チタン製FWは確かに高性能!しかしデメリットもある

昨今、じわじわとチタン製のフェアウェイウッド(以下FW)が増えてきています。

従来のFWはステンレス製が多く、ほとんどのモデルがチタン製となっているドライバーとは異なっています。チタンという金属は、ステンレスと比べて比重が軽く、同じ構造のヘッドをそれぞれ作るとチタン製の方が軽量に仕上げることができます。その余剰重量を使ってより性能を追求した重心設計ができるため、チタン製のヘッドの方が高性能になりやすいのです。

ではなぜFWにチタン製が積極的に使われないのかという点ですが、いくつか理由があります。

● 性能向上の幅が小さい
● 価格も高くなってしまうため、そこまでの必要性が低い

FWは芝から打つという関係上、ドライバーと比べてヘッドサイズを大きくできないため、チタンを使用してヘッドを作成しても余剰重量が少なく、性能向上の幅が小さいのです。価格も高くなってしまうため、飛距離だけでなく狙うという機能も求められるFWには、そこまで必要ないという考え方もあるでしょう。

しかしツアープロも含め、高性能のFWにニーズがあることも確かです。そのため、ラインアップするメーカーが増えてきています。

飛ぶFWとは、尖った性能を持つ低重心の低スピンモデル

では、具体的にチタン製FWはどう高性能なのか。基本的に飛ぶといわれているFWは、低重心で低スピンのモデルがほとんどです。そうすることでライナー性の低スピン弾道を打ちやすくし、ランも稼げるため飛距離が出やすくなっています。

しかしこういったモデルは、ある程度ヘッドスピードがないとキャリーが減ってしまい、飛距離につながりません。特に、ロフト角の立った3Wは顕著です。低重心になっているため、ステンレス製ヘッドと比べて打ち出し角の高いモデルが多いですが、それでも3Wはある程度のヘッドスピードがないと飛距離につながらないでしょう。

パワーがない方は5Wから試してみるといいですね。ちなみにチタン製のFWは、7W以下のショートウッドまでラインアップしていることはほとんどありません。7W以下のショートウッドは、どちらかといえばグリーンを狙うクラブ。あまり低重心にして低スピンにしてもグリーンで止めることが難しくなりますし、飛距離を追求するクラブではないからでしょう。

具体的な飛ぶチタン製FWは?

チタン製FWでは、テーラーメイドのステルス2 プラスが高い評価を得ています。まさに飛ばすためのモデルといった特性で、低スピンで直進性の高い弾道が打ちやすいです。

テーラーメイドは2019年のM5シリーズからチタン製FWを発売しており、その後のSIM、SIM2シリーズでもチタン製FWを発売しています。どれも高性能なモデルなので、チタン製FWを安価で手にしたいなら要チェックですね。

その他のメーカーでは、ヤマハのRMX VDが、高さが出て飛距離も出ると人気があります。また2023年に発売になるブリヂストンゴルフのB1 STのFWも注目です。高弾道低スピンがオートマチックに打てるモデルで、オフセンターヒットにも強い印象を受けました。打感も気持ちよく、かなりのヒットになる予感がするモデルです。

その他、パーツメーカー、いわゆる地クラブにはチタン製FWが数多く存在します。代表的なところではロマロ、エポン、ロッディオ、ムジークといったところでしょうか。

FWも飛ばしたい!と考えるゴルファーは、チタン製FWから検索するのが手っ取り早いでしょう。それくらい尖った性能を持ったモデルが多いですね。

■オグさん(小倉勇人・おぐら はやと)
元ゴルフ雑誌編集者のスウィング&クラブアドバイザー。現在は千葉県にあるゴルフ練習場「ユニオンゴルフクラブ」にて「ゴルフフィールズ ユニオンゴルフ店」で店長をしつつ、過去の経験で得た知識を武器にゴルフライターとしても活躍中。飛距離は250ヤード、持ち球はフェード。ベストスコア68。