知る人ぞ知る「Zinger」シャフトは“間”やタメのあるスイングをしたい人にうってつけ!とにかく全種類打ってみて
野村タケオのゴルフ実験室
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。
毎年のようにいろんなクラブやシャフトが発売されますが、大手メーカーだけでなく、いわゆる地クラブメーカーといわれるところからもいろいろな新製品が発売されています。そういうクラブやシャフトは「知る人ぞ知る」ってものが多いのですが、意外にギア好きや競技ゴルファーの間では話題になっているものもあるんです。で、今ひそかに話題になっているシャフトが、シンカグラファイトの「Zinger(ジンガー)」というシャフトです。これ、なかなか特徴のあるシャフトってことなので、実際にコースで打って試してみました!
<取材・文・写真提供> ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ>
「Zinger」ってどんなシャフト?
「Zinger(ジンガー)」を販売しているシンカグラファイトさんには、「LOOP」や「LEXIA」というシャフトがあります。「LOOP」なら知ってる人もいらっしゃるかもしれませんし、「LEXIA」は川崎春花プロがメジャー制覇したときに使っていたアイアンシャフトです(LEXIAにはドライバーシャフトもあります)。
そんなシンカグラファイトさんの3つ目のブランドとして生まれたのが「Zinger」なんですね。
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「Zinger」というシャフトは少し面白いシャフトで、実は練習用シャフトとして開発が始まったらしいんですよ。ほら、渋野日向子プロが練習で使っていたアイアン用の柔らかいシャフトってあったじゃないですか、あんな感じの柔らかいドライバー用の練習用シャフトを作ろうと思っていたらしいんです。
柔らかいシャフトは、いいプレーンで振れないとミスヒットになってしまいますからね。で、開発段階で試打してみると、たしかに「Zinger」で練習しているとスイングがだんだん良くなってくるわけです。そして、そうなるにつれて方向性も良く、飛距離も伸びてきたらしいんですよ。
最終的には自分のエースシャフトよりも飛ぶという結果になったのだとか。そんなわけで練習用として開発を始めたものの、結局は普通に使えるシャフトとして販売することになったということなんです。面白いですよね~。
「Zinger」はフニャフニャなの?
「Zinger」には3種類あり、(1)「Zinger6」は64グラム、(2)「Zinger5」は57グラム、そして7月に追加モデルとして発売された(3)「Zinger4」は47グラムとなっています。
フレックスはワンフレックスのみなので、重量や振り心地で選ぶことになりますね。そもそも「Zinger」は練習用の柔らかいシャフトとして開発が始まりましたから、けっこう柔らかいんですよ。ワッグルしただけでかなりしなるし、振動数を測れば「Zinger6」でも約238cpm、「Zinger4」に至っては約209cpmしかないんですよ。なので、シャフトを数値でしか評価しない人であれば、まず選ばないであろうシャフトなんですね。
僕はあまり数値は気にしないのですが、ワッグルした感じでは「かなりしなるな~」と思いました。でも、練習用のシャフトほどはしならないかな~という感じではありました。
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