ボールの進化が止まらない!タイトリスト、ブリヂストンスポーツ、ダンロップのボール各2機種を試してみた
中古ゴルフクラブ業界に携わって30年の“中古クラブ専門家・中山功一”が、旬な中古クラブ情報や購入時に参考となる豆知識などをお届けするコラムです。今回は、ゴルフボールについてお話します。
写真/中山功一
ゴルフの起源は諸説あるが…
1600年代~フェザリーボール
もともとは、石ころや木のボールを転がしていたのではないかと言われています。
フェザリーボールは皮革に羽毛を入れて作られたもので、羽毛を水で湿らせ皮革に詰め込んで乾燥させるため、とても手間がかかったとか。製作するのにも技術が必要なボールです。
大量の羽毛を使うので、とても高価なボールでした。
1840年代~ガッティボール
ガッティボールは、ガッタパーチャという天然樹脂をボールの型に入れて作られたもので、ワンピースボールのようなものにあたります。
あまり飛ぶボールではなかったのですが、傷が付いたボールのほうが飛ぶことに気づき、ディンプルの発見にも繋がりました。
1889年代~ハスケルボール
アメリカのコバーン・ハスケル氏が、コア(芯)に糸ゴムを巻き付け、カバーに天然樹脂(バラタ)を被せた、いわゆる糸巻バラタボールの原型です。
ボールは高価なもので、キャラメルのように一つずつ紙に包まれていました。
1900年代~糸巻ボール
コア(芯)に糸ゴムを巻き付け、その表面にカバーを被せたスリーピース構造のボールが流行りました。
カバーにはバラタやサーリンなどを採用。現在でいうスピン系、ディスタンス系ボールの走りです。
2000年代~ソリッドボール
ソリッドコアという飛距離にもスピン性能にも優れる素材が登場し、プロの飛距離も格段に向上しました。
2003年には、30ヤードも飛距離が伸びています。
1920年:当時のボールの広告
1920(大正9)年 1ダース:$12.00
大卒サラリーマンの初任給(月給)が50~60円ですから、それはとても高価なものでした!
1905年:当時のボールの広告
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