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ゴルフのアンジュレーションとは|意味やショットのコツを解説

2022/07/23 ゴルフサプリ編集部

ゴルフ,アンジュレーション

この記事では、ゴルフコースのアンジュレーションの意味やショットのコツを解説!

ゴルフコースは、練習場のフラットなマットと違ってアンジュレーションという起伏があります。慣れないと、とんでもない方向にボールが飛んで行ってしまうことも。ティショットでフェアウェイにビッグドライブしたのに、斜面からの第2打がダフリやトップ、OBになったのでは最悪です。

ゴルフは自然の地形や起伏をうまく生かしてコースを作り上げています。アンジュレーションを攻略するのもゴルフの楽しみの一つ。どうぞ記事を参考にしてコース攻略を図ってください。

目次

ゴルフのアンジュレーションとは?

ゴルフ,アンジュレーション

ゴルフのアンジュレーションとは、ゴルフコース内のうねりや、起伏のことを意味します。自然の地形を生かしながら、コースに変化を付けた凹凸のある造形のことです。「打ち下ろし」や「打ち上げ」など大きなうねりから、フェアウェイやラフ、グリーンの小さな傾斜までを含めて「アンジュレーション」といいます。

傾斜している地面からのショットは技術がいるので、アンジュレーションが多いコースほど、難易度(コースレート)が高くなります。練習場ではフラットなマットや地面からいつも同じ条件でスイングができますが、コースでは毎回地面の状況(ライ)が変わるので、傾斜に合わせた打ち方を練習することが必要になります。

アンジュレーションがグリーンにある場合も

ゴルフ,アンジュレーション

グリーンにもアンジュレーションがあります。グリーンに乗ったボールの軌道を決める要因はグリーンの傾斜、芝の速さや、芝目の強さ・方向です。この中で、パッティングのラインに最も影響するのが傾斜・アンジュレーションです。

グリーンのアンジュレーションはグリーンに乗ってしまうとわかりにくくなります。アプローチショットをするときや、グリーンに向かって歩くときに、注意して見つけておきましょう。

グリーンの「いちばん高いところ」と「いちばん低いところ」が分かれば全体のアンジュレーションをつかむことができます。アンジュレーションとピンの位置が分かれば上りと下り、フックとスライス、速さの感触もつかむことができます。

アプローチのときにグリーンの高低差が大きいと感じたときは、グリーンの低い地点を狙ってボールを乗せると、パッティングが上りになるので難易度が低くなります。

アンジュレーションでのショットのコツを解説

ゴルフ,アンジュレーション

ここでは、アンジュレーションでのショットのコツを解説します。傾斜地でのショットのコツは、「シンプルに打つ」意識を持つようにしましょう。できるだけ通常の平坦なところのスイングと同じにすることが傾斜地での打ち方のポイントです。

ポイント

  • つま先上がり傾斜でのショットのコツ
  • つま先下がり傾斜でのショットのコツ
  • 左足上がり傾斜でのショットのコツ
  • 右足上がり傾斜でのショットのコツ

つま先上がり傾斜でのショットのコツ

つま先上がり傾斜では、平坦な状況に比べてボールが高い地点にあるので、クラブをすこし短く持ってフラットのときと同じ状態にします。短い分だけ飛距離が落ちるので一つ大きい番手を使うのがいいでしょう。

つま先上がりではスイングが横振りになるため、ボールが左に曲がりやすくなります。その分、アドレスでは目標をすこし右にとります。スタンスを広めにして下半身を固定し、上半身だけでコンパクトに振りましょう。

スイングで、アウトサイドからボールに打ち込もうとするとダフりやすくなるので、傾斜の低いインサイドから入れるのがポイントです。

つま先下がり傾斜でのショットのコツ

つま先下がり傾斜では、フラットなライに比べてボールが低い位置にあるので、身体からボールが遠くなってバランスを保つのが難しくなります。そのため、アドレスではボールの位置に合わせてヒザを曲げ、腰の位置を低く構えます。

そのとき、前屈みにならないようにスタンスを広くとるのがポイントです。スイング中は曲げたヒザの角度が変わらないようにコンパクトなスイングをしましょう。ヒザの位置が変わると、ボールをクリーンに打つことができません。

つま先下がりではクラブフェースが右を向いてスライス回転が掛かりやすいので、目標を左にとってスイングすればいいでしょう。

左足上がり傾斜でのショットのコツ

左足上がり傾斜は、ショットの難易度がそれほど高くありません。斜面に対して垂直になるように構えて、その姿勢を保ったままスイングをすればいいでしょう。

左足上がり傾斜では、ショットのときにロフトが寝るので、ボールは高く上がり距離が出にくくなります。飛ばしたいときは番手を一つ上げるといいでしょう。

アドレスでは左足をすこし手前に引いて構え、フィニッシュまで身体を回転させます。スイングでは体重が右足に乗りやすく、身体が傾きます。身体のブレを防ぐためにアドレスのときから傾斜と垂直に軸を保ち、右足に体重を掛けておくといいでしょう。

右足上がり傾斜でのショットのコツ

右足上がり傾斜とは、打ち下ろしホールに多いダウンヒル、つまり左足下がりのアンジュレーションです。ボールの右側の地面が高くなっているので、ボールを上げようとするとトップやダフリの原因になります。

ショットのコツは「傾斜に沿って打つこと」です。いつもよりボールを1個分だけ右に置いて、傾斜の角度と平行にスイングすることでボールをクリーンに打ち抜くことができます。

右足上がり傾斜で気をつけることは、クラブのロフトが立つことです。番手のロフトが1番手分立ってしまうので、ボールの飛びすぎを防ぐために番手を下げましょう。また、右足上がり傾斜ではボールがスライスしやすいので、目標をすこし左にとって狙うといいでしょう。

アンジュレーションがあるグリーンでのパッティングのコツ

ゴルフ,アンジュレーション

アンジュレーションがあるグリーンでのパッティングのコツは、「上り傾斜のパッティングは強めに」「下り傾斜のパッティングはジャストタッチ」が基本・ポイントです。

パッティングでロングパットの難易度が高いのは、アンジュレーションが複数の面を持つ場合です。異なる傾斜の面で構成されるグリーンはスネークラインと呼ばれ、ボールが右や左に大きく曲がります。

大きなスネークラインはグリーン上では読みにくいので、グリーンに近づくときに背景の景色などと比較しながら傾斜の状況をチェックする習慣を身に付けるようにしましょう。

ショートパットは、ボールの勢いが弱くなるカップ付近では傾斜の影響を受けやすくなります。フックやスライスラインの上りのパットは、強めに打って傾斜や芝目の影響が出ないうちに入れてしまうのがコツです。

カップは通常、あまり難しくならないように傾斜がそれほど強くない地点に切ってあります。ただ、雨天が予報されているときは、水はけのいい斜面に切ることがあるので注意しましょう。カップは垂直に切られているので、カップの縁の形をみると傾斜がつかみやすいです。

アンジュレーションについて改めておさらい

ゴルフコースでのアンジュレーションの意味や、打ち方のコツを解説しました。フェアウェイ、ラフ、グリーンには様々の傾斜があって、打ち方のコツもいろいろです。

ゴルフ場の設計者は自然の地形や起伏をうまく生かしてコースを作り上げています。アンジュレーションも戦略的にゴルフを楽しむためのアクセント。

「ゴルフはコースとの戦い」といわれています。次回のゴルフでは、アンジュレーションを読み切ってコースを攻略してください。