3Dプリントってそもそも何がすごいの?

T島 今から秋に向けてコンポーネントメーカーさんのドライバーがいろいろ出ますね!

市川 そうですね!やっぱり注目はRomaRoの“3Dドライバー”ですよね?

T島 そうだね。3Dプリンターでドライバー作っちゃったんだから。ちなみに、これって世界初じゃない??

市川 多分そうかと思います。そして「バリスタTHEファースト」と「バリスタBR08」、一気に2モデルが発売されます。この2モデルは、3Dプリンターで作り上げるのは同じですが、開発コンセプトが真逆です。

T島 えーと、たわませないのとたわませの2種類でしたっけ?

市川 「バリスタTHEファースト」がたわまない。硬・硬・硬構造となっています。そして「バリスタBR08」は、硬・軟・硬でボディのたわみを使う構造。そもそも3Dプリンターを使うことの何がすごいって、溶接、接着を一切必要とせず作り上げることができます。

T島 例えばオールチタンだろうと、カーボンコンポジットだろうと、いろんなパーツから作り上げるということは、チタン同士なら溶接、チタンとカーボンやカーボン同士だと接着が必要だよね?

市川 そうですね。3Dプリンターで製造する場合は、特殊なチタン(3D加工用のチタン)を作って形成していくんです。要は分厚い百科事典も一枚の薄い紙を積み重ねて作られるじゃないですか?このヘッドも薄――――いチタンを積み重ねるかのように作られていくんですよ。

T島 どうやってカタチになっていくか見たいよね。

市川 どうやって作っていくか?どの3Dプリンターメーカーを使っているのか? それは極秘らしいです。

T島 真似されちゃうのかな??

市川 いや、開発に5年かかっているということですから、簡単に真似はできないみたいですけど、噂によると軍事産業にも使われるマシンらしく、そう言う問題もあって極秘らしいです。

T島 へぇ…ますます知りたい。

接着・溶接による弱点をなくす“3Dドライバー”の可能性

市川 ダメです。厳重機密らしいです。話は戻りますが、ヘッドの溶接とか接着ってかなり重量を取られるんです。

T島 そうだよね。溶接ということは、簡単に言うとチタンとチタンをなんらかの金属を溶かしてつなぐし、接着だと接着剤が要るだけじゃなく、“接着しろ”が必要になる。

市川 いわゆる“のりしろ“ですね。意外とここに質量を取られることで、設計の足かせとなるんですよ。

T島 カーボンクラウンが出はじめの頃、“カーボンは確かにチタンより比重は軽いけど、そんなもん、のりしろと接着剤でチャラよ!”と某コンポーネントメーカーの社長が言ってたもん。

市川 そうですよね。おまけに接着、溶接部分というのは強度的に負荷がかかるポイントです。

T島 そこが弱点というか、負荷がかかるポイント。重さも取られて強度的にもマイナスという。

市川 そうですね。それが3Dプリンターで作ったドライバーヘッドにはなくなるという。

T島 複合素材では無理だよね。

市川 接着や溶接をする必要はありますが、ヘッド1個全てではなく、例えばフェース部分だけ3Dプリンターで作るなど、可能性はかなり広がります。

T島 そうだね。これはすごい!そしてヘッド丸ごと作っちゃうという(笑)

市川 素材とその加工技術にこだわるRomaRoさんの意地が詰まってます。

T島 お値段はヘッドだけで20万超えです!

市川 RomaRoさんの話だとバーゲンプライスだそうです。40万ぐらいにしたかったらしいです。

T島 そうだよね。フェース部分なんかもすごい凝っているし。

市川 これを一体成型しちゃうんですから凄い。名前は言えませんが大手メーカーさんも取り組んでおられるらしいです。

T島 そうだよね。コレは作ってみたい。

市川 すごく苦労してでき上がったようです。

T島 しかしね、打ってみたら驚きました。ボール初速がすごい!特にTHEファーストのほう。

市川 T島さん、20万20万20万って呪文のように繰り返していましたもんね。

T島 そうなんですよ。諦めるように言い聞かせているわけです。ちょっとやりくり考えました。ゴルフサプリのギャラが…まあ1年かかっても買えません…終了。

市川 そんなこと言わない!

T島 大蔵ゴルフスタジオからのギャラなら……

市川 すぐ買えますね(そんなわけない)。

コンポーネントメーカーの革新的な技術

T島 いやいやいや。ホントに打って欲しい!フェースに乗ったと思ったら、残像を残してボールが飛び出していくんです。「バリスタBR0」8もかなり飛距離期待できます。ミスヒットに強いのはコッチです!

市川 期待して下さい。「バリスタTHEファースト」「バリスタBR08」ともに9月に発売予定です!

T島 ロッディオさんの新しいドライバーもとても好印象です。

市川 「M-Tuning」と「F-Tuning」が発売となります。こちらは9月28日発売予定!

T島 ちょっと小ぶりなんだよね。440ccという絶妙なサイズ感です。

市川 はい。ロッディオさんらしい、調整機能満載のヘッドです。オールチタンとカーボンコンポジットの違いです。

T島 カラーカスタムもすごいです。

市川 そうでしょ。こちらも人気が出そうですね。

T島 あとはFUSODREAMさんからもニューモデルが出ますね。

市川 これも低スピンで飛ぶとフィッター金子が絶賛していました。

T島 パーツメーカーさんというか、コンポーネントメーカーさんのメリットってぶっちゃけなんですか?

市川 そうですね。やっぱり細かくオーダーできるという点でしょうね。ウェイトの種類にしてもかなり多いですし、可変スリーブも当たり前のように対応しています。

T島 細かくオーダーできるということは、フィッティングして組み上げる際、より理想に近づけるということよね?

市川 そうですね!以前はフェースの反発がギリギリとか言ってるメーカーさんも多かったですけど、今は大手メーカーさんも言い始めました。せっかくフィッティングをしても調整の範囲が狭いとベストまで追い込めないのです。パーツメーカーさんって妥協せずに追い込めるんですよ。

T島 もちろん大手メーカーさんのドライバーもリシャフトしたり調整機能を駆使して理想近くまで追い込むことができますが、やっぱりパーツ類も純正で用意されていなかったりします。

市川 やっぱり、ロフト角や重さを最初から指定できたりすると調整がよりやりやすいですし、確実にベストに近づけます。

T島 はい。どっちがすぐれている?どっちが先進性がある?ではなくて、やっぱり各社切磋琢磨しているんです。革新的な技術にも挑戦しているし!

市川 忘れちゃいけない、ジニコさんの新しいドライバーもよかったです。

T島 いろいろ迷っちゃうね!

市川 大丈夫です。クラブ選びやフィッティングに迷ったら、弊社!大蔵ゴルフスタジオにお任せを!

文・T島

T島氏のプロフィール
ゴルフ関連のライター、動画撮影編集、ブロガー、フォトグラファー、YouTuber的な(笑)、いろいろやってます。ゴルフ、クルマ、カメラ、音楽、映画、ガジェット、が好きです。以前は、店舗の運営、出店、立て直しを25年やってましたが、何故かこんな仕事をしています。

大蔵ゴルフスタジオ

上記動画はT島氏が特派員ブログを勤めている東京都世田谷にあります大蔵ゴルフスタジオの説明。大蔵ゴルフスタジオ世田谷のクラブフィッティングの流れを説明しています。

取材協力/大蔵ゴルフスタジオ世田谷
住所:〒156-0053 東京都世田谷区桜3-24-1 オークラランドゴルフ練習場内
営業時間:11:00〜19:00
定休日:毎週月曜日
TEL:03-6413-9272
https://www.ogs-p.jp/



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