スイングに右手は“悪”という思い込みは捨てよう!スコアの壁にぶつかっているなら右手主導を試すべし
たいていのゴルファーは、左手リードでスイングしているはず。昔からスイング=左手といわれてきたので、それも当然だ。でもあなたがもし伸び悩んでいるなら、ぜひとも右手リードを試してほしい。きっといい結果に結びつくはず。
写真提供/宮川岳也 モデル/大瀧真梨香さん
撮影協力/インドアゴルフKF24
左手でも右手でもどちらでもいいけれど、左手派が多いのが現状
あなたは左手派?それとも右手派?うまく打てるのならどちらでもOK
ゴルフのスイングは左手(左腕)が主なのか、はたまた右手(右腕)なのか、意見が分かれるところです。
意見が分かれるということは、どちらの手を主体にしても、うまく打てている人が存在するということ。
要するに…その人に合っていればどちらでもいいわけです。
ただ、スイングは左手主導が基本という人が多いように感じます。かなり昔から「スイング=左手」といわれてきました。
なぜなら右利きで右打ちの場合、器用な右手を使うと自分が思っている以上に手が動き過ぎてしまったり、不意に力が入ってしまったりして、スイングに悪影響を及ぼすというのが主な理由。
簡単にいうと右手を使うとうまく打てないよ、ということです。
器用な右手を使えば、簡単に効率のいいスイングができる
ーー「左手主導なのか、右手主導なのか。これはおそらくゴルフスイングの永遠のテーマ、みたいなものかもしれませんね。ボク的には左でも右でも、どちらが主でもいいと思っています。ただ、ほとんどのアマチュアは右手の使い方を間違えていると感じますね」
こう話すのは「東京ゴルフスタジオ」(東京都)で多くのアマチュアの指導にあたる真弓伸仁プロ。
真弓プロ 「ほとんどのアマチュアは、右手は『悪』という思い込みや刷り込みがあるようです。そのせいか、右手を使わないようにスイングしている。つまり、左手だけで振ろうとしている人が本当に多いのです。
そのため右手のグリップが非常にルーズ。ルーズというより、ルーズ過ぎです。プロゴルファーで右手のグリップがルーズな人は皆無、まずいません。ルーズだとボールを叩けないし、コントロールすることもできない。つまり、プロゴルファーはそれだけ右手を使っているということです。タイガー・ウッズも『スイングは右手が重要』と言ってるくらいですから。
ふつう誰でも利き手でいろいろなことをしますよね。文字を書くときも、食事をするときも、ペンやお箸を持つのは利き手です。利き手は器用なので思い通りに動く。思い通りに動くから当然作業はしやすいし、効率もいい。考え方としては、ゴルフスイングもこれとまったく同じです」
利き手を使っていい結果につなげよう
ペンを使うように利き手を主にすれば、クラブを思い通りに操れる
真弓プロ 「ペンやお箸と違ってゴルフクラブは両手で持ったり握りますが、やはり器用な利き手をちゃんと使ってスイングすることがいい結果につながります。
フェースとボールを確実にコンタクトさせることも、ボールに大きなエネルギーを伝えることも、利き手のほうが簡単にできる。
思い通りに動かすことが難しい逆の手を主体にするのは、非効率的です」
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