プロは2、3試合でグリップを交換しているけど、アマチュアはいつ交換するべき?

まず、アマチュアゴルファーが気になっているのがグリップを交換する時期。それについて鹿又は、

全くゴルフをやらなくても1年で変えたほうがよい。基本的にラバー素材のグリップは1年経つと硬化してくるので、本来の性能を発揮できなくなります。

どんなに人気のドライバーやアイアンを使っていても、グリップが滑りやすくなったり、しっとり感がなくなったら強く握ろうとするので力が入りすぎてしまう。グリップ交換をサボっている人は、それだけでミスショットの確率が高くなってしまいます。

ちなみにプロゴルファーは2、3試合に1度、グリップを交換する選手もいるくらいです。また、ツアーキャディは試合の朝は必ず14本のグリップを濡れたタオルで拭き上げるところから仕事が始まります」

どうやら、アマチュアゴルファーのほとんどは今すぐにグリップ交換をした方が良さそうだ。しかし、ゴルフショップに行くと沢山のグリップがあるから迷ってしまう。人気No.1のゴルフプライドだけでも10種類以上も揃えている店舗があるが、その中から自分に合ったグリップを選ぶにはどうすれば良いのか?

「グリップ選びで最も大切なのは握ったときの質感。それがフィットして違和感がないことがグリップ選びの9割と言っても過言ではありません。ツアーで活躍しているプロゴルファーほど、その感覚を大切にしているので、ジュニア時代から使い続けているモデルをプロゴルファーになってからも変えることなく、10年20年も使っている選手が沢山います。私もツアープロのクラブを組ませてもらうことがありますが、プロも握ったときの感覚を最も大切にしています。
握った感覚は人間の五感に関わることなのでゴルフが上手い・下手は関係ありません。だからプロゴルファーだけでなく、アマチュアもグリップを握った感覚を最も大切にするべきです」

では感覚で選ぶためには、どうすれば良いのか?

「感覚で選ぶと言ってもやみくもに試すと混乱してしまうので、まず最初に『ツアーベルベットラバー』を握ってください。これはラバーグリップの王道とも言えるモデルで、ツアーでも最も使用率が高い定番のグリップ。これを握ったときに『フィットする』『気持ちいい』と感じたら、『ツアーベルベットラバー』でもいいかもしれません。

もし、クラブを可変させることが多い方は、ロゴがない『ツアーベルベット360』でもいいでしょうし、ヘッドやシャフトとのバランスで軽量タイプのグリップが良いなら『ツアーベルベットライト』もありです」

『ツアーベルベット』の詳細はコチラ

自分好みの『硬さ』のグリップを追求しよう

『ツアーベルベットラバー』が硬く感じたら?

「その場合は柔らかいタイプの『CPX』や『CP2』を試してください。『CPX』はラバーグリップの中でも最高峰の柔らかさがありながら、グリップ力も高いという革新的なグリップです。
『CP2』はソフトな素材を使いつつも、ねじれにくくなっているのでスイングすると適度なしっかり感があります。自分で柔らかいと感じるグリップだと本能的にぎゅっと握れないので、力みがちな方におすすめです。

逆に『ツアーベルベットラバー』が柔らかい、物足りないと感じた場合は?

「硬めのグリップとして『ツアーベルベット コード』をテストしてください。このグリップも昔からプロゴルファーの定番になっているモデルで、グリップ全体に高密度のコードが織り込まれているので、『ツアーベルベットラバー』より硬く感じます。

ただ、『ツアーベルベット コード』だと少ししっかり感がありすぎるというゴルファーもいるでしょう。実は私もその1人。そんなタイプにオススメなのが『MCC』です。『MCC』はグローブをして握る部分はコード、素手で握る部分はラバーになっているハイブリッド構造。感覚としてはグローブをしている手はしっかり感があり、素手の部分は柔らかくてラバーのフィーリングを感じられる質感になっています。

私も『MCC』を使っていますが、海外ツアーでも『MCC』は使用者が増えており、最近は『ツアーベルベットラバー』と同じぐらい人気があるそうです。素材自体の硬さ、柔らかさの比較でお話しましたが、私が柔らかく感じるモデルでも硬く感じる方もいますし、その逆もしかりです。なのでぜひ一度握ってみてご自身で判断してみてください。正解は自分の中にあります。これもまたグリップ選びが楽しくなるポイントです」

『CPX』の詳細はコチラ

『CP2』の詳細はコチラ

『MCC』の詳細はコチラ

グリップを知ることは、スコアアップにつながっている

ここまでが硬い・柔らいの話。さらに鹿又はグリップの“お助け機能”を活用することが飛距離や方向の安定性、さらにスコアアップにつながると語る。

「ゴルフプライドには『PLUS4』のシリーズがあります。これはグリップの利き手部分に下巻きテープ4枚分の太さをプラスしたことで、グリップ全体がテーパーレス形状に近くなっているタイプ。

このアイデアはツアープロゴルファーからのフィードバックから生まれたもので『ツアーベルベット』や『MCC』にも『PLUS4』のシリーズがあります。お助け効果としては利き手部分が太くなっていることで手首の返しすぎを抑えてくれるので、ヒッカケのミスを軽減してくれます。手のあそびがなくなることで力みが軽減されてミート率が上がったり、スイングスピードが上がる効果も期待できます。」

『PLUS4』の詳細はコチラ

もう一つ、新時代のお助け機能として注目されているのが『ALIGN(アライン)』シリーズ。

「昔からグリップにはバックライン有りとバックライン無しの2タイプがありました。バックラインがあることで、グリップしたときに指をひっかける感覚が生まれます。

それを好む人はバックライン有りを選んでいたのですが、『ALIGN』はバックラインをさらに進化させて強調されたテクノロジーです。グリップの背面側に隆起しているラインを作ったことで、しっかりと指を引っ掛けることができます。グリップした感覚とフェース面の向きがリンクさせやすいので、アドレスではスクエアに構えやすく、スイング中もフェース面の向きを感じやすいという効果があります。『ALIGN』はガイドラインのような役割を担ってくれます」

感覚が大事になるグリップ選びだが、鹿又に話を聞くと自分に合った感覚を選ぶためには『ツアーベルベットラバー』からはじまる順番が大切なことがわかった。
さらに、その先にある“お助け機能”をフル活用すれば、ゴルフプライドの中から本当に自分に合った1本を見つけることができます。
モデルが決まっても、まだグリップ選びは終わりではありません。

「好きな感覚のグリップが決まったら、太さにも選択肢があります。ゴルフプライドには、標準のスタンダードを基準に、若干細めのアンダーサイズ、太めのミッドサイズ、さらに太いジャンボサイズと4サイズの展開があるモデルもあります。さらに利き手部分が太い「PLUS4」もあるので自分好みのサイズを選びやすいですね。。これは、個人の意見の一つとして聞いていただきたいのですが、グリップは太くしたほうが飛距離は伸びると思います。それは太いものを握ろうとしたら、ダウンスイングの時に無意識に握るエネルギーが強くなるし、しっかり振ろうとするのでヘッドスピードが上がるからです。これはあくまで私の場合ですよ。人によっては太いグリップでダウンスイングに入ってきた時に強く力が入り過ぎない、いい感じで脱力できることによって、スイングスピードが上がるタイプの人もいます」

確かに海外ツアーで活躍しているババ・ワトソンやブライソン・デシャンボーなどの飛ばし屋は超・極太グリップを使っている。

「グリップはドライバーからウェッジまで全部同じ太さにする必要はなくて、ドライバーだけ飛距離を出すために太めにして、操作性を重視するウェッジは細めにするのもありです」

飛距離だけでなく、ミスの傾向によっても最適なグリップは違う。

「今まで長々とグリップの選び方についてお話させていただきましたが、正解のグリップはみなさんの中にあります。今までお話させていただいたグリップがスイングに与える影響などもあくまで例のひとつです。ただ、グリップを選ぶポイントとして握った時の質感を大事にしていただいて、そこからスタートしてもらうとわかりやすいのではと思います。これだけの種類があるゴルフプライドのグリップの中からであればきっとあなただけの正解のグリップが見つけられると思います。ぜひ色々握ってみてください」

飛距離を伸ばしたり、操作性を高めたり、さらにはスライスやヒッカケも助けてくれる可能性をグリップは秘めている。体とクラブをつなぐ唯一の接点。だからこそ、グリップを1年に1度は交換して、理想のグリップを選ぶことがベストスコア更新の最短ルートになるのだ。

『ALIGN』の詳細はコチラ