いやすくて、ボールコントロールしやすい「TOUR AD UB」、ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。

<取材・文> ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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