数々のドラマを生むあのアーメンコーナー13番は35ヤード伸びた!スイングもギアの進化も止まらない
中古ゴルフクラブ業界に携わって30年の“中古クラブ専門家・中山功一”が、旬な中古クラブ情報や購入時に参考となる豆知識などをお届けするコラムです。今回は、マスターズについてお話します。
様々な進化に対応し続ける
マスターズで数々のドラマが生まれる11番、12番、13番は、アーメンコーナーと呼ばれます。コースヤードは11番が15ヤード、13番が35ヤード、15番も20ヤード伸びて全長が7,545ヤードと、ハード&トリッキーなコースに変化しています。
その背景には、ツアープロの飛距離にあります。各プロが「肉体を鍛え大きな筋肉を使うスイングになったこと」と「ギア(クラブ&ボール)の進化」です。
そのためドライバーショットの飛距離が伸び、コースマネジメントも進化しるのです。
● キャメロン・チャンプ:321.4ヤード/1W:PING G425 MAX
● ローリー・マキロイ:321.3ヤード/1W:テーラーメイド ステルス2
● キャメロン・ヤング:319.3ヤード/1W:タイトリスト TSR3
ご覧の通り、PGAツアーの上位選手のドライバー平均飛距離は300ヤード以上です。
2018年のPGAツアーの平均距離(296.0ヤード)と比べると、約25ヤードも伸びているとこが分かります。選手の進化に伴い、コースも進化しないといけないのです。
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洋芝は何が違うの?
美しい光景が映り出されるオーガスタ・ナショナルGCですが、どのような芝を使用しているか?
もちろん洋芝ですがグリーンはベント、フェアウェイやラフはバミューダグラス、ライグラスを使用しています。このような洋芝はクラブに絡みつく特性があり、ボールをさらう(横から包む)ようにインパクトしないとボールが飛んでいかないのです。
私はカリフォルニア州パーム・スプリングスのPGAウエストを回った時に感じましたが、「日本の高麗芝打ち:インパクトをストレート」に打つとボールが飛ばないことがありました。当時、アメリカツアープロのインパクトを見ると、ターフが弓形であることが分かりました。つまり、横から包むようにインパクト(弾く)しないと洋芝は克服できないと感じたのです。
ベントって何? 高麗って何? え、バミューダ?
こんにちは。逆上がりの出来ないティーチングプロ 名取確です。 みなさんゴルフスコアを入力するアプリを使っている方が多い...
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